「心に残る言葉」-第十回目「孫子から学ぶ」
第十回目。手帳の引き継ぎをしており、下記の言葉がメモされておりました。
□ 「地を知り、人を知り、商売をしろ」
土地の歴史を知ると、食文化が見えてきます。人を知ると情報が入り、
人脈ができます。そのうえで、商売をするのです。
順番を間違えてはいけません。
この言葉は、私が思うには、「リサーチ」「マーケティング」の基本かも
知れません。
当社は、「シニア対象の起業・創業支援サービス業」の為、この言葉をメモ
したのだと思います。
インターネットで検索したところ、「孫子の兵法」が出てきました。
□ 孫子の兵法で戦わずして勝つとはどういう意味ですか?
孫子の兵法に「百戦百勝は善の善なるものにあらざるなり。 戦わずして
人の兵を屈するは善の善なるものなり。」 という言葉があります。
つまり戦に勝つよりも戦わずに勝つことの方が上策という意味です。
□ 孫子の兵法の座右の銘は?
○ ビジネスで活かせる孫子の兵法の名言
● 「敵を知り己を知れば百戦してあやうからず」
● 「善く兵を用うる者は、道を修めて法を保つ」
● 「善く戦う者は、人に致して人に致されず」
● 「善く戦う者は、先ず勝つべからざるを為して、
以て敵の勝つべきを待つ」
□ 孔子の己を知るとはどういう意味ですか?
紀元前5世紀、中国春秋時代に書かれた「孫子」という兵法書の一節です。
つまり、敵も味方も情勢をしっかり把握していれば、幾度戦っても敗れる
ことはないということです。
□ 「己を知り敵を知る」とはどういう意味ですか?
孫子の兵法に出てくる有名な一節に「敵を知り、己を知 れば百戦危うからず」
という言葉があります。「戦いに勝 とうと思うなら、まず相手のことを知ら
なくてはならない。相手を研究し、自分の得意・不得意についてよく理解す
れ ば、どんな戦いでも勝つことができる。」 というように解 されます。
「孫子」については、「代表のブログ」でも再三、ご紹介しておりますが、
「起業・創業」する上で、良いことばかり続くとは限りません。
当然、リスクも苦労もあると思います。
従って、極力、リスク軽減を図り、苦労を乗り越える強い意志が必要と思います。
飲食店の場合は、数社-(株)ABC店舗、(株)シンクロフード、(株)テンポ
イノベーション他が「店舗譲渡」「什器設備売却」等々による資金回収支援を
しております。
私が定年退職した企業でも、飲食店数店を「店舗内装譲渡」「什器設備売却」を
行いました。
閉店する際の一番の問題点は、「契約書内容」です。
「店舗内装譲渡」は、不可。閉店の場合は、「内装は、スケルトンにする」
等々。
このような問題を抱えた時に、依頼したのが「飲食店居抜き専門の不動産
会社」でした。
「スケルトン費用」をかけるのであれば、最小限のリスクで良いと判断し、
上記不動産会社に依頼を致しました。
結果として、「保証金」のみを受け取ることで、初期投資額の内、内装工事・
設備工事等々の費用は、回収できませんでした。
この経験から、① 契約書締結前に、「内装譲渡が可能である」か。② 設備
購入会社に閉店の際に、什器設備の売却が可能であるか-中古品として。
③ リース会社との什器備品等々のリース契約の残額支払について、事前に
交渉をするなど、確認する必要があります。
少しでも、事前に「リスク軽減」を図り、初期投資額の回収を考えた上で
創業・起業を行なって下さい。
起業・創業は、「博打」ではありませんし、「一生」をかける必要もないのです。
万が一の事も考えて、是非、「起業・創業」を目指していただきたいと思います。
そのためにも、「地を知り、人を知り、商売をしろ」の言葉を思い出して
下さい。
2024年3月4日
株式会社シニアイノベーション
代表取締役 齊藤 弘美