「健康を考える」-「ミトコンドリア」
「ミトコンドリア」という言葉を知っておりますか。
私は、2024年3月1日日経新聞「カラダづくり」の記事を拝見し、初めて
知りました。
記事の内容を一部、ご紹介致します。
詳細は、日経電子版にてご覧ください。
「体のエネルギー工場」、ミトコンドリアの能力を高める
2024年3月1日 5:00 [会員限定記事]
全身の細胞内にあり”エネルギー産生工場”と呼ばれるミトコンドリア。
その機能が低下すると、老化や病気の引き金になることが知られている。
若さと健康を保つために、ミトコンドリアを活性化する秘訣を探った。
細胞が生み出すATPの大半がミトコンドリア由来
体を動かす、頭で考える、呼吸する、心臓を動かす、食べ物を消化吸収する――。
ありとあらゆる生命活動にはエネルギーが必要だ。エネルギーの供給源と
なるのはアデノ
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□ サブタイトルは、次の通りです。
● 🍀 ミトコンドリアの活性化
● 若さと健康、維持しやすい
● カロリーや糖質制限/有酸素運動も効果的
● ミトコンドリア活性が若さと健康の鍵
□ミトコンドリアとは
全身の一つ一つの細胞内にいくつも存在する器官
□ 働き
あらゆる生命活動に必要なエネルギー源となるATPを産生
□ 加齢や悪い生活習慣で機能低下すると老化や病気を引き起こす大元に
食べ物からの糖質・脂質など
↓
↓←酸素
↓
ミトコンドリア
↓
ATP → 数が多いと元気
↓
↓ 変換 ← 活性酸素
↓
体を動かす・心臓を動かす・頭で考えるなど
□ 活性法① カロリー制限
腹八分目の食事や適度な断食
↓
空腹
↓
危機を感じたミトコンドリアが活成化
胃から分泌するホルモン「グレリン」と抗老化・長寿遺伝子
「サーチュイン」が活性をアシスト
※ 絵は省略致します。
□ 活性法② ケトン体を生み出す
○ ケトン体とは
体脂肪を合成または分解する際に発生する中間代謝産物
○ 特徴
インスリンの作用が弱まると合成されてエネルギー源になる
ミトコンドリアに直接届くので効率がいい
脳の神経細胞ニューロンに特に有効
○ 出し方
・糖質の摂取量を適度に減らす
例:ごはんを減らしておかずを増やす、間食をやめる、朝食を無塩バター
コーヒーに置き換える
・糖質とケトン体のハイブリッド活用がベスト
活性化③ 有酸素運動
早歩きやジョギング
↓
呼吸が速くくなり、心拍数が上がる
↓
体が酸素不足状態に
↓
危機を感じたミトコンドリアが活成化
心臓から分泌するホルモン「ナトリウム利尿ペプチド」と血管から
分泌する「一酸化窒素(NO)」が活性をアシスト
○ エネルギーの供給源となるのはアデノシン三リン酸(ATP)という物質。
その大部分がミトコンドリアで産生されている。
○ 体は数十兆個の細胞でできている。ミトコンドリアは1つの細胞内に、
多い場合は数千個も存在する小器官だ。摂取した食べ物の糖質や脂質を
主な材料に、呼吸で取り込んだ酸素を使って絶え間なくATPを作り出し
ている。
○ しかし加齢や悪い生活習慣によってミトコンドリアの数が減り、機能が
低下するとATPが作られにくくなる。するとエネルギー不足になり、様々
な臓器の衰えを招く。またATP産生時に使う酸素が細胞を傷つける活性
酸素に過剰に変わりやすくなる。
○ これらが老化や病気を引き起こす元凶だ。ということはミトコンドリアを
元気にすれば、若さと健康を保ちやすくなると考えられる。
では何をしたらいいのだろうか。
○ 慶應義塾大学予防医療センターの伊藤裕特任教授はカロリー制限を勧める。
「腹八分目の食事や適度な断食でエネルギー産生の材料を少し減らすと、
さぼっていたミトコンドリアが『このままではまずい』と奮起する」
○ ミトコンドリア自身が頑張るだけでなく、ホルモンや遺伝子の作用も助けに
なる。伊藤特任教授いわく「空腹になると胃からグレリンというホルモンが
分泌される。これがミトコンドリアを活性化することがわかっている」。
○ さらに空腹は抗老化・長寿遺伝子として知られるサーチュインのスイッチを
入れる。サーチュインが働き出すと、連動してミトコンドリア力がアップし
ていくという。
○ 東京工科大学応用生物学部の佐藤拓己教授はミトコンドリアを活性化する
物質としてケトン体に注目する。
○ ケトン体とは体脂肪を合成または分解する際に発生する中間代謝産物だ。
血糖値を下げるホルモン、インスリンの作用が弱まると、ケトン体の
合成が始まる。そしてエネルギー源となってミトコンドリアに運ばれる。
「直接届くケトン体は非常に効率がいい。他の化合物より脳に到達しやすく、
ミトコンドリアの数が多いニューロンという脳の神経細胞に特に有効。
ニューロンのミトコンドリア活性化は認知症予防につながる」と佐藤教授。
○ ケトン体を生み出すには、糖質の摂取量を減らすことが必要だ。
ごはんを減らしておかずを増やす、間食をやめるといった食生活の見直しが
ケトン体濃度を上げる。
○ 佐藤教授は「朝食を無塩バター入りコーヒーに置き換えるのもお勧め。
ただし過度な糖質制限はしないこと。糖質はやはりATPの材料として
欠かせない。望ましいのは糖質とケトン体のハイブリッド活用」だと
強調する。
○ ミトコンドリアは運動で活性化することもできる。早歩きやジョギングなど
の有酸素運動をすると、呼吸が速くなり心肺数が上がる。つまり体が酸素
不足状態になる。この危機感がミトコンドリア を奮い立たせるという。
○ 伊藤特任教授は「運動して血流がよくなると、心臓からナトリウム利尿ペプ
チド、血管から一酸化窒素(NO)が分泌される。グレリンと同様にこれらも
ミトコンドリアを活性化する」と説明する。
○ 〝生きる源〟であるミトコンドリアを元気にする習慣を始めてみてはどう
だろうか。
(ライター 松田 亜希子)
「若さ」と「健康」を保つためにも、ミトコンドリアを活性化致しましょう。
そのためにも、
活性法① カロリー制限、活性法② ケトン体を生み出す、活性化③ 有酸素運動
以上を心がけたいと思います。
2024年3月6日
株式会社シニアイノベーション
代表取締役 齊藤 弘美