今日の気づき-NIKKEIプラス「何でもランキング」①
ベトナム視察から、7月12日帰国致しました。
ちょっと、頭をフラットにしたくて、切り取った新聞記事を整理することに致しました。
時間があった際にじっくりと読もうと思い、とっているのですがなかなか読む機会が
ありません。
そうしたところ、久しぶりにNIKKEIプラス「何でもランキング」で勉強してみようと
思いました。
2024年(令和6年)4月20日(土曜日)日経新聞 NIKKEIプラス「何でもランキング」
何気なく使う慣用表現 語源は ?
慣用句、ことわざ 、古事成語などの慣用表現はひと言で様々な意味合いを伝えられる。
中には知らない言葉が使われているものも多い。普段は気にしないけれど引っかかる
言葉を全国の男女1000人にクイズ形式で尋ね、正答率の低い順にランキングした。
1位.五臓六腑に含まれない臓器は?
① 膵臓 ② 脾臓 ③ ぼうこう
内臓、体全体を表すときに使われる五臓六腑。「夏はビールが五臓六腑にしみわたる」
と呟いたことのある人も多いのでは。最新医学大辞典によると、五臓は心臓・肝臓・
脾臓・肺・腎臓で、六腑は胆・胃・大腸・小腸・ぼうこう・三焦を指す。
五臓は主に血液関連で、六腑は消化器系だ。ただ三焦は具体的な臓器ではない。
現代医学の代謝中枢に相当し、熱源をつかさどるという(同書)。
医学誌「胆と膵」掲載の土屋涼一長崎大学名誉教授(個人)の論文によると、膵臓は江戸
時代に西洋から伝わるまで日本で知られておらず、「解体新書」などによって知られる
ようになった。体を扱った慣用表現は多い。例えば不治の病にかかるなどの意味で使う。
「病膏盲入る」。膏盲は心臓の下、横隔膜の上の部分を指す。
答え:①
□ 三焦
横隔膜から上の胸部を指す「上焦」、横隔膜からへその間の腹部を指す「中焦」、
胃以下の部位を指す「下焦」に分けられます。
・ 上焦は心、肺を含み、その生理機能は呼吸や血脈をつかさどり、飲食物の栄養分
(飲食水穀の精気)を全身に巡らし、全身の臓腑、組織を滋養することです。
□ 不治の病
決して治らない病気。ふちのやまい。「—に冒される」
□ 病膏盲入る(やまいこうこうにいる)
(「膏」は心臓の下、「肓」は横隔膜の上)不治の病にかかることをいう。転じて、
あることに夢中になって、手のつけようもないことにたとえる。中国の春秋時代、
晋(しん)の景公が病気になり、秦(しん)から名医を呼ぶことになった。
2位.「檄を飛ばす」で飛ばしたのは何?
① 励ますひと言 ② 考えを訴える文書 ③ 人を詰る言葉
「檄を飛ばす」は広く人々に自分の考え、主張を訴えることだ。「檄」は自分の主張を
人々に訴える決起を促す文書。昔、中国で出した木札を意味するという(学研現代新国語
辞典=以下「学国」より)。
「檄」と字面が似ているせいか、激励という意味で使われることが増えた。「決起を
促す意味で『檄を飛ばす』を使う機会は極めて少ない。それより檄を『激』と解釈して、
激励の言葉を飛ばすと考えた方が、使う場面がずっと多くなる。いわば使いでがいいん
です」と国語辞典編さん者の飯間浩明さん。杏林大学名誉教授の金田一秀穂さんは、
言葉遣いの間違いはしない方がいいとした上で「(誤用でも目くじらを立てず)言った
人の気持ちをくんであげようよ」と話す。
答え.②
3位.「どんぶり勘定」のどんぶりとは?
① 物入れ ② サイコロを転がす器 ③ 大金持ちの財布
「どんぶり勘定」は、収入や支出を帳簿でしっかり管理することなく、大ざっぱに
金の出し入れを行うことをいう。このどんぶりは、牛丼を食べるときの丼鉢ではない。
お金、鼻紙などいろいろなものを無造作に入れて持ち歩いた物入れを指す。
(今のエプロンに似た)職人などの腹掛けや、胴巻きにつけたポケットをいうことも
ある(学国)。
お金の慣用表現では「おけら(一文なし。すかんぴん)」「ない袖は振れない(持って
いなければ、出したくても出すことができない)」「金の生る木(金銭を絶えず手に
入れることのできる元になるもののたとえ)などもある。
「金のわらじで捜す」の金は「すりきれない金属」のことだ(以上学国)。
答え:①
4位.「こけら落とし」は何を落とす?
① どんちょう ② 木くず ③ 役者の衣装
こけらは「木のけずりくず。こっぱ」(学国)だ。くわ形の刃物で木を平らにして屋根や
足場に残ったこけらを落としたことから、新築・改築した劇場などで行われる初めての
興行をこけら落としという。
厳密にいうと木を使っていない野球場やサッカースタジアムには使えないはずだか、
今は大規模施設の初公演で広く用いられる。
「こけら」は漢字で「柿」。そっくりな字に果物の「柿」がある。
カキはなべぶたのような「宀」の下に「巾」を書くが、こけらは「一」を書いてから
「巾」と書き、縦棒と横棒を貫いている。
答え.②
5位.「ろくでもない」のろくが表すのは?
① 便利な道具 ②もうかる話 ③ 平らな様子
ろくは「陸」と書く。陸は平らなこと、物事が正しいこと、まじめなことを表す。
否定の言葉がついた「ろくでもない」は、「ねうちがない。つまらない」(三省堂国語
辞典=以下「三国」より)ことだ。
ろくでもない人をろくでなしという。「碌でもない」と書くこともあるが当て字。
碌は石がごろごろする様子で、意味とは関係ない。ろくは「ろくすっぽ働かない」
「ろくに食べていない」など「今は否定の形でしか使わない」(金田一さん)。
水平で傾きがない屋根を陸屋根といい、建築の世界では日常的だ。
答え.③
次回をお楽しみに。
2024年7月13日
株式会社シニアイノベーション
代表取締役 齊藤 弘美