書籍「成功はゴミ箱の中に」レイ・クロック自伝を読んで ②
第七章 フランチャイズシステム
各店舗の仕入れに関しては一切口を出さない。彼らが成功するために我々は力を尽くし
て手伝う。それがこちらの収益にもつながるのだ。
第八章 成功の方程式
完全なシステムを初めから考えつく人もいるが、私は細部を十分に検討し、完成させて
から全体像に取り掛かった。私にとってはこちらのほうが柔軟性に富んだアプローチ
だった。
第九章 知りたいことはゴミ箱の中に
競争相手のすべてを知りたければゴミ箱の中を調べればいい。知りたいものは全部転が
っている。私が深夜二時に競争相手のゴミ箱を漁って、調べたことは一度や二度ではない
第十章 キャッシュフロー
「レイ、我々は各自、税引き後一○○万ドル頂きたい」感動的な話だ。しかし、同情の
涙を流すことはできなかった。大掛かりな資金繰りが必要だった。
とにかく交渉しなくては
第十一章 取引先とともに成長する
私は良い製品以外、何もいらない。これからは、ワインを送ったり、ディナーに誘った
りしないでくれ。コストを下げられるなら、その分をオペレーターたちに還元してほし
いんだ
第十二章 理想の組織
私は、職権というのは一番下のレベルにいる人の手にあるべきだと常に考えていた。
店に一番近い立場にいる人間が、本部の指示を仰がずとも決断できるのが理想だ。
□ 私は職権は仕事とともにあるべきだという態度を保持した。確かに間違った決断も
犯してしまうだろうが、それが人々を企業とともに成長させる唯一の方法なのだ。
抑え付け用とすれば、息が詰まってしまい、良い人材はよそへ流れていくだろう。
□ 企業は、マネジメントを最小にとどめることで、最大の結果が生まれると信じていた。
□ 私は考えていることを正直に話す。そのことでトラブルになることはあったが、言わ
ないことに良心の呵責を感じて夜眠れなかったことはない。
第十三章 トップは孤独である
大企業の上に立つ者には、背負わなければならない十字架がある。そこに上り着くまで
に、多くの友人を失うことになる。トップは孤独なのだ
□ 他人がいくら儲かるかなど気にしたことはない。私が気にすることは、それがマクド
ナルドにとって正しい判断かどうかだけだ。双方が満足して勝者になれるのなら、こ
れほど結構なことはない。そこにいちいち理由などいらないだろう。
第十四章 ヒット商品の作り方
フィレオフィッシュ、ビッグマック、ホットアップルパイ、これらの商品の成功はすべ
てフランチャイジーのアイデアから生まれたものだ
□ マクドナルドの本部には、壁の至る所にスローガンが掛けてあり、そこには「ビジネ
スは立ち止まったら終わる。一人ひとり、常に成長を心がけよ」と書かれてある。
□ マクドナルドが成功した理由は、低価格でバリューの高い商品をスピーディーかつ
効率的に、清潔で居心地によい空間で提供することだ。メニューの種類は少ないが、
そのほとんどが北米で認知された人気の高い商品である。これらが、ほかのレストラ
ンのように経済の変動に左右される心配が少ない要因だ。
この続きは、次回に。
2024年8月28日
株式会社シニアイノベーション
代表絵取締役 齊藤 弘美