シニアアカデミー「レディス&ジェントルマン」世田谷校㊴
今回は、「高齢者の物忘れ」について、
同じ年代の人たちと話をしている中で、「暗算ができない」「物覚えが悪くなった」等の
話題がよく出てきます。
私も、時々、「昨日の夜は、何を食べた?」と自問して、記憶を確かめることがただ
あります。
「歳のせい?」とか「認知症かな?」とは、思いたくはありませんが、現実として「頭脳
の回転」は、鈍くなりましたし、時々、「昨夜の晩ご飯」をはっきりと言えないことも
あります。
そこで、インターネットで調べてみました。
□ 暗算ができない理由は何ですか?
暗算が苦手な人には「九九(くく)を瞬時に言うことができない」、「大体の見積もり
ができていない」、「覚えておかなければいけないワンステップ前の計算結果を忘れて
しまう」といった原因があります。2018/10/27
□ 暗算は認知症予防に効果がある?
買い物などの際に、意識的に合計代金を暗算する習慣を作ると計算力や記憶力の脳トレ
になります。2つの機能を同時に使用することを「デュアルタスク」と呼びますが、脳
に刺激を与える効果があるため認知症予防に効果があると言われています。
2022/03/11
「デュアルタスク」
□ デュアルタスク・トレーニングとは、どんなトレーニングですか?
「デュアル(2重の)」「タスク(課題)」という名のごとく、頭で計算や語想起など
の課題を行いながら、足踏みや腕振りなどの運動を同時に行います。2018/06/28
□ 「ダブルタスク」とはどういう意味ですか?
〝ダブルタスク〟とは二重課題、つまり二つ(以上)の動作を同時に行うことです。
日常生活でいえば、歩きながら会話をする、食事をしながらテレビを見る、掃除をしな
がら鼻歌を歌う――などが当てはまります。特別な物品の準備は必要なく場所を選ばな
いため、気軽に行えることが利点です。2023/04/07
□ デュアルタスクは認知症に効果がある?
2つの行動を同時に行うことを「デュアルタスク」といいます。体を動かすこと、頭を
使うことにはそれぞれに認知症の予防効果がありますが、これを組み合わせて頭を使い
ながら体を動かす行為は、脳を刺激して活性化させる高い効果があります。高齢になる
と、複数の行動を同時にこなすことが難しくなります。2020/07/27
□ 二重タスクとは何ですか?
デュアルタスクとは 一度に2つ以上のことを同時に行うことをデュアルタスク、または
「ながら作業」とも言います。例えば、テレビを観ながら料理を作る、電話をしながら
メモを取る、歩きながら話をする、歌を歌いながら洗濯物を畳む、などです。
□ 計算問題は脳トレに効果的ですか?
計算問題といっても難しい問題ではなく、単純な足し算や引き算を問う脳トレです。
例えば、イラストで描かれている小銭が合計でいくらかを計算するといった形です。
簡単な計算問題を繰り返し解くことは、脳の活性化に効果的だといわれています。
計算問題を解くには、一時的な記憶力や想像力が必要です。2024/02/27
□ 若年性アルツハイマーの前兆は?
初期では頭痛やめまい、不眠がみられます。 また、不安感や自発性の低下、抑うつ
状態にもなります。本人も気づかないことが多く、仕事でのストレスやうつ病と間違え
やすいので注意が必要です。発症すると自己中心的になったり、前より頑固になったり、
他人への配慮がなくなります。
□ 軽度のアルツハイマーの症状は?
○ 軽度アルツハイマー型認知症
・迷子になる
・お金の取扱いや請求書の支払いに問題が生じる
・質問を繰り返す
・普通の日常作業をこなすのに時間がかかるようになる
・判断力の低下
・物をなくしたり、おかしな場所に置き忘れたりする
・感情および人格の変化
□ 高齢者がそろばんをすることでどんな効果があるのでしょうか?
○ 脳を活性化、認知症予防にも!
そろばんを使うことは大人の脳にも大いに刺激を与えることがさまざまな研究でわかっ
てきています。そろばんは脳の前頭前野を使うため、物事を論理的に処理する力を養う
ことにつながると証明されています。認知症の予防・改善効果についても大きな期待が
寄せられています。2022/08/31
上記を読んでいて、私が現在、実践していることがありました。
1. テレビを観ながら料理を作る、食事をする。
2. 電話をしながらメモを取る。
3. 歩きながら話(会話)をする。
4. 歌を歌いながら洗濯物を干す、畳む。
5. 掃除をしながら鼻歌を歌う、風呂に入って鼻歌を歌う。
定年退職後、ある会社の管理部門(経理・人事・総務)構築をアウトソーシング致しました。
スタッフは、私とパート2名体制で。
その時に「肌に感じました」「思うように暗算が出来ない」と。
「暗算」して、「答え」が出るまでに、時間がかかるのです。
業務的には、支障はなかったのですが「管理業務にストレスを感じる」ようにもなりま
した。
契約満了後、いろいろな取得資格の実務経験を積む-「頭を使うより、身体を使う」ほうが、
将来的には良いと考え、現在に至っております。
インターネットより、「小早川医院」のホームページを一部、抜粋致しました。
今までできていた簡単な計算ができなくなるのは、
認知症の兆しかも知れません
加齢による“もの忘れ”は、悪化したとしてもその頻度が増えるだけで“もの忘れ”にとど
まっています。ところが認知症の場合には、もの忘れ(記憶障害)にとどまらずに、簡
単な計算ができなくなり(計算力障害)、時間や場所の見当がつかなくなり(見当識障
害)、判断力の低下のため少し複雑な状況になると正しい判断ができなくなるという判
断障害へと進行していきます。
寝ていることが多い、作業を長く続けられない、周囲の状況を考えずに行動を起こそう
とする、他人の作業にちょっかいを出す、人の話を自分のことのように受け取って反応
する、テレビやラジオの音があると会話が聞き取りにくいなどの症状も注意、意欲、判
断の障害であり、原因は前頭葉の機能低下です。特に注意障害はアルツハイマー型認知
症の初期でも見られます。記憶障害、計算力障害、見当識障害、判断障害、意欲・注意
障害などを認知症の中核症状と呼びます。
「加齢による“もの忘れ”」の頻度が多くならないように、現在、実践していることを継
続しつづけたいと思います。
また、「もの忘れ(記憶障害)」→「簡単な計算ができなくなり(計算力障害)」→
「時間や場所の見当がつかなくなり(見当識障害)」→「判断力の低下のため少し複雑
な状況になると正しい判断ができなくなるという判断障害」へと進行していくようであ
れば、「認知症の兆しがある」と認識したいと思います。
是非、ご参考にして下さい。
2024年9月13日
シニアアカデミー 「レディス&ジェントルマン」
事務局長 齊藤 弘美