お問い合せ

「小さいことにくよくよするな! 」③

4. 頭で悩みごとの雪だるまをつくらない

 

もっと穏やかに生きるにはどうすればいいか。強力なテクニックがここにある。

まず「マイナス思考や不安のタネというのは勝手にふくれあがるものだ」とつねに自覚

する。なにか考えているとき自分がどんなに緊張しているかお気づきだろうか?

くよくよすればするほど気分は落ち込む。次々に悪いことが頭に浮かび、ある時点まで

くるとガクゼンとする。

 

(中略)

 

解決策はたった1つ。考えや悩みごとが雪だるまのようにふくらむ前にストップをかけ

ること。ここにあげた例のように、明日やるべきことを頭の中で並べはじめたときに、

すでに雪だるまが転がっているのだ。

そんなときは明日のことを考えるのをやめ、「ああ、またやってるよ」と自分に言いき

かせて蕾のうちに刈り取ること。思考の列車が出発する前に止めること。

そうすれば忙しさに焦点を合わさずにすみ、単純に電話のことを思い出してよかったと

思えるはずだ。

あなたは死ぬほど忙しいかもしれない。だが「忙しい、忙しい」だけではストレスが

たまる一方だ。スケジュールに押しつぶされそうになったら、頭で考えや悩み事の雪だ

るまをつくらないという簡単な方法をためしてみてほしい。どんなに効果的か、きっと

びっくりするだろう。

 

5. 思いやりは訓練で育つ

 

バランスのとれたものの見方をするには、人にたいする思いやりの心を養うのが一番だ。

思いやりとは相手に心を寄せること。相手の立場にたち、自分のことはひとまず置いて、

相手の苦しい立場を思いやり、その相手に愛情を感じること。相手の悩みや苦しみ、

不満をわがことのように認識すること。

相手が苦しんでいるのを知り、なんらかの力になりたいと口にすることで、私たちは

心を開いて共感することができる。

思いやりは訓練で養うことができる。それには2つの方法がある—意識すること、

行動で表すこと。

意識するとは、相手に心を開くことを忘れないようにするという意味、自分から相手に

心を広げるという意味だ。行動するとは、「それにたいして自分がなにをするか」とい

う意味だ。行動するとは、「それにたいして自分がなにをするか」という意味だ。

わずかなお金か時間(または両方)を定期的にさくことかもしれないし、道で出会った

人にやさしい笑顔であいさつすることかもしれない。

なにをするかはそれほど重要ではない、なにかをすることが重要なのだ。

マザー・テレサが「私たちはこの世では大きいことはできません。小さなことを大きな

愛でするだけです」と言ったように。

思いやりは、小さいことにくよくよする癖を直してくれ、ありのままの自分に感謝する

気持ちを育ててくれる。

目が見えること、人から愛されていることといった人生の奇跡—-この本が読めるのも、

ある意味では奇跡だ—-についてかんがえると、自分が「大変なこと」と感じている

ことは実は「小さなここと」にすぎず、自分自身で「大変なこと」にしているだけだと

わかる。


 

この続きは、次回に。

 

2025年5月5日

株式会社シニアイノベーション

代表取締役 齊藤 弘美

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