お問い合せ

「小さいことにくよくよするな! 」⑭

30. 戦うなら賢く

 

これは親が子供によく引用することわざだが、充実した人生を送るためにも役だつ。

人生は、小さなことを騒ぎたてるか、それを水に流して忘れるか、という選択だらけだ。

戦う対象を賢く選べば、本当に大切な戦いに勝てるようになる。

たしかに相手と口論したり、対決したり、自分の信念のために戦うべきときもある。

しかし多くの人は取るに足りないことをめぐって戦い、人生を「つまらない戦い」の

連続にしてしまう。

そうなると人生は欲求不満のかたまりになり、本当の大切なことを見失う。

 

(中略)

 

人生は思いどおりにいかないもの、他人はあなたの都合どおりに動いてはくれない

もの、これが真実だ。あなたに反論する人、あなたとちがうやり方をする人、いくら

やってもうまくいかないことは人生につきものだ。この基本線に刃向かうとすると、

人生の大半を戦って過ごすことになる。

 

もっと平和に人生を送るには、戦いがいのある対象をきちんとみきわめるしかない。

すべてを完璧になしとげるのではなくストレスの少ない生き方をするのが目標だと

したら、ほとんどの戦いは穏やかな気分を吹き飛ばすものでしかないと気づくだろう。

 

(中略)

 

多くの人が「戦う人生」を送るタネは、こんなことを含めて無限である。自分の「戦う

リスト」を見てみよう。それがかつての私のリストのようなら、戦う優先順位を変えた

いと思うかもしれない。

「小さいことにくよくよ」したくなければ、戦いを賢く選ぶのが先決だ。そうすれば、

戦う必要をまるで感じなくなる日がきっとやってくる。

 

31. 暗い気分に流されない

 

(中略)

 

つまりこういうことだ。人は自分が気分に支配されていることに気づかない。

だから、とつぜん人生がしんどくなったりするのだ。

 

(中略)

 

こんなにころりと気分が変わるのは滑稽に見えるかもしれないが、私たちは多かれ

少なかれそうなのだ。落ち込んでいるときは客観性がどこかに消えてしまい、せっぱ

つまった感じになる。いい気分のときは、そんなことはすっかり忘れ、なにもかもよく

見える。つまり気分しだいで現在の状況—結婚した相手、職場、もっている車、

将来性、子供時代—–にたいする見方がころりと変わるのだ!

 

落ち込んだとき、私たちは気分のせいにするかわりに人生をまちがえたと感じてしまう。

それまでの人生がたった数時間のあいだにがらがらと崩れてしまったような錯覚にとら

われる。

 

(中略)

 

いい気分のときはありがたく思い、暗い気分のときは優雅にやりすごす—あまり真剣

に受けとめずに。次に落ち込んだときは「これもいまに消える」と自分に言いきかせて

待つことにしよう。それは必ず消えるから。


 

この続きは、次回に。

 

2025年5月27日

株式会社シニアイノベーション

代表取締役 齊藤 弘美

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