「小さいことにくよくよするな! 」㊶
87. 「人生の業績」について考え直す
いわゆる業績と呼ばれるものに、私たちは目を奪われがちだ。人から認められたり称賛
されたりといった業績を上げることにきゅうきゅうとするあまり、真に意味のある業績
とはなにかが見えなくなっている。
「意味のある業績とはなんだと思いますか?」と質問すると、判で押したように「大き
な目標を達成すること」とか「稼ぎまくること」とか「昇進すること」とか「人に抜き
ん出ること、称賛を集めること」といった答えが返ってくる。
ほとんどは人生の外で、つまり私たちの外の世界で起きることばかりだ。むろん、この
手の業績が悪いもののはずがない—査定したり環境を改善する手段でもある。
しかし、幸福と心の平和を第一の目標にした場合には、もっとも重要な業績とはいえない。
地元の新聞に顔写真がのるのは気分がいいかもしれないが、逆境にあっても泰然として
いることを学ぶほうが意義がある。それなのに多くの人は新聞に写真がのることを偉大
な業績と受けとめ、「泰然としている」ことは業績のうちに入らないと感じている。
私たちの優先順位はどこにいったのか?
穏やかで愛情深い人になるのが第一の目標だとしたら、「意味のある業績とは親切や
幸福という要素を大切にすること」ともう一度定義しなおしてみては?
自分にとってもっとも意味のある業績とは、自分の内側から出てくるものだと私は思う。
自分や他人に親切にしたか? ことが起きたとき過剰反応せず落ち着いていられたか?
自分は幸せか? 怒りを心にとどめず水に流すことができたか? かたくなすぎなかったか?
人を許したか?
こういった自問は、成功をはかるハカリは私たちの業績ではなく、私たちの人格や
愛情の井戸の深さにあることを思い出させてくれる。外側の業績だけに目を向けるので
はなく、本当に大切なのはなにかを見きわめよう。
意味のある業績について再定義してみると、正しい道を見失わずにすむ。
□ 泰然
AIが回答を生成中
「泰然とは 意味」のAI回答
泰然とは、落ち着いていて物事に動じない様子を意味する言葉です。
泰然について、より詳しく解説します。
・泰然(たいぜん)
・ 意味: 落ち着いていて、どんなことにも動じない様子。
・ 使い方:
✔︎ 「泰然として」や「泰然たる」のように使う。例:「泰然として動かない」
「泰然たる態度」。
✔︎ 他人に対して使う場合は褒め言葉になる。
✔︎ 「失意泰然得意淡然(しついたいぜんとくいたんぜん)」という、うまくいかない
時でも慌てず、上手くいっている時でも驕らないという意味のことわざがある。
・類語: 悠然(ゆうぜん、ゆったりと落ち着いている様子)、沈着(ちんちゃく、
冷静で落ち着いていること)、従容(しょうよう、ゆったりと落ち着いて
いる様子)。
・関連語: 泰然自若(たいぜんじじゃく、落ち着いていてどんなことにも動じないと
いう意味を強調した四字熟語)。
・英語: composed(落ち着いた)、calm(穏やかな)。
この続きは、次回に。
2025年8月13日
株式会社シニアイノベーション
代表取締役 齊藤 弘美