お問い合せ

60歳からのチャレンジ起業⑥

団塊世代のパワーを活かす

・かつての米国では50代で早期勇退することが人生の理想であると考えられていましたが、

 ベビーブーマーたちは十分な蓄えがあるとしても、60歳を過ぎても喜んで働いています。

 日本でも団塊世代の大量退職が2007年から始まりますが、多くの団塊世代は悠々自適の

 生活を送るよりも、現役を何らかの形で続けていくだろうと推測されています。

・40代から60代までの社会人は、長い第二の人生を見据えて、充実した生き方と新たな

 生きがいを求めつつあるように思えます。

・日本版ベビーブーマーである団塊の世代及びその後続する人々が、自分たちで始める

 小さな会社(ベンチャー、スモール・ビジネス、SOHO事業者、個人事業主などをすべて

 包含します)で力試しをするとの意義や醍醐味も深く静かに世間に浸透しつつあるように

 思えてなりません。

不利な面もある

・若者に比べて相対的に不利な点は、以下の4点に集約されるでしょう。

 ① 時間がない=起業家として、ビジネスに注力できる時間が(若者に比べて)

   少ない。

 ② 失敗の余裕がない=一般的に日本では一度失敗すると、起業家として再起

   するのが難しい。

 ③ 社会に偏見がある=高齢者に何ができるのかという冷ややかな眼差しを

   受ける(特に大企業を辞めて独立した小企業経営者に対して、周囲が冷たい)

 ④ 体力がない=気力、精神力も含めた総合的な体力で(若者)劣る。

これらの不利な点を跳ね返して、起業家として成功するためには、

以下に気をつけるとよいでしょう。

 ① 長期的計画より短期、中期(3年程度)計画を優先させる。

 ② 着実な事業計画に基づき、低成長、利益重視路線を貫く。

 ③ 成功体験をつくり続ける。

 ④ 努めて権限移譲を心がける。

 

起業支援の各種制度や方法

①   インキュベーション(創業支援施設)

②   起業融資制度—-日本政策金融公庫—-無担保無保証

             500万円–1.65%~3.05% 5年(60回払)

ここに注意すれば、起業しても成功できる

①   ひと(人、ヒューマン、リソース)

   フレイムワーク(考え方の枠組み)、human resource

    〇 一見客(初めて店に来るお客さん)

      〇  一回客(1度だけ訪れるお客さん)

      〇 長期安定顧客

②   もの(物、プロダクト、サービス)

    ・主力商品(product)

    ・主要サービス(service)

    ・これからは量より質の時代—量的拡大よりも質的拡大を目指す。

     巧遅より拙速の時代

    ・顧客をひっくり返すには、一にも二にも質

    ・スリーストライクルール(過ちは2回まで許す)

    ・イエローカードルール(2度目の裏切りは許さない)

     顧客に対するフレイムワークは以下の2点です。

       ① パレートの法則はもはやあてはまらなくなり、

         ロングテールが疎かにできなくなってきた。

       ② 顧客の忠誠心を勝ち取るものは、社員の忠誠心。

       ● ロングテール・ルール(多くの利幅の薄い顧客や商品を狙え)

         企業収益の8割は、わずか2割の顧客層や商品群によって

         生み出されるというパレートの法則の有効性が揺らぎ始めて

         います。

       ● 従業員第一、顧客第二(従業員が満足してこそ、顧客を

         満足させられる)

       ● 物、プロダクツ・サービス

         Ⅰ. これからは量より質の時代、巧遅より拙速の時代

         Ⅱ. 顧客をひっくり返すには、一にも二にも質

             ・遅くても綺麗なもの(巧遅)よりも、出来栄えはそれほど

             美しくはなくても早い(拙速)ほうがよい。

             スピードを重んじる考え方です。

19世紀のモデル—たくさん作って売る(質的拡充)

20世紀のモデル—高値段で、少しの量を作って、たくさん儲ける。

21世紀のモデル—妥当な価格で、よりよいものを適量作ってたくさん儲ける。

③ かね(金、フィナンシャル、リソース)

④ じょうほう(情報、インテリジェンス)

  ・先進国では、消費者はほどよい物、よいサービスでなければ新たに手を出そうと

   しません。このような時代には、ごみ(不良品)をたくさん作るより、質の高い(と顧客

   に信じさせてしまう)商品やサービスを迅速に失敗を恐れず生み出すことが肝要です。

  ・「お値打ち品」「値段のわりには、品質がよいもの」であったり、「一点豪華品」(他の

    ものは普及品でよいか、このジャンルだけは、一流品を身に付けたいという品)だったり

    する。

 

この続きは、次回に。

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