CSR 企業の社会的責任Corporate Social Responsibility①
CSR 企業の社会的責任 Corporate Social Responsibility
「働き甲斐」を束ねる経営 日経CSRプロジェクト「編」
2006年3月15日 1版1刷
はじめに
CSR– Corporate Social Responsibility 企業の社会的責任
CSRは、顧客や社員、地域社会など、さまざまなステークホルダー(利害関係者)に
とって、「よい会社」であるために、顧客満足、社員満足、環境保全、ダイバー
シティ(多様性の確保)、サプライチェーンマネジメント、消費者保護など経営全般
にわたる幅広いテーマに取り組む考え方。
CSRは、「社会の役に立ちたい」「世のため人のためになる仕事をしたい」という
1人ひとりの想いを束ね、「よい会社」をつくりあげるものではないだろうか。
□ 現在の仕事の延長線上に、社会をよくする可能性を秘めた仕事である。
□ 意識を変え、見方を変え、やり方を変えるだけで、日々の仕事に大きな
喜びが生まれる。
□ 自分が取り組む仕事に社会的な意義を感じ、生き生きと働く人々がいる。
□ CSRは、1人ひとりが感じるこうした働き甲斐を束ねることから生まれる。
□ やり甲斐を感じる働き方を社員一人ひとりがすること—CSRのゴール
□ 第1章 日本型CSRの思想―――日本企業の社員貢献—七つの心得
□ 企業の「社会的責任」や「社会貢献」の思想
渋沢栄一の「右手に算盤、左手に論語」
住友家訓「浮利を追わず」
近江商人の心得「売り手よし、買い手よし、世間よし、三方よし」
□ 企業が一生懸命に活動するのは、世の中を幸せにするため顧客を幸せに
するため。
□「 社会貢献」を前提とした「労働観」と「企業観」が我が国には、永い伝統と
して存在した。
□「働く」という言葉を、「傍」(はた)を「楽」(らく)にする意と解してきた
文化がある。
□ 本業として営利事業を通じて、何を成し遂げようとしているのか。
□ いかなる形で、社会に貢献しようとしているのか。
□ そのことを明確なビジネスとして語るべきである。
↓
本業を通じての社会貢献。
それことが企業の社会的使命である。
「利益」とは、社会に貢献したことの証である。
↓
そして多くの利益が与えられたということは、その利益を用いてさらに
社会貢献をせよとの世の声である。
この続きは、次回に。