お問い合せ

企業とは何か-④

現場でのリーダーシップ

 

リーダーの需給のアンバランス

 

自らのリーダーを自らで育てる

 

企業の特性に起因する問題

 

リーダーシップに関わる問題として、特に企業の特性に起因するものが

四つある。

 第一に、ワンマン支配の危険である。

 第二に、調和志向の危険である。

 第三に、業績評価のための客観的な尺度の欠如である。

 第四に、スペシャリストとゼネラリストのアンバランスの危険である。

・大企業では、全体についての理解や全体を考える能力を一切身に付ける

   ことなく、トップの座近くまでたどり着く。したがって大企業では、

   スペシャリストをいかに早くゼネラリストに脱皮させるかが重大な問題で

    ある。

 

〇 組織を方向づける経営政策

 

企業は組織としての経営政策を必要とする。

組織の中の人間の欲求や意志決定を、組織そのものの存在と利益に従属させ

なければならないからである。

 ・生産方法の革新的な改善によってもたらされる利益—企業の成長の鍵であり、

    株式市場の動きによってもたらされる利益—企業の衰退の因となるものが

      さして変わらないものに見えることによって生ずる。

      従って、企業は、

         第一に、基本的な変化、それに従って経営政策を変えるべき変化と、

                     一時の変化、時々の変化によって処理すべき変化を峻別する

                     手立てをもたなければならない。

         第二に、本当の利益と見かけの利益を峻別する手立てをもたなければ

                      ならない。

 

組織は変化する

 

・経営政策を必要とするもう一つの問題が、組織構造と会計システムの過度の

   重視である。

・変化するには、経営政策が必要とされる。

   それを策定する者も必要とされる。

 

客観的な評価の尺度

 

・企業の目的は、経済活動である。

   したがって企業は、自らの効率を感情や欲求とは関わりなく客観的に

   測定するための尺度を必要とする。

・企業が必要としているものは、外的な要因を離れた市場での競争力を

   測定し、経営陣の仕事ぶりを客観的に測定することのできる尺度である。

・企業にとって重要なことは、経営効率に優れた生産という共通の目標に

   向けた人間活動のための組織として存続することである。

 

第1章  分権制の組織と原理

            分権に成功したGMの組織

            なぜ分権制を採用するのか

 

この続きは、次回に。

トップへ戻る