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知識ゼロからのイノベーション入門⑰

第10話 仕事時間の何割かを新しいアイデアづくりに使う。

 

・  グーグルの20%ルール

  イノベーションは、自由時間が必要だ。

  世界最大の科学メーカー3Mには、勤務時間の15%を新しいアイデアの考案に向ける

  「15%ルール」がある。

  世界最大の消費財メーカーP&Gも、一部の社員は勤務時間の25%を新しくてよりよい

  仕事の考案に使える。

  同様にグーグルには、勤務時間の最大20%を自分の好きなプロジェクトに費やす

  「20%ルール」があり、ここからGメールやグーグルニュース、アドセンスといった

  ヒット商品が誕生している。

  ペイジは「企業が大きくなるにつれて、革新的なプロジェクトを立ち上げるのは難しくなっていく。

  僕らにもそういう時期はあった」と、ルールがうまれた理由を語っている。

 

・  より生産的な時間をつくる

  一般の会社では本業以外のプロジェクトに取り組むのはとても難しいが、グーグルでは、

  自分が主役になり、儲かるとか、ヒットするとか関係なしに、したいことができる。

  20%ルールを使ってグーグルニュースを考案したクリシュナ・バラットは、「20%ルールは

  探求するという目的だけのために考え出された。人間が生産的になれるのは、自分にとって

  大切なことや自分が考え出したことを行っている時、つまり情熱を持っていることに

  取り組む時だからだ」と言っている。

 

 

第11話 能力はあって当然。大切なのはチームワーク力。

 

・  グーグルの採用基準

  「ある意味で僕らと似た人たち。理想を持った人材」

  「ここで働くことが好き、何かを生み出すのが好き、金のためだけに働いているのではない、

  という人材」

  「どうやって金持ちになるかではなく、何か重要なことに取り組みたいと考える人たち」

  「『できない』と口にすることを軽蔑する人材」

  「優れたリーダーシップのある人材」

  「面白い人材」

  「ウェブに最新かつ最上の技術をもたらしてくれる優秀な人材」となる。

  一方で「能力に比べてエゴが強すぎたり、チームワークのできない人は避けたい」としている。

 

・  優秀さを競わせる

  グーグルの採用面接はハードなことで有名だ。

  その1つが21項目の質問で選別する「グーグル・ラブズ適性検査」だ。

  数量的能力を測る質問、創造性やユーモアのセンスを測る質問を理解し、答えられることが

  求められる。採用には何回もの何時間にも及ぶ面接も待っている。

  こうした採用の結果、グーグルは「空恐ろしいほどの才能が集まっている」と言われるほどの

  人材の宝庫となった。

 

この続きは、次回に。

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