認知症予防学 7
加齢によるもの忘れの特徴
健常な人の病的ではないもの忘れです
▶️知っている人の名前が思い出せない。
▶️もの忘れを自分で自覚している。
▶️置き忘れたものを探そうとする意思がある。
▶️電話で受けた伝言を伝え忘れることがある。
▶️漢字の書き方を思い出せないことがよくある。
▶️もの忘れはあっても判断力・理解力は失われてない。
▶️人柄や人格の変化は見当たらない。
「認知症」によるもの忘れと記憶障害
病的な症状が現れている人のもの忘れです
▶️家族や友人など身近な人の名が思い出せない。
▶️電話がかかってきた、という体験の記憶がない。
▶️もの忘れをした、という自覚がない。
▶️置き忘れたものを探し出す意思はない。
▶️「物を盗まれた」と思うことが頻発する。
▶️「いつ・どこ・だれ」がわからなくなる。
▶️問題行動や失見当が起こり、日常生活に支障が出る。
▶️人柄や人格が変化してしまう。
「近い過去」を忘れて「遠い過去」を忘れないのは?
▶️「近時記憶」と「遠隔記憶」
第2章 脳がこわれるとき、認知症がつくられる
〝心はヒトの脳に宿るもの〟のようです
▶️脳の障害は心の障害です
近年、若者から中高年、高齢者へと広い年代にわたり発症し、自殺の原因ともなるうつ病は、
いうまでもなく「心の病気」ですが、これも脳の神経の疲労が原因となって発症する病気です。
認知症は脳の不要なタンパクがゴミのように蓄積したり、脳の血管に異常が生じることで、
脳の神経細胞が脱落したり、死滅して、記憶や見当識などに障害が出る病気です。
▶️脳の部位の異常により障害も異なってくる
脳のしくみを知っておいてください
▶️大脳皮質がこわれるとき、大脳白質がこわれるとき
アルツハイマー型認知症がつくられるとき
▶️大脳後半部の萎縮がしだいに進むアルツハイマー型認知症
脳血管性認知症がつくられるとき
▶️脳梗塞によって神経細胞や神経繊維に障害が起きる
この続きは、次回に。