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成功の要諦 -17

第六講 運命を開く道(2010914)

 

平成22年、経営破綻した日本航空の再建に取り組むために会長に就任。

2年8か月で再上場を果たし、平成25年、会長を退任した直後に行われた月刊『致知』

創刊35周年記念式典での講演です。

81歳を迎えた著者が、人生の節目で支えてくれた恩師、友人との交流を振り返りながら、

感謝の心を持ち、善きことを行うよう努めることの大切さ、またそのことが運命を好転させることを

説いています。

 

中学校入学への道を開いてくれた土井先生

 ※ 詳細は、購読にてお願い致します。

 

大学入学を薦めてくれた辛島先生

 ※ 詳細は、購読にてお願い致します。

 

セラミック技術者としての道を開いてくれた内野先生

 ※ 詳細は、購読にてお願い致します。

 

京セラ創業の道を開いてくれた西枝さん

 ※ 詳細は、購読にてお願い致します。

 

京セラの成長発展を支えた宮村先生

 ※ 詳細は、購読にてお願い致します。

 

京セラの資金調達を支えた堀さん

 ※ 詳細は、購読にてお願い致します。

 

財界人との交流のきっかけをつくってくれた塚本さん

 ※ 詳細は、購読にてお願い致します。

 

感謝の心を持つ

 

思い返してみますと、このように、小学校から中学校へ進学するときにお世話いただいた土井先生、

新制高校から大学へ行くときにご指導いただいた辛島先生、大学時代に就職をお世話してくださり、

セラミックスという世界への道を開いていただいた竹下先生、パキスタン行きを止めて、

技術屋として大成するよう導いてくださった内野先生、そして私を見込んで会社をつくって

くださった西枝さん。さらには、年長者でありながら、友人のように親しく接していただき、

私を導いてくださった宮村先生、堀さん、また塚本さん。

これらの方々に出会っていなければ、今の私はなかったと強く思います。

また、私自身も、それらの方々の貴重なアドバイスに、素直に耳を傾けていなければ、

やはり現在の自分は存在しないと断言することができます。

人生というものは、鉄道の線路のようなもので、節々のポイントで方向が切り替わっていくのだと

思います。そのポイントこそが、運命的な人との出会いであり、またその人からいただく

貴重なアドバイスなのです。

その出会いやアドバイスを大切にすることで、人生の軌道を善き方向へと変えていくことが

できるのではないでしょうか。

「感謝」の心をベースに生きるということは、人生にとって大変大事なことではないかと思います。

人は決して自分一人では生きていけません。

家族や職場の仲間、地域社会、さらには空気や水、食料など、人は自分を取り巻くあらゆる存在に

支えられて生きています。いや、生きているというよりは「生かされている」のです。

そういうふうに考えたなら、ただ健康で生きているだけでも、自然と感謝の思いが出てくるはずです。

そして、先ほどもお話したように、感謝の心が生まれてくれば、次には幸せが感じられるように

なってきます。

そのように、生きていること、いや生かされていることに感謝し、幸せを感じる心が生じることで、

人生をもっと豊かで潤いのある素晴らしいものに変えていくことができるのではないでしょうか。

 

この「ありがとう」という感謝の言葉は、感じで書くと、「有る」に「難しい」と書きます。

つまり、今ありえないこと、有り難いことが起こっているということが本来の意味です。

『陰騭録』とは、中国の明の時代に書かれたもので、人は運命に従い、運命のままに生きる必要はない。

善きことを実行すれば、人生はよい方向へと変わっていくということを、「立命」ということで説く、

物語仕立ての書物です。

人生には、確かに運命というものが存在します。

その運命を自分で知ることはできませんが、自分で辿っていく人生というものは、生まれたときから

決められているのだと思います。

 

人生というものは、鉄道の線路のようなもので、節々のポイントで方向が切り替わっていくのだと

思います。そのポイントこそが、運命的な人との出会いであり、またその人からいただく貴重な

アドバイスなのです。

その出会いやアドバイスを大切にすることで、人生の軌道を善き方向へと変えていくことが

できるのではないでしょうか。

 

 

この続きは、次回に。

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