お問い合せ

成功の要諦 -最終

「善きこと」を実践するには

 

 

では、いかに「善きこと」に努めるのかということが大切です。

私は、お釈迦様が説かれた「六波羅蜜」が、まさにそのための方法を示していると考えています。

つまり、お釈迦様が、魂を磨き、心を高め、悟りの境地に到達するための修行として説いて

おられることが、まさしく私が今申し上げてきた、善きことに努めることと同じことなのです。

 

六波羅蜜の一番目は、「布施」です。

自分が今あることに感謝し、他に善かれかしと願い、他人さまに何かをしてあげることです。

思いやりの心、優しい心をもって、世のため人のために尽くすことです。

 

二番目は「持戒」です。

人間としてしてはならないことを定めた戒めをひたすら守っていくことです。

言い換えれば、人間として何が正しいのかと問い、その正しいことを貫き、してはならないことは

しないということです。

 

三番目は「精進」です。

人は生きていくために働かなければなりません。

働くということは厳然たる人生の鉄則であり、お釈迦様は「ただ一所懸命に、誰にも負けない

努力で働きなさい」とおっしゃっています。

 

四番目は「忍辱」です。

苦しいこと、辛いことを堪え忍びなさいということです。

人生は波乱万丈、今は幸せそうに思えても、いつ何時、苦難が押し寄せてくるかわかりません。

その厳しい試練を、堪え忍んでいくことが大切です。

 

五番目は「禅定」です。

心を静かにすることです。荒々しい心のままでは、心を高めることはできません。

多忙な毎日を送る中でも、心を静めることに努めなさいとお釈迦さまは説いておられます。

 

総括

いかがでしたか。

私は、「稲盛 和夫」のファンですので、全て納得する内容でした。

このような考え方は、「決して古い考え方」ではないと思うのです。

逆にこのような考え方でモチベーションを高めている方々は、私たちの周りにどれだけいると

思いますか。

まさに「六波羅蜜」の考え方を実践することだと思います。

 

現在、私は「メンタルヘルス・マネジメント検定」を受験するために勉強をしています。

—-大阪商工会議所「メンタルヘルス・マネジメント検定試験 公式テキスト ラインケアコースより抜粋—-

「厳しい経営環境下、成果主義の徹底やマネジメントの強化、さらには複雑化する人間関係などから、

働く人々の職場でのストレスと心の病は年々増大する傾向にあり、産業界のみならず社会全体の深刻な

問題となりつつあります。

そこで政府は、メンタルヘルスに関する措置を受けられる職場の割合を、2020年までに

100%にすることを目標に掲げるなど、メンタルヘルス対策の取り組みを強めています。」

 

世の中には、人間関係や仕事関係で悩んでいるいる方は非常に多いと思います。

新聞紙上では、毎年自殺者が3万人(昨年は3万人以下)以上などの記事も目にします。

世の中が豊かになりすぎて、「人間がますますひ弱になっている」と感じます。

その主な原因は、「親」の子供を育てる考え方にあると思います。

「怪我をするからやめなさい」「人より偉くなるために、よく勉強するのよ」「うちの子に限って

そんなことはない」「小さい時は本当に可愛かったのに」等々、いろいろな話を耳にします。

「親」が自分の生き方とは真逆なことを「子供」に期待してはいけないと思うのです。

やはり、自分の経験で良かった、悪かったことを正直に伝えてあげることが大事なような

気がします。

私は、もう一度、「六波羅蜜」をよく理解し、実践していきたいと強く感じました。

是非、ご賛同いただける方が多いと嬉しいのですが。

 

株式会社シニア・イノベーション

代表取締役 齊藤 弘美

 

この続きは次回となりますが、「メンタルヘルス・マネジメント検定試験」に集中したいと

思いますので、3月15日までは合間を見ながら掲載させていただきます。

宜しくお願い致します。

 

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