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認知症にならないための 決定的予防法⑰

外因性の危険因子—C反応性タンパク

 

C反応性タンパクとアルツハイマーについてわかっていること

 

C反応性タンパクは肝臓で生成される特殊なタンパク質で、激しい炎症が起きいているときにのみ

存在します。

C反応性タンパクの値が高いことと、肥満、心臓血管疾患、糖尿病および癌は大いに関係しています。

いくつかの画期的な研究から、いまではアルツハイマー病の患者はC反応性タンパクの値が

高いことが示されています。

喫煙し、高血圧で肥満なうえに、あまり運動しない人はC反応性タンパクが高く、一方、

痩せていて活動的な人は通常、C反応性タンパクの値が低いのです。

また、怒りっぽく、敵意をいだきやすい、あるいはうつ状態になりやすい人は、ストレスがあると、

ストレスホルモンのノルアドレナリンやコルチゾールをとくに大量に分泌して、

それに反応します。

 

アルツハイマーを防ぐには

 

幸い、健康面におけるアルツハイマー病のほかの危険因子—肥満、高血圧、2型糖尿病、

ホモシステイン、ストレス、睡眠障害など—-を抑制することで、C反応性タンパクなどの

体の炎症マーカーも減らすことができます。

 

外因性の危険因子メタボリック・シンドローム

 

メタボリック・シンドロームとアルツハイマーについてわかっていること

 

関連するもう一つの問題は、メタボリックシンドローム(インスリン抵抗性症候群)です。

これは肥満、2型糖尿病、高血圧、コレステロールの異常値、心臓疾患、および

多嚢抱卵巣症候群(PCOD)を含む種々の健康問題で、アルツハイマー病のリスクを

高めるものでもあります。

ベビーブーム世代の25%から33%はメタボリック・シンドロームであると推定されており、

これはおそらく1970年代の低脂肪・高炭水化物の食事の結果でしょう。

メダボリック・シンドロームは心臓病、脳卒中、糖尿病のリスクを大幅に高めるだけではありません。

これはアルツハイマー病の主要な危険因子なのです。

 

アルツハイマーを防ぐために

 

血糖値が高く、コレステロール以上があり、肥満—心臓病のあらゆる危険因子—-

という三つ巴の症状でインスリン抵抗性があれば、医師に相談してブドウ糖負荷試験を

受けてください。

2型糖尿病をわずらっている場合は、医師の指示に従って食事療法、運動をおこない、

この一般的な病気を自己管理するために生活習慣を変えるようにしてください。

2型糖尿病ではない場合、体重を減らし、毎日運動し、血糖値を抑え、糖尿病を

発症しないよう専念してください。

たいていの人は、体重を減らすだけでも2型糖尿病を防いで、メタボリック・シンドロームから

心臓、脳をはじめとする器官に不調をきたさずに済むものです。

 

 

この続きは、次回に。

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