ドラッカーのマネジメントがマンガで3時間でわかる本⑪
19 未来は予測できない
—可能性の範囲を知る
●「経営にはすべてのメンバーが大事だ」
ドラッカーはベトナムのゲリラ戦の例をあげる。
「泥沼化した戦線でゲリラとどう戦うか?」(ベトナムで歩兵大尉にインタビューしている)。
どの方向から敵に襲われるか、予測できない。
すべての兵士が各自で判断し行動しなければならない。
つまり、仕事の目標、基準、貢献など、すべて兵士自身がする。
事前に「こういう場合は、どうしたらいいか」と訓練しておくが、実際の状況では、指揮官が
教えるわけにはいかない。その状況下では各人しか判断できない。
まさに、すべての人間がエグゼクティブだ。ただ責任者は大尉だ。
もしゲリラに殺されるようなことがあれば、部隊全体の「責任」を指揮官が負わなくてはいけない。
●「未来は予測できない」
ドラッカーは「未来は予測できない」という。
「可能性の範囲を見つけようとする」だけだ。
未来予測は「戦略計画の基盤」にならない。
前項の「ゲリラ戦」の例からでもわかるだろう。
部隊は、いつ、どこからゲリラに襲わられるか、わからない。
できることは「最強の兵士をどの戦線に投入するか」だ。
大事なのは「不確実な未来をどの程度考えるか」である。
われわれは、未来を考えて、戦略を作りがちだ。
ドラッカーが「未来を考えることは楽しいことであるが無益である」という。
リスクをなくすことやリスクを少なくすることは「不毛」であるともいっている。
「経済活動の本質はリスクを冒すことである」というのだ。
いま現在、「もっとも合理的な意思決定をするか」ということが「戦略計画」である。
コラム◽️ドラッカーゆかりの人物2《ポランニー》
※ 省略致します。
この続きは、次回に。