一流の人はなぜそこまで、習慣にこだわるのか? ⑧
① 支出配分は戦略的に決める
※ 会社員は売上(給与)が固定で、支出が未定。
経営者は売上が未定で、支出が固定。
かなり抽象化しましたが、基本的にはこれが両者の決定的な違いです。
お金を稼ぎたいなら経営者は売上の中身を先に考え、会社員は支出の中身を先に考えるのが、
ごく自然な思考の順番になります。
※ 「そのお金が次のお金を生み出す」ところだけに集中して使って、他には一銭もかけない。
これがお金の使い方の基本です。
※ お金を増やすなら「収入」か「資産」のどちらかをリスクにさらさないといけません。
その両方で安定を選んでお金が増えるほど世の中は甘くありません。
⚪️ 無目的な貯金は空曲の死に金
② 月収23万円で15万円を自己投資に回した過去
※ お金がないときに最高の利回りを生む可能性を秘めている投資対象はどこかと言えば、自分自身です。
※ 自己投資の場合は自分が働かない限り価値が生まれないので、自己投資をする時点で自分を
労働にさらす覚悟が必要です。
※ ひとりの人間は変数(不確定要素)が多いので、いつ成果がでるのか、そもそも成果が出るのか、
やってみないと分かりません。
そのため短期で一喜一憂せずに、長期トレンドをしっかり見極めること。
そして、長期で見て成長を実感できないなら、それは投資戦略を誤ったと判断して早めに損切りする
勇気も必要になります。
⚪️ 最も高利回りで低リスクの投資対象は自分自身
③ 趣味でもパーソナルトレーナーを雇う
※ 何事も上達したいのであれば、「自分ひとりでやる」ことをスタート地点にしないことです。
まずは師匠から基本となるルールと型を徹底的に学んで、それを守ることです。
自己流に調整をするのは後工程。
※ 新たな世界に飛び込んで、自分にルールと型を教えてくれる人がいないときは、外部のチカラを
使ってでも自分の師匠となる人を探す。それが成果を出す近道です。
⚪️ 成果を出す人ほど教えを乞う
④ 企業するなら本を1000冊読む
※ 起業を考えている若い人がいたら目安として1000冊は本を読んでみてはどうでしょうか。
もしゼロからのスタートなら、月に20冊で4年半です。
「本を読む時間がなくて」と言い訳をする人がたくさんいますが、それは「本を読まないから時間がない」
のだと、本田直之氏の『レバレッジ・リーディング』(東洋経済新聞社)で書かれています。
本を読めば他人の経験や知識を学ぶことができるので、それを活用しないで自分で道を切り拓こうと
するのは人生の遠回りをしているのに等しいわけで、時間が足りなくなるのは当然です。
※ 日本には正社員が3300万人もいます。
しかし、ビジネス書は10万冊くらい売れたら大ベストセラーです。
割合で言ったら1%未満。しかも、正社員以外の人も当然読むので、実際の割合はさらに低くなります。
つまり、本を読むこと自体に希少価値が生まれる時代になっているわけです。
※ 自分がやるべきことは判断を下すことであって、情報収集に熱中することではありません。
参考程度に買った本であれば一字一句読む必要はないのです。
⚪️ ビジネス書は良いとこ取り。
原書や古典は腰を据えて精読する
⑤ 人生を変えた本を尋ねてみる
※ 何より、今の自分の基準では絶対に選ばない本について教えられるはずです。
それは自分が大きく進化するチャンスになります。
「進歩」と「進化」は違います。
進歩とは蓄積であり、進化とは蓄積の上に突然現れる飛躍です。進歩は成長曲線が予測できますが、
進化はいつ起きるかわかりません。
自分が興味のある本だけを読み続けることは「進歩」です。
そこに「進化」を期待するのであれば、一流の人から本をすすめられるような強烈な外部刺激に
積極的に身をさらすことが重要です。
⚪️ 他人の基準を取り入れ、「進歩」だけでなく「進化」する
⑥ つまらない映画は15分で帰る
※ デートで映画館に行く目的は「楽しい時間を過ごすため」であって「その映画を最後まで観る
ため」ではありません。
自己管理できる人は目的が明確だからこそ、刻々と奪われていく二人の楽しい時間を最低限の
傷で抑えることを優先して考えることができます。
※ リスク管理とは可能性のあることをあらかじめ織り込むことで、「想定内」の幅をできるだけ
広げ、「想定外」をいかに遠ざけられるかにかかっています。
※ 成果という観点から言えば、観た作品の「何割」が面白い映画だったかは指標ではなく、
面白い映画を「何本」観たのかが重要です。
※ 世の中のトップセールスマンは百発百中で契約をとってくるわけではありません。
その代わり買わない人の見極めに長けています。
ダメ営業マンのように、明らかに相手が「買わないサイン」を送っているのに懲りずに日参する
ことはありません。これも損切り思考のひとつです。
⚪️ 「もったいない」思考がもったいない
column 「小物にこだわる」は一流の習慣なのか?
※ これは笑い話ですが、打ち合わせのときにある人が外国製のオシャォレなノートをしきりに
自慢しながら、「すごい良いノートなので大切に使っています」と。
いやいや、ノートは書き倒してナンボでしょうと。
小物に目がない人はいつの時代にもいるので、たまにどんなものがいいのか聞いて、参考にする
程度で十分だと思います。
一流の人が本当にこだわるのは、価値のあるモノです。
例えば腕時計。
これは文房具などと違って動産なので、十分こだわる意義があります。
※ 詳細は、購読にてお願い致します。
この続きは、次回に。