医師いらずで「糖尿病」「高血圧」がみるみる良くなる治療法!③
◯ 長生きするのはちょっと太めの体型、標準体型を目指すと早死にする
次に、高コレステロール血症(高脂肪血症)について考えて見ましょう。
現状、日本動脈硬化学会が定めている基準では、総コレステロールが220mg/dl以上で異常値と
されています。しかし、総コレステロール値が高いと身体に悪いという証拠はありません。
むしろ、高いほうが総死亡率が低い、というデータが存在しているほどです。
1980年代に福井市の約3万7000人を5年間にわたって追跡調査しましたところ、男女ともに
コレステロールの死亡率が一番高いという結果がでました。
男性に至っては血中コレステロール値が高いほど総死亡率が低いという結果が顕著にでています。
遺伝性の高いコレステロール血症で総コレステロール値が350mg/dlを超えるような人は、
心筋梗塞などを発症するリスクが高く、治療を行う必要があるでしょうが、遺伝性でない場合は
300mg/Hgくらいまでは気にする必要がないのです。
高血圧の要因と言われているもの
- 過度の飲酒、喫煙
- 遺伝的要因
- 睡眠不足
- 食塩の取りすぎ
- 運動不足
- 老化
- 肥満
はっきりと原因がわかる高血圧を二次性高血圧(症候性高血圧)というが、これは全体の
1割もない。つまり9割は原因が不明である。
中性脂肪が増えすぎると肥満になるが肥満が悪かというと一概には言えない
同じく、中性脂肪も高いと身体に良くないというのもウソです。
日本動脈硬化学会の基準によれば、空腹時の値が150mg/dl以上だと異常とされていますが、
実際には1000mg/dlぐらいまでは気にしなくてもいいと私は考えています。
中性脂肪は身体のなかに蓄えられる脂肪であり、これが蓄えられすぎると肥満になるという
メカニズムなのですが、肥満が必ずしも悪かというと一概にそうとはいえません。
肥満度を測る基準としてBMI(ボディ・マス・インデックス)と呼ばれる体格指数があります。
このBMIが25以上だと日本では肥満とされていますが、欧米先進国では25〜30は「過体重」と
表現され、肥満の域には入っていません。
また、BMIが25以上だと健康ではないのかというと、むしろ逆。
日本人の男性では一番死亡率低いのは25以上27未満だということがわかっています。
日本では、BMIの理想値を男性は22、女性は21とされてきましたが、実際にはこの数値を
目指したら寿命が縮まってしまいます。
この続きは、次回に。