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医師いらずで「糖尿病」「高血圧」がみるみる良くなる治療法!⑮

29. 高血圧薬のメリットばかり強調されすぎている

 

高血圧薬はわたしたちが思っているほど効果が高いわけではありません。

にもかかわらず、多くの人が高血圧と診断されて「病人」に仕立て上げられ、驚くほど多くの人が

薬を飲まされています。

 

 

30. ◉ 識者インタビュー

     岡田 正彦 医学博士 新潟大学名誉教授

              「知れば知るほど飲みたくなくなる! 高血圧薬の全て」

 

◯ 血圧降下剤はどれを選べばよいか

 

自分がどんな血圧降下剤を処方されているのか、気になるものだと思います。

しかし結論からいえば、どの薬を選んでも、それほど違いがないというのが正直なところです。

大きくわけて5種類ありますので、全ての研究論文を読んだ上での評価とともに列記してみましょう。

以下は、私の最新著『医者に聞けない検査値のホント』(大和書房)からの抜粋となります。

薬は右から古い順番になります。

 

◯ サイアザイド系利尿剤

 

尿の量を増やすことで、血圧を下げる。歴史はもっとも古く、価格も安い。

最新の研究によれば、血圧を下げる効果が高い。

総死亡率を下げる薬のひとつ。

 

  • 総死亡率=原因を問わず、死亡した人の総数。薬の副作用で死亡した人も含む。

 

◯ カルシウム拮抗薬

 

血管が収縮するのを抑えて血圧を下げる、グレープフルーツと併せて食べると効果と副作用が

増強するので控えなければならない。商品の種類は多い。

 

◯ ベータ遮断薬

 

このベータは血管壁内の筋肉にあって、自律神経の信号を受けとめる部位。

信号をとめることで、血圧の上昇を抑える。

 

◯ アンジオテンシン変換酵素阻害薬

 

血圧上昇ホルモンの生成を抑え込む作用がある。

心臓病・肝臓病・糖尿病などがある人でも使える。

副作用として咳がでやすくなる。最新の研究で、総死亡率を下げる効果があると判定された。

 

◯ アンジオテンシンII受容体拮抗薬

最新の薬。血圧上昇ホルモンが血管に作用しないように働く。

効果と副作用はアンジオテンシン変換酵素阻害剤とほぼ同じだが、総死亡率を減少させる効果は

証明されていない。

 

実は私が勧めているのは、いちばんはじめのサイアザイド系利尿剤です。

価格が安いこともありますが、長年にわたって調査・検証されている薬で、効果も副作用も

よくわかっているのです。

逆に新しい薬を勧めないのは、調査と検証が半ばだからです。

その人の症状に合わせて処方されるはずですから、自分が与えられている薬の特性を知っておくと

よいでしょう。

 

 

31.製薬・新薬の現状と医師の不勉強

 

医師は新薬のデメリットを知らないうちに使わされているのです。

 

結論はやはり、あまり薬を使わず、適度な運動と食事療法をすることに尽きます。

 

 

◉ まとめ

 

 一 薬を使ってでも血圧を下げるという

   盲信はやめるべき

 

二 年を取ると血圧が上昇するのは自然で、

   むしろ下げすぎが危ない

 

三 高血圧薬には低血圧による転倒や、がんのリスクもあることを

  知るべし

 

 

この続きは、次回に。

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