「フランチャイズ」ビジネス 総括
私が若い頃、日本リティリングセンターという会社のセミナーに参加したことがあります。
チェーンストアのコンサルタント会社で各種セミナーを開催し、これからフランチャイズ
チェーン展開を目指そうとする企業—ダイエー等の多数の代表者が出席しておりました。
大変厳しいセミナーで宿題も多く、大変ハードでした。
今年の日経新聞「私の履歴書」ニトリ社長欄に渥美代表の名前を目にして、昔を思い出した次第です。
私が何故、「フランチャイズビジネス」をテーマにしたかというと、
現在、フランチャイズを活用してフランチャイジーとして商業施設等々に出店を展開している企業を
知っているからです。
もっと良い会社になって欲しいと思い、またIPOを目指していると伺い、私見ですが私の考えを
述べたいと思います。
私見
① 明確な事業計画書も作成せず、余剰資金もなく、優れた人材もいなく、商業施設側からのオファーに
応じて、出店を行なっています。
オファーのかかる企業ですので、商業施設側からは魅力ある企業と写っているのでしょう。
明確な事業計画も作成せずと申しましたが、「企画書」は作成しております。
※ 明確な「事業計画書」を作成することで、「PDCAサイクル」を実行することをお勧めしたい。
② 余剰資金もなくと申しましたが、他の店舗も運営している為「現金売上」を回収、
買掛金支払等を遅配してまでも、「開業資金-加盟金・保証金・敷金等」に充当しています。
また、内装費・什器備品等は、「リース契約」にて分割(60回)とすることで、元手が少なくとも
開店が可能となっております。
開店後の運転資金は、「金融機関からの借入」で賄うという戦略です。
「企画書」と簡単な「事業計画書」を作成の上、金融機関に対し「融資」を依頼するのです。
都市銀行ではなく、地方銀行をターゲットに融資申込をしております。
地方銀行は、融資に対しては大変「緩い」と感じます。
※ 「融資」が可能ですから、しっかりとした「返済計画」を作成しましょう。
③ 優れた人材もいなくと申しましたが、月間の休日数は?、月額給与は高いの?、年間賞与はあるの?、
多いの?、ブラック企業では?—という感じでは、「賢く、仕事のできる人」は、もっと条件の
良い企業を選択すると思います。結果、残る人材のレベルは——-と思います。
現在は、少子高齢社会といわれどの企業も人材が不足しております。
また、「働き改革」ということで IT(情報技術)、AI(人工知能)やIoT(あらゆるモノがネットに
つながる)等の導入で、人材不足を補う方向へと進んでいます。
中小企業にとっては、今後人材不足は死活問題となることでしょう。
※ 「社内研修」を推進することで、優れた人材を育成しましょう。
雇用条件を向上させる為、無駄な経費を抑え、給与等の昇給、賞与に原資を投入しましよう。
④ 開店後のフォローをしていない。
※ PDCAサイクルを推進する為に、専門の人材を採用。
店舗管理と販売促進に新たな人材を投入しましょう。
⑤ 不採算店舗の営業を継続している。
※ 不採算店舗は、閉店し、人材の配置転換、人材の適材適所を推進しましょう。
⑥ 何でもかんでも「開店」している。
※ 「選択と集中」で限られた人材と資金を投入しましょう。
⑦ 経営者の資質
そして、最後に経営者の資質です。
自分自身を管理できない経営者が事業を管理することなどできません。
オン・オフのメリハリをつけ、けじめのある生活を維持することができるかどうか、
継続的に安定なパワーを事業に注ぎ込むことができるかどうか。
社員の見本となる経営者であれば、社員も〝自分〟について来るでしょう。
それを疎かにすると、社員は〝自分〟についてはこないでしょう。
やがて会社は衰退し、会社の継続も難しくなると思います。
「フランチャイズ」でのビジネス展開も良いと思いますが、フランチャイジーとしてのノウハウを
生かし、新しいビジネスモデルを構築し、明確なビジネスプランで「フランチャイザー」を
目指して欲しいと思います。
当社は、「夢の実現」を目指し、ビジネスとして成立した事業をフランチャイズ化したい方(企業)を
支援致します。
ご相談は、無料です。
お問い合せは、弊社ホームページ「お問い合せ」
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株式会社シニアイノベーション
代表取締役 齊藤 弘美