私の日課-其の2
2. 戦いに挑む指揮官たる者、「勝つ」気持ちを持つことが不可欠である。
「戦い」「勝つ」という言葉からインターネットで調べたところ、下記のデータが出てきました。
実は、「孫子の兵法 著者 長尾 一洋」の書籍は、過去に購読しました。
参考に一部を掲載致しますので、興味のある方は是非、購読にてお願い致します。
お勧め致します。
インターネットより抜粋—-
長尾一洋
Kazuhiro-Nagao http://www.kazuhiro-nagao.com/index.html
孫子の兵法–最古にして最強の兵法《孫子》を現代企業の経営に活かせ! 風鈴火山
✔️ 迂を持って直となす—-経営兵法解釈
迂回して遠回りしているように見せかけておいて、実は先回りしているとか、後から出発したのに、
先に到着するような、遠回りを近道に変える戦術を「迂直の計」と言う。
それがなぜできるのか。全体観を持ち、長期戦略と短期戦術とが頭の中でつながっているからだ。
経営者たる者、「迂直の計」を知らねばならない。
たとえば、競合企業がどんどん売上を伸ばし、社員数も増やしているとしよう。しかし、実体は
ゴリ押し営業と急速な拠点展開で、相当無理をしている。その内、無理がたたって、顧客サービスが
低下し、社員の質も落ちてきて、顧客からのクレームも増えてくる。
一見、順調そうで、スピーディーな経営ができているようであっても、少し長い目で見ると、それが
破綻への道になるかもしれない。
逆に、自社は顧客サービスに力を入れ、売った後を大切にしようと、既存顧客へのアフターフォローに
注力しているとしよう。手間がかかる割に、売上はなかなか伸びないし、社員数も急激に増えたり
しない。
競合企業がどんどん伸びていたりすれば、焦って目先の売上を追い、顧客への対応もおざなりにしてしまい
がちだが、そこは経営者の長期的な視野、全体観で大切にすべきこと、今やっておくべきことを忘れない
ようにしようと考える。一見、遠回りで、迂回しているように社員も感じるかもしれないが、先を見通して
いる経営者にとっては、それこそが近道であり、進むべき道であるということがある。
だが、もちろん反対もあって、一気に市場を押さえ、面を取ってしまわなければならないのに、顧客を
大切にすることが重要だからと既存顧客のフォローばかりに力を入れていて、その間に、シェアをとった
先行企業がコストダウンし、新製品も矢継ぎ早に投入してくるということになったら、どうだろうか。
大切にしていたはずの顧客には高いコストを負担させ、製品改良も遅いというデメリットを与えることに
なる。最悪な場合には自社の経営が行き詰まり、せっかく信頼して購入していただいた顧客を最終的に
裏切ることにもなりかねない。
経営には正解はないから、それぞれの企業が一貫した考えを持って自社の経営を正解にしていくことを
考えなければならない。
他社がこうするから、競合がこう動くから、と相手の動きに合わせて右往左往しているようでは、
「迂直の計」は実行できない。遅れて動いて、戦場に遅れて到着しているようでは戦いにならないのだ。
経営者には、長期と短期、全体と部分、プラスとマイナス、迂と直を見極める目が必要となる。
現場の社員が焦って右往左往していても、泰然として進むべき道を示さなければならない。
そして、いざ動くとなったら雷震の如し。風林火山へと続く。
この続きは、次回に。