ブランディングが9割 最終
・ブランドの本質的なところを残しながら、変えていく
世界は日々刻々と変化しています。
今日の常識は明日の非常識となりうることを忘れてはなりません。
顧客のマインドや望むことも、時とともの変わっていきます。
十数年前にはスマートフォンはありませんでした。
インターネットが普及する以前は、どこかへ行くとなれば地図を印刷し、
普及後しばらくはネットで検索して地図をプリントアウトしていました。
しかし、現在はスマホが持ち運べる地図として機能しています。
そして、それが当たり前となっています。
こんな風に、たった10年で常識が非常識になるのです。
5Gや6Gの時代になれば、もっともっと変化は大きく、激しくなるでしょう。
そうなれば、お客さんがブランドに求めることも少しずつ変わってくる
はずです。
トレンドが変わればデザインの傾向が変わります。
ロゴのデザインを少しずつ、もしくは大胆に変更しなくてはならないことも
あるでしょう。
新しいSNSが広まれば、それに対応しなければならないこともあると
思います。
常に時代の変化に合わせていく必要があり、お客さんのニーズを早く
把握して応えることができなければ、ブランドは衰退していってしまう
でしょう。といっても、何でもかんでも変えていけばいいというものでは
ありません。重要なことは、「ブランドの本質的なところは残し、次世代に
合わないところは新しくしていく」ということです。
例えば、お客さんに「新しさと驚きを常に提供し続ける」というのが
ブランドの提供価値であるとすれば、今までリアル店舗しかなかったと
しても、Eコマースで提供すべき価値は変わらないでしょう。
お客さんもそのブランドに「新しさと驚き」を求めているからです。
つまり、時代やお客さんのニーズが変化しても、時代に合わせて変えていく
ところは変えていきつつ、ブランドの本質的なところは変えずに残す、
ということです。
私は、「ブランドは一日にして成らず」だと思っています。
ブランドは時間をかけて育て、お客さんの頭の中に築かれていくものだ
からです。
今後ますます競争が激しくなれば、どうやって競合と差別化していくかを
考えたとき、技術的な優位性があまり出せない昨今において、ブランドの
力を借りて差別性を出していくよりほかはないでしょう。
ブランディングは決して難しいものでもなければ、大手企業だけのものでも
ありません。簡単なことではありませんが、少しずつやれるところから
進めていっていただければと思います。
ぜひ、自社ブランドの「目指す姿」は何かを考え、時代を超越し、普遍的で、
長期にわたってお客さんに愛されるブランドを構築していってください。
おわりに
※ 省略致します。
【総括】
書籍「ブランディング9割」、いかがでしたか。
私は、「ブランド」は知っておりましたが、「ブランディング」という
言葉は、初めて知りました。ところが、「代表のブログ」でこの書籍を
ご紹介している間に新聞やテレビ等で「ブランディング」という言葉を
よく目にするようになりました。
つまり、自分に興味がある事であれば「よく目につく」ということを
感じましたし、興味を持たなければ、「気にもつめない」ということで
しょうか。
サブタイトルである「なぜか小さい会社でも勝てる不思議なカラクリ」、
当社も小さい会社です。この書籍を参考に「シニアイノベーション」を
ブランドづくりしていきたいと感じました。
詳細は、是非、購読にてお願い致します。
2020.10.6
株式会社シニアイノベーション
代表取締役 齊藤 弘美