「終活」を考える ③
● エンディングノートの便利な活用方法
エンディングノートは、「プロフィール」や「葬儀に関すること」などと
項目を分けることで書きやすくなり、見る側も読みやすくなります。
エンディングノートに記載すると良い項目を具体的に見ていきましょう。
・本人情報
名前、生年月日、血液型、住所、本籍地、住民票コード、マイナンバーなど
・自分史
学歴、職歴、結婚、出産、夫婦の記念日、マイホーム購入時期、歴代の
マイカー紹介、職場での功績、馴染みの土地、幼少期から各年代の思い出、
特技、趣味など
・関係する人物との間柄や連絡先
関係者、恩人、法的関係の相談者など
・財産について
預貯金、口座番号、公共料金などの自動引き落とし情報、クレジット
カード情報、基礎年金番号、各種加入保険、株式、不動産、借入金やローン、
骨董品、貸金、有価証券や金融資産など
・介護や医療について
希望する介護や医療施設、費用、後見人(財産管理などを任せられる人)、
延命措置の詳細、臓器提供、介護や治療方針の決定者、医療カウンセラーなど
・葬儀について
喪主に頼みたいこと、宗派や宗教、戒名や法名、葬儀業者や会場、遺影写真、
参列者リストなど
・お墓について
埋葬方法、希望墓地、購入費用、墓地の使用権者、墓地の継承者、手入れ、
お供え物など
・遺言書について
遺産分割の内容、遺言書の有無、相続リスト、それらの保管場所など
終活2:遺言書を書く
「死人に口なし」といいますが、綿密に終活を行えばそのようなことは
ありません。
終活でやるべきことの2つ目は、遺言書を書くことです。
ここでは、遺言書の種類や遺言書が無効になるケースなどについてまとめ
ました。
● 遺言書とは遺産相続を円滑にするための意思表示
遺言書の目的は、財産の相続人や分配を明確にすることです。
遺産相続といっても収入ばかりではなく、借金などがある場合はそれらも
肩代わりしなければなりません。また、遺産相続には相続税がかかるため、
遺言書の内容次第ではトラブルに発展するケースも存在します。
大きなトラブルを事前に防ぐためにも、遺産相続についての詳細を明確に
しておくことが重要です。
法律上で「死後の意思表示」として認められる遺言書は、残された家族が
揉めないように準備するものといえるでしょう。
この続きは、次回に。