リテールマーケティング ③
④ 家電大型専門店
「家電大型専門店の商品別販売額寄与度の推移(前年比・前年同期比)」にて、
データを分析しましょう。
例えば、
家電大型専門店は、前年比2.1%増の4兆3,912億円と2年連続の増加となった。
一、通信家電は、スマートフォンの需要が好調だったことにより同5%増、
AV家電は、テレビが堅調だったことから同3.7%増と、いずれも2年
連続で増加した。
二、生活家電は、エアコン、洗濯機、冷蔵庫などが引き続き堅調だった
ことから同9%増と、こちらは3年連続で増加した。
三、カメラ類は、ミラーレス一眼カメラを除くデジタルカメラが低調だった
ことにより同▲0%、情報家電は、ゲーム機の低調により同▲1.2%と、
いずれも2年ぶりの減少となった。
⑤ ドラックストア
「ドラックストアの商品別販売額寄与度の推移(前年比・前年同期比)」にて、
データを分析しましょう。
例えば、
ドラックストアは、前年から店舗数が611店増加(前年末比4.8%増)して
いることも寄与して、前年比5.9%増の6兆3,644億円と4年連続の増加と
なった。
商品別にみると、次のとおりである。
一、食品は、取り扱いが拡充したことから5%の増加となった。
二、ビューティケアは、国内、インバウンドともに需要が好調だった
ことから同6%の増加となった。
三、健康食品も、サプリメントが好調なことから同6%の増加となった。
また、新規出店による集客効果に支えられ、残りの商品もすべて
前年を上回った。
⑥ ホームセンター
「ホームセンターの商品別販売額寄与度の推移(前年比・前年同期比)」にて、
データを分析しましょう。
例えば、
ホームセンターは、前年比▲0.3%の3兆2,853億円と2年連続の減少となった。
商品別にみると、次のとおりである。
一、オフィス・カルチャーは、事務用品の動きが鈍かったことから同▲5%の
減少となった。
二、DIY用具・素材は、台風や地震などの自然災害の影響から建材、補修材に
動きがみられたことにより同5%増と2年ぶりの増加となった。
なお、小売業の年間販売額には、このほかに衣料専門店、食品スーパー、
自動車小売店(カーディーラーなど)、燃料小売店(ガソリンスタンドなど)を
含む「その他」の小売業が含まれており、その2018年の年間販売額は、
合計99兆3,417億円となっている。
また、経済産業省は2020(令和2)年6月30日に2019(令和元)年の商業動態
統計調査年報を発表した。
それによれば、2019年の商業販売額は、前年比▲2.5%の459兆9,750億円と
3年ぶりの減少となった。
このうち、卸売業販売額は、同▲3.6%の314兆9,280億円と3年ぶりの減少、
小売業販売額は、同0.1%増の145兆470億円と3年連続の増加となっている。
この続きは、次回に。