お問い合せ

リテールマーケティング  ㊿-10

⑥ ストアオペーレーションの基本用語

 

・レイバースケジューリング

 

マネージャーやチーフの基本職務の1つであり、部下(正規社員やパート

タイマーなどを含めた販売員)の勤務計画の遂行と管理ならびに評価を

意味する。

通常、1週間単位で販売計画を立て、それに見合う作業種類ごとの総人時を

算出し、さらに曜日別、時間帯別に細分化する。

その際、それぞれに見合う能力レベルと人数を組み合わせて稼働できる

ように勤務計画を組むといった内容である。

 

・作業割当

 

稼働計画をもとに、マネジャーが部下1人ごと、作業ごとに指示をする

ときに必要な業務である。部下に空き時間(アイドルタイム)が発生しない

ように、適切な時間に適切な作業を指示する。

作業の種類だけでなく、手順や「いつまでに」という納期管理を明確に

しておくことが重要となる。

つまり、作業割当とは、部下を持つマネージャーに求められる必須能力を

意味する。

 

・作業分析

 

一般的に、小売店における日々の作業を細かく分類すると、200〜250

ほどの種類になるといわれている。この作業を細分化して、数量的に把握

して標準時間を設定したり、作業の組み合わせをモデル化したりする分析

手法が作業分析である。

ムリ、ムダ、ムラを排除して作業を改善し、新人の作業訓練にも活用できる。

 

・ビジュアルプレゼンテーション

 

売場において商品に関する政策や意図を明確、かつ、的確に伝達・訴求

する視覚的表現技術である。

人目を引き、関心を持たせ、顧客の購買意欲を刺激して、購買促進を

はかることをねらいとする。

ビジュアルプレゼンテーションの条件は、① わかりやすく、② 見やすく、

③ 選びやすく、④ (主に)取りやすいことである。

さらに、色彩の心理的なインパクトや美観などのテクニックが重要であり、

デザインに関する技術も問われる。

 

・前進立体陳列

 

主に最寄品を対象として、売場の商品が盛り上がり、迫ってくるように

見える状態にしたときに顧客は購買決定の意思を高め、手に取ってみようと

行動するといわれている。

小売業は、そのために迫力感を打ち出すわけであり、前進立体陳列は

そのための基本的作業条件である。

具体的には、陳列棚の前面から商品で満杯状態になっているように工夫

して、立体感や迫力感を醸し出すことを指している。

そのため、顧客の手前にある商品を前面に引き出し、後方へ積み重ねる

ように商品陳列することがポイントである。

 

・エンド陳列

 

ゴンドラの端に位置するためゴンドラエンドと呼び、略してエンドという。

選定した品目を第3マグネット売場であるエンドに大量に積んでボリューム

訴求する陳列を指し、変形陳列の1つ。

エンド陳列の実施上のポイントは、新商品やPB商品のアイテムを2〜3

品目に絞って低価格で大量陳列し、短期周期(2〜3週間)で切り替える

ことである。これによって、当該商品に対する顧客の注目度を常に維持

することができる。

 

・スロット陳列

 

商品陳列の目的は、来店客に商品のよさを最大限に見せ、購買意欲を促す

ことである。視覚的には見やすく、物理的には選びやすく、手に取りやすい

ことが前提となる。

スロットとは、「細長い穴(溝)」という意味である。

連なったゴンドラ什器に商品を陳列する際、一部の棚板を取り除くなど

して隙間なく商品を埋めていくディスプレイ技術のことを意味する。

 

・先入先出法

 

商品管理の原則の1つで、先に倉庫に入庫または売場に陳列した商品から、

順番に倉庫から出庫または販売していくという方法論である。

食料品の品質管理には、温度管理、鮮度管理、日付管理があるが、日付

管理において先入先出法を徹底して活用する。

常に在庫年齢、日付そのものが新しい商品で満たされるようにする。

 

索引

 

 —省略—-

 


 

【総 括】 

 

この「リテールマーケティング— 3級用 販売士更新テキスト—」は、

内容が大変、充実していると思いました。

 

一般向に販売されているのかは、定かではありませんが「スーパーや

コンビニエンスストア、流通業」等に関わる人には、是非、読んでいた

だきたいと思いました。もし、一般向に販売されていなければ、資格取得を

目指してみてはいかがでしょうか。

インターネットで検索-「リテールマーケティング検定試験」で内容を

ご確認の上、最初は3級から資格を取得し、2級、1級とステップアップを

目指して。スキルアップの1つとして、また、副業・兼業等の一つとして、

お勧めできる資格でもあり、知識の享受としても大変プラスになる思います。

 

昨年-2020年度は、新型コロナウイルスの影響拡大で、「働き方」も大変

変わりました。

私は、株式会社ライフコーポレーションの「ライフ桜新町店」のオープン

(2019.2.6)から働くために、事前(2018.12月)に大変充実した研修を受け

ました。

今回の新型コロナウイルスの影響拡大でスーパー各社も「3蜜」対応に

大変苦慮しておりました。

「ライフ桜新町店」の「3蜜」対応は、マスコミ等の報道よりも早く対応

しており、また、従業員に対するサポート体制も大変厚いと肌で感じま

した。今後、新型コロナウイルスは収束すると思いますが、万が一、同じ

ような事態がおこった場合でも「ソーシャルワーカー」としての役割で、

社会貢献できる業種(小売業)・業態(スーパー)であると思います。

 

チャレンジしてみては、いかがでしょうか。

 

2021.1.8

 

株式会社シニアイノベーション

代表取締役 齊藤 弘美

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