お問い合せ

Coffee Blake-令和3年2月24日(水)「言葉の使い分け」

先日-2月23日、仕事先で業者の方に「ご苦労様です」と声かけをしたところ、

ある従業員の方から「齊藤さん、ご苦労様です、は目下の方にいう言葉ですよ」

とアドバイスを受けました。

私としては、単に、「業者の方を労うための言葉」でしたが。

年齢は私のほうが上でしょうか、仕事上では、「会社」と「業者」という

立場となりますが。

どちらが「目上」で、どちらが「目下」なのかはわかりませんが、一度、

インターネットで調べてみようと思い、調べてみました。

 

良かったら、皆さんもご参考にされてはいかがでしょうか。

 

2021.2.24

株式会社シニアイノベーション

代表取締役 齊藤 弘美


 

「お世話様です」

「お疲れ様です」

「ご苦労様です」の違いと使い分け

 

「お世話様です」「お疲れ様です」「ご苦労様です」という言葉を

ご存知でしょうか。

 

ビジネスシーンでは、社内でも社外でも人と接することが多いです。

そういったときに使う挨拶として、「お疲れ様です」「ご苦労様です」

があります。普段から使うことが多いですが、きちんと使い分けできて

いるでしょうか。

使い方を間違えると、相手に不快な思いをさせてしまいます。

また、「お世話様です」という表現もありますが、どのような意味なの

でしょうか。

そこで今回は「お世話様です」「お疲れ様です」「ご苦労様です」の使い

分けについて解説していきます。

正しく覚えて、上手く使い分けできるようにしましょう!

 

この記事の目次

 

1.「お世話様です」「お疲れ様です」「ご苦労様です」の違い

2. 「お世話様です」の意味と使い方

3. 「お疲れ様です」の意味と使い方

4.「ご苦労様です」の意味と使い方

5. おすすめの記事

 

✳️ 「お世話様です」「お疲れ様です」「ご苦労様です」の違い

 

▶︎「お世話様です」

  ● お世話になっている相手に対して、感謝の気持ちを表す語

  ● 目上の人から目下の人に対して使う

 

▶︎「お疲れ様です」

  ● 仕事で疲れている相手に対して、労いや気遣いを表す語

  ● 上下関係を意識する必要なく、誰にでも使うことができる

 

▶︎「ご苦労様です」

  ● 尽力した相手に対して、労いを表す語

  ● 目上の人から目下の人に対して使う

 

「お世話様です」「ご苦労様です」は、労をねぎらう表現なので目上の

人に対しては使うことはできません。

 

「ご苦労様です」はビジネスシーンで使われている表現ですが、目上の

人から目下の人に対して使います。 目上の人に対しては「お疲れ様です」

使うことができます。「お疲れ様です」は挨拶としても用いられている

ので、どれを使えば良いか迷ったときは一般的な「お疲れ様です」を使う

のが無難です。 ただ、中には不快に感じる人もいるので、「お疲れ様で

ございます」だったり「ありがとうございました」など他の言葉に言い

換えるのが良いです。

 

✳️ 「お世話様です」の意味と使い方

 

「お世話様です」は「相手が自分のために尽力してくれたことに、労いや

お礼を表す語」です。 他人が自分のために力を尽くしてくれたことに対して、

感謝の意を表す表現として用います。

力を尽くしてくれたことに「ありがとう」という気持ちを伝える表現で、

感謝の気持ちだけではなくて相手を労う気持ちも含まれています。

「お世話様です」はただ感謝を伝えるだけではなく、挨拶代わりとして

使うことも多いです。文語としてではなくて、口語として用います。

「お世話様です」ねぎらう表現なので、敬語として使うことはできません。

ビジネスシーンでは、取引先や上司に対しては使わないです。

目上の人に対して「先日はお世話様でした」と使ってしまうと、失礼に

あたります。 「お世話様です」は基本的に、目上の人から目下の人に対して

使います。 「お世話様です」には労いが込められているので、親しくして

いる相手への挨拶、お店で対応してくれた店員さんや荷物を届けてくれた

配達業者の人に対して使うことが多いです。

地域によって使う頻度が異なるため方言だと思われていることがありますが、

「お世話様です」は一般的に使われている表現になります。

 

例文

● 『宅配便です。お荷物をお届けにまいりました』『どうもお世話様です』

● 『今日はありがとうございました。また来てください』『いつもお世話様です』

● 『お世話様です』『こちらこそ、お世話様です』

● 『ああ◯◯さん、こんにちは』『お世話様です』

● 『いつもお世話様です』『こちらこそ、いつもありがとうございます』

● 『ありがとうございました。またのお越しをお待ちしています』

 『は〜い、お世話様です』

● お世話様です。先日は本当にありがとうございました。

 

✳️「お疲れ様です」の意味と使い方

 

「お疲れ様です」は「仕事で疲れている相手に労いを表す語、帰宅する

人に対する挨拶」です。

「お疲れ様です」は、仕事で疲れている相手を気遣う表現となります。

 

例えば、「交渉お疲れ様です」「伝票整理お疲れ様です」といったように

用います。 仕事を終えて帰宅する人に対して、自分が他の人よりも早く

帰る場合にも「では、お先に失礼します」といったように挨拶として用いる

こともできます。 「お疲れ様です」は目上・目下など、上下関係を意識

する必要なく使うことができます。相手が自分よりも地位が高い、身分が

上など考える必要がなく用いられます。 同僚や親しい相手に対しては

「様」を省略して「お疲れ〜」と使うことが多いですよね。

目下の人から目上の人に対して使うことももちろんできますが、近年に

なって立場に関係なく使われるようになったので、中には「お疲れ様です」

と言うと不快に感じる人もいます。

状況や相手によっては、「ありがとうございました」「お世話になりま

した」などと他の言葉に言い換えるようにしましょう。

「お疲れ様です」は口語だけではなくて、文語としても用います。

社内メールで、「お疲れ様です。営業部の◯◯です」と挨拶として使い

ます。ただ、社外向けのメールでは「お疲れ様です」は使わないように

しましょう。代わりに「お世話になっております」が使えます。

 

例文 (仕事が一通り終わったとき)

● ようやく仕事がひと段落しましたね。お疲れ様でした。

● 資料の作成お疲れ様だったね。今日はもう帰って良いよ。

● 発表お疲れ様でした。今日は緊張しましたか?

● プレゼンお疲れ様でした。何かお茶でも飲まれますか?

 (職場で先に帰るとき)

● お疲れ様です。では、お先に失礼いたします。

 (会議に出席してくれた人に対して)

● お疲れ様です。ここから資料をお取りください。

 (メールや電話での挨拶)

● お疲れ様です。販売部の◯◯です。先日お話しした件について、

 お聞きしたいことがあるので連絡いたしました。

 

✳️「ご苦労様です」の意味と使い方

 

「ご苦労様です」は「相手が尽力したことに対しての労いを表す語」です。

「ご苦労様です」は相手の努力や尽力をねぎらう表現となります。

 

例えば、お願いした仕事を終えた相手に対して、「ありがとう。ご苦労

様です」と言うことができます。

「ご苦労様です」相手の尽力を冷やかしたり、嘲ったり、皮肉を込めて

使うこともあります。「こんな寒い日に外仕事なんてご苦労様だ」といった

ように使います。

「ご苦労様です」は、目上の人から目下の人に対して使います。

「ご苦労様」は労をねぎらう表現で「よく頑張った」というニュアンスに

なるため、目上の人に使ってしまうと、上から目線な印象を与えてしま

います。

 

例えば、上司が大きな仕事を終えた場合に労いの気持ちを込めて「ご苦労様

です」と言うと失礼にあたります。 「ご苦労様」は時代劇で見かける、

殿様から家臣に対して使う「ご苦労であった」からきています。

このイメージが強いため、「ご苦労様です」は目上の人に対して使って

しまうと印象が良くないです。 上司や取引先の相手には使わないように

しましょう。 また、配送業者が荷物を届けてくれた場合は「配達ご苦労様

です」とお礼の気持ちを表すことができます。

 

例文

● 新商品の開発に携わってくれた皆様、本当にご苦労様でした。

 おかげで良いものを作ることができたよ。

● (部下)「こちらの資料のご確認、よろしくお願いします」

 (部長)「ご苦労様。あとで確認しておくよ」

● (部下)「お先に失礼いたします」

 (部長)「はい、ご苦労様」

● (部下)「ただいま戻りました」

 (部長)「ご苦労様。今日は暑かったでしょう」

● (店員)「ご希望の商品をお持ちいたしました」

 (客)「どうもご苦労様、ありがとう」


 

いかがでしたか。

今更言うのも可笑しいのですが、「日本語」は難しいですね。

 

「日本語(言葉)の意味をよく理解し、文章が繋がるように言葉を選択し、

謙譲語なり敬語なり、謙遜語等を考えなくてはいけない」。

 

これからも、日本語を勉強し続けなければいけません、と肝に命じました。

 

2012.2.24

株式会社シニアイノベーション

代表取締役 齊藤 弘美

 

 

 

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