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Coffee Blake-令和3年11月18日(木)「成長と社会貢献両立」

日経新聞-2021年(令和3年)11月11月に掲載された「DeNA会長 南場智子氏」の

「成長と社会貢献 両立」をご紹介したいと思います。

 

皆さんもご存知の株式会社DeNA。

 

株式会社ディー・エヌ・エー: DeNA Co.,Ltd.[2]、以下DeNA)は、

東京都渋谷区に本社を置く日本インターネット関連企業。

モバイルゲーム開発・配信を主業としつつ、SNS運営や電子商取引サービス

などを行う。また、傘下にプロ野球横浜DeNAベイスターズプロバ

ケットボール川崎ブレイブサンダースを保有する。

日経平均株価の構成銘柄の一つ[3]

社名はDNA遺伝子)とeコマース(電子商取引)を組み合わせたもので、

「eコマースの新しい遺伝子を世の中に広めていく”DNA”でありたい」と

いう意味が込められている[4]

 

新聞等で、「DeNA会長 南場智子氏」の記事をよく拝見致します。

ベンチャー企業であり、IT(情報技術)企業でもあり、日本企業の中でも

先端をいく企業経営者のお話は大変、参考になると思います。

 

 

2021.11.18

株式会社シニアイノベーション

代表取締役 齊藤 弘美


 

成長と社会貢献 両立

                      DeNA会長 南場 智子氏

 

 

人材解放、独立を後押し

 

日本経済は30年間、世界における立ち位置が右肩下がりで危機感を

持っている。

米巨大IT(情報技術)のGAFAM(Fは旧フェイスブックで新社名はメタ)の

ような世界で大勝ちする企業が日本で生まれていない。

背景として、最も重要なリソースの人材の流動性が欠落しており、日本の

大きな課題になっている。

ディー・エヌ・エー(DeNA)は1999年に立ち上げた。電子商取引(EC)や

SNS(交流サイト)、モバイルゲームなどの事業を手がけてきた。

事業は拡大しており、今の姿とおそらく5年後の姿は、全然違うと思う。

変貌自在で変化を続ける企業だが、創業から全く変わっていないのは

「人材の質」へのこだわりだ。

質というのは個性、とんがった強み、ほかの人と異なるモノの見方で、

これらをチームに持ち込むことを非常に大事にしている。

多様な人材がいるなか、唯一共通しているのが「挑戦魂」。

仕事が人を育てる。一人一人の経験や強みをみて難易度で仕事を任せる。

「これは無理かな」と思う仕事を任せ、50%の確率で失敗することに

なってもチームでお互いに助け合う。

失敗のリスクはとれるが、人が育たないリスクはとりたくない。

(昔)宝石のような人材をできるだけ組織に閉じ込めようとしていたが、

星(企業)は1つじゃなく、(星が集まった)星座の方が喜びを与えられる

という考え方に変わった。

DeNaは2019年に社内外の起業家に投資するベンチャーキャピタル(VC)、

デライト・ベンチャーズ(東京・渋谷)を設立した。

DeNa出身者のスタートアップなどに小額出資し、社内人材が起業して、

自分の船をこぎ始めることを後押ししている。

DeNAにとっても起業が成功すれば(投資の)リターン、事業提携の機会を

得ることができる。起業家が望めばM&A(合併・買収)のチャンスも広がるし、

起業家がDeNAの経営陣に戻ってくることも歓迎する。

人材を社内に閉じ込めるのではなく、解放する。ザクロの実をひっくり

返すように、中の宝石のような人材、事業を表出させれば、会社の表面積が

増えて事業も発展する。日本経済の活性化に向けて、社内の役員や子会社

幹部などの「事業リーダー」、人口知能(AI)や法務などの専門性の高い

「スペシャリスト」だけでなく、社員の独立起業、スピンアウトを後押し

する第3のキャリアパスを用意した。

社外には高い次元で世の中に喜びや利便性を届けようと頑張っている

人たちがたくさんいる。

DeNAは純血主義ではなくて同じような目線の人とつながり、そういう

起業家にも出資している。そのためデライト・ベンチャーズの出資先の

半分は卒業生でないスタートアップになっている。

起業家たちと力を合わせていくことで、新しい価値を世の中に提供して

いきたい。

個人の夢を手放さないでほしい。DeNAを(夢をかなえるための)舞台には

するが、DeNaでないところで輝きたいとか、自分で企業をつくりたいと

いう希望を持ったとき、その夢を手放さないでほしい。

社内にいる人も大切にするが、人材の流動性で貢献していく。

日本のスタートアップの数は圧倒的に足りないし、レベルもGAFAMには

到底届いていない。スタートアップがどんどん生まれて、今の10倍ぐらい

成長するように、企業は人材の流動性を生むエコシステム(生態系)、

土壌をつくっていかないといけない。

 

● リソース

 

リソースとは、資源や資産という意味のことである。 IT用語としては、

パソコンやサーバーそのものや、CPU・メモリといった構成要素の性能、

容量であったり、開発プロジェクトに投入される人的資源や予算、と

いう意味のことである。2020/08/05

 

● 流動性

 

1. 固定しないで流れ動く性質。不定形に変化する性質。

2. ある資産について、損失を被ることなく、しかも直ちに貨幣に

  かえることができる可能性の度合い。

 

● 変貌自在

 

現れたり消えたり変化したりが、自由自在であるさま。

思いのままに変化するさま。 また、変わり身が早いさまにも用いる。

 

● ベンチャーキャピタル

 

ベンチャーキャピタル(Venture capital、VC)とは、未上場の新興企業

(ベンチャー企業)に出資して株式を取得し、将来的にその企業が株式を

公開(上場)した際に株式を売却し、大きな値上がり益の獲得を目指す

投資会社や投資ファンドのことを指します。

一般的なベンチャーキャピタルは、企業への出資と同時に経営コンサル

ティングを行い、その企業価値の向上を図ります。

ベンチャーキャピタルは、未上場の段階で株式を取得し、上場時に売却

することで大きな値上がり益を期待できますが、投資先企業の中には上場を

果たすことができずに、出資金の回収が全くできないケースもあります。

その意味では、ハイリスク・ハイリターンのスタンスで企業に投資して

いるといえます。

 

● スタートアップ

 

スタートアップとは、大きな成長を継続できる企業のことです。

新たな価値を創造する力を持つ企業と言い換えることもできます

 

● リターン

 

リターンとは期待される収益。

リスクとはその収益が実現されない可能性。

逆にリスクの高い投資では、失敗すれば全額を失うこともある。

このように、リターンとリスクには正の相関関係があり、高い

リターンを期待すれば、同時に高いリスクも許容しなければ

ならない。

 

● 事業提携

 

事業提携は複数の企業が、協力関係を築く提携です。

特定の分野や事業を限定して、各社の技術やノウハウを共有することで

自社だけでは達成できない利益増大と、市場参入までの時間短縮を可能に

します。

昨今のビシネスシーンでは消費者が求める価値が高く、流行の変化

対応していくことを求められます。

事業提携は数ある経営手法の中でもリスクが低く、他社の力で経営の

安定化を計れるため、有効な選択肢と言えるでしょう。

資本提携で出資を受けることや、M&Aで買収されることのように、

経営危機を援助してくれるというものではありません。

あくまで提携した企業は双方が協力関係にある提携です。

事業提携の種類には生産、技術、販売の提携があり、提携する企業通しが

利益の出る種類や内容で契約を結びます。

 

● 表出

 

心の中にあるものが外にあらわれでること。また、あらわしだすこと。

「感情を―する」

 

● スペシャリスト(specialist)

 

特定分野を専門にする人。特殊技能をもつ人。専門家。

「労務管理の―」

 

● スピンアウト

 

企業の一部門を切り離して独立させることです。

独立後の新会社と旧会社の資本関係がなくなることをスピンアウト

資本関係を継続させる場合はスピンオフと言います。

 

● キャリアパス

 

英語で「Career」は「経歴」などを、「Path」は「道」などを意味する

ように、キャリアパスは日本語で「職歴を積む道」と訳すことができる

でしょう。目標とする職位や職務に向かって、必要なステップを踏んで

いくための順序や道筋を意味します。

 

● 利便性

 

利便性」とは「便利さの程度」を意味する言葉です。2020/10/31


 

いかがでしたか。

 

いろいろな経営者の方がいらっしゃいます。

私は、尊敬する経営者の方の〝考え方〟で賛同できる、参考にしたい点は、

どんどん取り入れるべきだと思います。

 

〝個人の夢を手放さないでほしい〟という考え方には、大いに賛成です。

また、実際に〝応援、支援、激励〟しているのですから、本当に尊敬に

値すると思います。

私も少しでも、自分の考えを具現化できるようにしたいと思います。

 

 

2021.11.18

株式会社シニアイノベーション

代表取締役 齊藤 弘美

 

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