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Coffee Blake-令和3年12月26日(日)「がん社会を診る」

日経新聞 2021年(令和3年)12月22日夕刊に、「がん社会を診る」の

記事が掲載されております。

 

私の年齢ですと、同級生や先輩、友人や知人で亡くなられる方が

〝ちらほら〟出て参ります。

本日、そろそろ年賀状を書こうと思っていた中で、昨日の新聞を見て

いましたら、「がん社会を診る」で〝膵臓がん・胆道がんを知ろう〟の

サブタイトルに目がいってしまいました。

4年前に中学生時代の友達を「膵臓がん」で亡くしております。

その当時、本人は「健康診断で、糖が高いといわれているが原因がわか

らない」と専門医に言われた、といっておりました。

1年後に「膵臓がん」と診断され、余命1年と言われたと告白してくれま

した。

返す言葉も見つからず、明るく振る舞っている本人を見ていると——–。

しかし、余命1年と言われておりましたが、診断から2年半、長生き致し

ました。

その思いから、以後「膵臓がん」の知識を深めるようにしております。

 

それでは、記事をご紹介致します。

 

今年、届いた「喪中ハガキ」も数枚あります。

頑張って、年賀状を書きたいと思います。

 

2021.12.26

株式会社シニアイノベーション

代表取締役 齊藤 弘美


 

がん社会を診る 中川 恵一

 

 

全国のがん専門医療機関32施設が加盟する「全国がんセンター協議会」に

よると、2013年にがんと診断された人全体の「5年相対生存率」は

69.2%でした。

相対生存率は、あるがんと診断された人のうち5年後に生存している人の

割合が、日本人全体で5年後に生存している人の割合に比べてどのくらい

低いかを示します。

がん以外の死亡の影響を除外できます。

臓器別では、前立腺がんでは100%、甲状腺がんは95.4%、乳がんでも

93.5%と、9割を超えました。

一方、膵臓(すいぞう)がんの5年生存率は12.2%と最も難治性でした。

胆道がん(肝臓から十二指腸までの胆汁の通り道の胆道にできるがんの

総称)も28.3%と主要ながんのなかでは、膵臓がんに次いで低くなって

います。さらに、2つのがんの10年相対生存率はそれぞれ、6.8%、

19.1%と、5年生存率からさらに低くなります。

とくに、膵臓がんは近年増加傾向にあり、毎年3万人以上の方が亡くなって

います。死亡数はこの50年で約9倍に増加しています。

膵臓がん急増の背景には、高齢化の他、糖尿病の増加も関係していると

思います。糖尿病になるとがん全体のリスクは2割も高まります。

とくに、膵臓がんの場合は、影響が大きく、発症リスクは約2倍に跳ね

上がります。

国内の糖尿病の有病者と予備軍は、いずれも約1000万人と膨大です。

95%以上が、遺伝的な要因を持つ人に、肥満や運動不足、ストレスなどが

加わることで発症する「2型糖尿病」です。

このタイプは血糖値を下げるインスリンの分泌不良、あるいは、その効果が

出にくくなる「インスリン抵抗性」が原因です。

インスリンには、がん細胞の増殖を促す作用があるため、インスリン抵抗性

によって「高インスリン血症」が進むとがんのリスクが高くなると考え

られます。糖尿病の他、喫煙、大量飲酒、家族歴、慢性膵炎、膵のう胞

なども膵臓がんのリスクを高めます。

膵臓がんの5年生存率が1割程度なのは、早期発見が難しく、進行が早い

という特徴によります。年1回の検診では間に合わないこともあります。

大量飲酒でリスクが高い私は年に2回は超音波検査を受けるようにして

います。

膵臓・胆道がんについて知る機会があります。

東大病院の専門医らによる、がんプロ市民公開講座「胆道がん・膵がんの

最新情報 早期診断からゲノム医療まで」をお勧めします。

2022年1月22日(土)午後2〜4時、オンラインで開催します。

申し込みは以下のURL(https://ws.formzu.net/fgen/S98559243/)まで

お願いします。

         (東京大学特任教授)

 

● 相対生存率

 

あるがんと診断された場合に、治療でどのくらい生命を救えるかを示す

指標。あるがんと診断された人のうち5年後に生存している人の割合が、

日本人全体で5年後に生存している人の割合に比べてどのくらい低いかで

表します。100%に近いほど治療で生命を救えるがん、0%に近いほど

治療で生命を救い難いがんであることを意味します。

 

● 前立腺がん

 

前立腺がんは、前立腺の細胞が正常な細胞増殖機能を失い、無秩序に

自己増殖することにより発生します。早期に発見すれば治癒することが

可能です。また、多くの場合比較的ゆっくり進行します。

近くのリンパ節や骨に転移することが多いですが、肺、肝臓などに転移

することもあります。前立腺がんの中には、進行がゆっくりで、寿命に

影響しないと考えられるがんもあります。がんではない、ほかの原因で

死亡した男性を調べた結果、前立腺がんであったことが確認されることが

あります。このように、生前にはがんが見つからず、死後の解剖により

はじめて見つかるがんをラテントがんといいます。

 

● 甲状腺がん

 

甲状腺は、いわゆる「のどぼとけ(甲状軟骨)」のすぐ下の気管の前に

あり、気管を取り囲むように位置しています。重さ10〜20g程度の小さな

臓器です。羽を広げたチョウのような形で、右葉および左様、中央の峡部

からなります。甲状腺の裏側には、声を出すために大切な「反回神経」が

あります。

甲状腺は、ヨードを取り込んで甲状腺ホルモン(トリヨードサイロニン[T3]、

サイロキシン[T4])をつくり、蓄え、分泌しています。

甲状腺ホルモンは、基礎代謝の亢進、脳や骨の成長、脂質や糖の代謝を

促します。このほかに、血液中のカルシウム濃度の調節に関わるカルシ

トニンというホルモンも分泌しています。

 

● 乳がん

 

乳がんは乳腺の組織にできるがんで、多くは乳管から発生しますが、一部は

乳腺小葉から発生します。男性にも発生することがあります。

男性も、女性と同様に多くは乳管からがんが発生します。

乳がんは、乳房の周りのリンパ節や、遠くの臓器(骨、肺など)に転移

することがあります。なお、乳腺以外の乳房の組織から発生する腫瘍も

あります。

 

● 膵臓(すいぞう)がん

 

膵臓がんは膵臓にできるがんで、多くは膵管の細胞から発生します。

その他、膵臓にできる腫瘍には膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN:

Intraductal Papillary Mucinous Neoplasm)、神経内分泌腫瘍などが

ありますが、膵臓がんとは異なる疾患とされています。

 

● 胆道がん

 

胆道がんは、胆道にできるがんの総称で、発生した部位によって分類

されます。胆管がんは、がんが発生した場所が肝臓の中か外かによって

肝内胆管がんと肝外胆管がんに分類されます。さらに、肝外胆管がんは、

胆管のどの部分に発生したかによって肝門部領域胆管がんと遠位胆管がんに

分類されます。肝内胆管がんは肝臓に発生するため、原発性肝がんに分類

されますが、原発性肝がんの大部分を占める肝細胞がんと区別するために、

胆管細胞がんともよばれます。肝臓の中に発生しますが、肝細胞がんとは

性質が異なり、検査や治療法には肝外胆管がんと共通するものもあります。

そこで、肝内胆管がんについてもこのページで説明します。

胆道がんは、周囲のリンパ節、肝臓、肺などの臓器に転移したり、膵臓

などの周囲の臓器に浸潤(がんが周囲に染み出るように広がっていくこと)

したりすることがあります。

 

● 2型糖尿病

 

型糖尿病とは、インスリンの作用不足により、血糖値が慢性的に高くなる

糖尿病のひとつです。糖尿病は1型・2型・妊娠糖尿病・その他に分けら

れています(2018年3月時点)。このうち、2型糖尿病は糖尿病の90%

以上を占める最も発症が多い病態です。

2型糖尿病の多くは食生活や運動不足、あるいはそれらに基づく肥満など、

環境因子により起こっています。

糖尿病は、初期の頃は無自覚・無症状で経過することが多い病気です。

しかし、病状が進行すると糖尿病(性)網膜症、糖尿病(性)腎症、

糖尿病(性)末梢神経障害糖尿病性ニューロパチー)の3大合併症を

起こすことがあります。また、大血管障害である心筋梗塞脳梗塞などに

つながる危険性があります。

このほか、糖尿病により歯周病認知症がん骨粗しょう症などに

かかりやすくなることも知られつつあります。

歯周病は糖尿病の悪化と関連するともいわれています。

 

● インスリン抵抗性

 

インスリン抵抗性とは簡単にいうと「インスリンの効き具合」を意味

します。つまり膵臓からインスリンが血中に分泌されているにもかか

わらず、標的臓器のインスリンに対する感受性が低下し、その作用が

鈍くなっている状態を意味しています。

 

● 慢性膵炎

 

慢性膵炎とは、膵臓に持続性の炎症が起こり、破壊された細胞が線維化し

硬くなってしまうことで、膵臓本来の機能が失われてしまう慢性疾患です。

膵臓は食べ物を消化吸収するために大切な役割を果たす臓器ですが、

慢性的に膵臓に対して炎症が生じると、消化吸収の機能が障害される

ことになります。その結果、糖尿病を発症したり、膵臓がんを発症する

リスクが高まったりするといわれています。

慢性膵炎の原因の多くは、アルコールです。

このため、治療では薬剤や内視鏡を用いた症状を和らげる治療のほか、

禁酒・断酒などの生活指導が重要になります。

 

● 膵のう胞

 

膵嚢胞とは、液体成分を内部に含む膿疱が膵臓に形成される病気のことを

指します。無症状で経過し、膵嚢胞は先天的なもの、後天的なものなど

種類が多彩であり、がんと関連するものもあります。

治療は、膵嚢胞の種類によって異なりますが、がんの発生が懸念される

場合には、手術が行われることもあります。


 

いろいろと病名をインターネットで調べてみました。

 

私の家系は、〝高血圧による脳溢血〟であると思っています。

従って、喫煙、飲酒、塩分摂取等々には気をつけております。

祖父母、両親、伯父、叔母、兄弟等を含めますと、〝がん〟で

亡くなった者もおります。

 

私自身、願うなら

  「健康な状態で、〝健康寿命〟を全うしたい、

    寝たきり状態で〝平均寿命〟は全うしたくない」

と思っています。

 

これも、自分自身の心がけ次第だと、常々、自覚はしておりますが—-。

 

 

2021.12.26

株式会社シニアイノベーション

代表取締役 齊藤 弘美

 

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