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Next Stage 令和4年1月15日「Z世代」

読売新聞 2022年(令和4年)1月7日「語る 新年展望4」に〝z時代〟に関する

記事が掲載されておりました。

 

私の育った時代背景を振り返る機会として、大変、参考になりました。

また、これからの世の中を〝想像〟して見る絶好の機会にもなりました。

新しい年を迎え、良い機会と思いますので、この記事をご紹介致します。

 

2022.1.15

株式会社シニアイノベーション

代表取締役 齊藤 弘美


 

語る 新年展望4

 

                トレンド評論家 牛窪恵氏 54

 

1968年(昭和43年)東京都生まれ。大手出版社勤務などを経て、2001年に

マーケティング会社インフィニティを設立。消費者や市場動向を分析し

発信した「おひとりさま」や「草食系(男子)」は流行語になった。

立教大学大学院(MBA)修了、20年から同大学院客員教授。

 

大震災の記憶

 

長年、若者世代を中心にインタビューを重ね、消費行動や生活様式の研究を

してきましたが、ひと昔前の世代では思いもつかない考え方が現れています。

30代以下は消費に慎重な人が増えていますが、特に10代後半〜20代後半の

「Z世代」は、一つ一つの消費や行動を中長期的に吟味する傾向が顕著です。

 

●●Z世代●●

 

主に大学生や新社会人の世代の若者を指す。カナダのベストセラー小説

「ジェネレーションX」から派生して名付けられ、同作品に登場するX世代

(1965〜80年)、Y世代(81〜95年頃)より若い世代との意味を持つ。

 

子どもの頃の東日本大地震の記憶が脳裏に焼き付いており、新型コロナ

ウイルスの影響で学生生活や社会人生活のスタートが一変しました。

「社会や人生は何が起こっても仕方がない」と半ば覚悟しています。

例えば、今時の大学生は、就職活動で内定が決まると同時に転職サイトを

閲覧する動きがあります。「Aという選択肢だけでは不安だからBを準備

しなければいけない」と、自分の人生を客観的に見ています。

生活、仕事、趣味に関して、SNSなどを通じて得た情報や人脈を総合的に

俯瞰し、どの行動が最善かを導き出そうとします。

 

モノ持たず

 

消費面では「モノを持たない方が良い」との考え方が一層、定着しつつ

あります。自動車などを買わずに共有する「シェアリングエコノミー」や、

定額でサービスや商品を一定期間利用できる「サブスクリプション」も

身近になりました。一方で、SDGs(持続可能な開発目標)に寄与する消費や

寄付には積極的です。コロナの感染拡大とデジタル化は、こうした若者の

堅実な考え方や消費の様式をより強めることにつながっています。

Z世代を読み解くキーワードに「普通」があります。

 

Z世代「普通が一番」

 

コロナ禍で普通を維持することがいかに大変かを実感し、普通が一番だ

という感覚が共有され始めています。

例えば、漠然とした将来不安があるため、変化はリスクを伴うと考え、

実現性のある「継続」や「安定」に愛着や安心感を持つ傾向がみられます。

Z世代ら若者の間が長く政権を担う自民党への支持が高いのは、そのため

でしょう。自民党を支援する理由に「野党は政権批判ばかりで具体的な

政策が見えない」と答える若者が多いところからも見て取れます。

野党が彼らの指示を得るためには、どんな小さな政策でも提言し、実現を

SNSなどを活用した情報発信で「見える化」していくことも必要でしょう。

 

就職氷河期

 

岸田首相が掲げる「新しい資本主義」では、若者や子育て世帯に重点的に

分配することで、格差を是正しようとしています。もちろん、こうした

人たちに政治が光を当てることは大事です。ただ、より根本的な対策と

してZ世代の親世代にあたり、最も不遇な世代ともされる「団塊ジュニア

世代」にもっと目を向けるべきではないでしょうか。

団塊ジュニア世代は「団塊の世代」の子に当たる世代で、人口構成比が

大きい世代ですが、一般的に住宅ローンや教育費の負担で余裕がありません。

就職氷河期世代でもあり、そもそも結婚や出産に至らず、将来孤立に陥る

可能性がある人も多い世代です。

人口構成比で大きな層を占めるこの世代への支援を戦略的に手厚くすれば、

その子ども世代や、団塊の世代にも恩恵をもたらします。

具体的には、空き家の活用で住宅支援をすることなども、社会保障政策の

一環として検討すべきです。

国の財政に限度がある中で、世代を超えて介護や子育てで支え合える

社会の仕組みづくりも急務です。コロナ禍でテレワークが広がりましたが、

国として引き続き推進することで、家族の介護などに追われるZ世代を

含めた「ヤングケアラー」を支えることになります。

その上の世代の介護離職を防ぐ方策にもなると考えます。

(聞き手 森山 雄太)

 

●●各世代の特徴と出生時の主な出来事●●

 

世代の名称(現在の年齢):団塊世代(70代前半)

特徴:1947〜49年の「第1次ベビーブーム」で生まれ、出生数は毎年

270万人近くに上がった。

出生時の主な出来事(数字は年):日本国憲法施行(1947)、湯川秀樹氏が

日本人初のノーベル賞受賞(49)

 

世代の名称(現在の年齢):バブル世代(50代半ば〜60代前半)

特徴:80年代に青春を過ごした世代。売り手市場の就職活動や旺盛な

消費行動を経験。

出生時の主な出来事(数字は年):安保闘争(60年代)、東京五輪(64)、

3億円事件(68)

 

世代の名称(現在の年齢):団塊ジュニア世代(40代後半〜50代前半)

特徴:71〜74年の「第2次ベビーブーム」で生まれた世代。

「就職氷河期世代」とも。

出生時の主な出来事(数字は年):あさま山荘事件(72)、沖縄返還(72)、

第1次オイルショック(73)

 

世代の名称(現在の年齢):ゆとり世代(20代後半〜30代前半)

特徴:子どもの考えや個性を尊重する「ゆとり教育」を受けた80年代後半

から90年代半ば生まれの世代。

出生時の主な出来事(数字は年):グリコ・森永事件(84〜85)、日航ジャンボ

機墜落事故(85)、青函トンネル開通(88)

 

世代の名称(現在の年齢):Z世代(10代後半〜20代後半)

特徴:90年代中盤から2005年頃までに生まれた世代。

出生時の主な出来事(数字は年):阪神大震災(95)、地下鉄サリン事件(95)、

日朝首脳会談(02)

 

< 参考 >

 

X世代(1965〜80年) ※ 私が満10〜25歳の時に生まれた世代。

Y世代(81〜95年頃) ※ 私が満26〜40歳の時に生まれた世代。

             

● トレンド(trend)

 

1. 傾向。趨勢 (すうせい) 。ファッションの流行や経済変動の動向など。

2. ツイッターなどSNSの利用者の間で話題になっている事柄。

    また、検索サイトで検索数の多い事柄。多くランキング形式で表示され、

     リアルタイムに更新される。「―ワード」「―入り」

 

● 吟味

 

物事を念入りに調べること。また、念入りに調べて選ぶこと。

「よく―した材料を用いる」

 

● 顕著

 

際立って目につくさま。だれの目にも明らかなほどはっきりあらわれて

いるさま。「―な業績」「徴候が―に現れる」

 

● ジェネレーションX

 

ジェネレーションX: Generation X)、X世代(エックスせだい)とは、

アメリカ合衆国などにおいておおむね1965年から1979年に生まれた世代

ことである[2]ベビーブーマー(おおむね1950年-1964年生まれ)の次の

世代で、ジェネレーションY(おおむね1980年-1994年生まれ)の前の

世代に当たる、

13th Generation(第13世代)[注釈 1]とも呼ばれる。

 

「語源」

 

ダグラス・クープランドの著書『ジェネレーションX〜加速された文化の

ための物語たち(英語版)』に由来する。

 

● 俯瞰

 

高い所から見下ろし眺めること。鳥瞰。「ビルの屋上から市内を―する」

 

● シェアリングエコノミー(sharing economy)

 

物・サービス・場所などを、多くの人と共有・交換して利用する社会的な

仕組み。自動車を個人や会社で共有するカーシェアリングをはじめ、

ソーシャルメディアを活用して、個人間の貸し借りを仲介するさまざまな

シェアリングサービスが登場している。シェアエコノミー。

シェアエコ。共有型経済。

 

● サブスクリプション(subscription)

 

商品の予約支払い。雑誌などの定期購読。

 

● ヤングケアラー(young carer)

 

家族の介護・看病・世話などを、大人と同程度の負担で、長期間、日常的に

行っている子供。若者ケアラー。

[補説]法律などによる定義はないが、一般には「年齢に見合わない重い

責任をもって家族の介護や世話などを担い、自身の成長や教育に支障を

きたしている18歳未満の人」を指す。


 

私は、昭和30年6月9日生まれです。

家族構成は、祖母、両親、姉兄弟、私の7人(私と兄は二卵性双生児)。

小学生頃に白黒テレビでプロレス観戦が大好きで、自宅にコタツを

2〜3つ用意して、近所の人たちと一緒に見ていました。

中学生頃には、カラーテレビも導入されました。

中学生時代は、〝集団就職〟で都会に行く人たちも多くおりました。

私の同級生でも少数ですが、おりました。(省略)

 

今回の記事を拝見し、改めて私の生まれた時代背景をインターネットで

いろいろと調べて見ました。

 

振り返ってみると、〝良い時代に生まれた〟と思っています。

生まれた時代背景によって、〝生き方〟〝働き方〟〝志〟等々、いろいろと

異なると思います。しかし、時代のせいにしてばかりでは、前には進め

ません。

 

—-インターネットより抜粋—-

 

・昭和30年代は、西暦にして1955~64年。つまり、第二次世界大戦後

10~20年経った頃。戦後の混乱と復興も一段落し、世の中はようやく

落ち着きを取り戻してきました。2005/08/19

 

・「AL- WAYS 三丁目の夕日」で、昭和30年代が〝レトロ〟ということで、

ブームになっている。

 

・昭和30年代の語りの代表的なものの一つは,「貧しかったけれど、

心は豊かだった」というものである。「貧しかったけれど、人間関係は

豊かだった」「貧しかったけれど、人情味にあふれていた」という言い

方もある。

 

・「貧しくても誰もが明日の希望を抱いていた」「貧しくても、夢に

向かって努力した」「貧しくとも、将来の夢を信じられた時代」「誰もが

夢を持っていた時代」などの表現も定番だ。「頑張れば夢が実現すると

信じられていた」「より良い明日を信じた」「努力すれば必ず進展があり、

生活の改善向上が得られた」―という言い方もされる。

活力と元気にあふれ,“ニッポンが最も輝いていた時代”というわけである。

 

・NHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」で現在放送されている

時代背景は、昭和30年代とのこと。

 

どの時代でも、悪いことばかりではなく、良いことは必ずあります。

それを掴みとるためには、日々の〝努力〟〝精進〟等々が当然、必要と

なります。

 

嘆いていても、時代のせいにしても、先には進みません。

私は、〝夢を抱く〟ことをお勧めしたい。

 

〝夢を抱く〟ことで、今何をしなければいけないかが明確になり、目標が

立ちます。その目標に向かって、前進することで、毎日毎日が充実し、

その延長線上に〝夢の実現〟があります。

 

そして、最初の〝夢の実現〟が叶ったならば、第二の〝夢の実現〟に

向けて、同じように頑張れば良いのです。

 

私も、同じ気持ちで〝夢の実現〟に向かいます。

 

「生き甲斐」「働き甲斐」「やり甲斐」を求めて!

 

2022.1.15

株式会社シニアイノベーション

代表取締役 齊藤 弘美

 

 

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