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Next Stage 令和4年1月19日「DXの壁」

日経新聞 2022年(令和4年)1月19日 「人事システム会社が調査」で

〝DXの壁 中間管理職?〟の記事が掲載されております。

 

よく聞く「DX」ですが、私は詳しく理解しておりませんので、勉強の

ためにも、この記事をご紹介したいと思います。

 

2022.1.19

株式会社シニアイノベーション

代表取締役 齊藤 弘美


 

 

DXの壁 中間管理職?

 

40代「関わりたくない」4割

 

大企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)は中堅社員がボトル

ネックとなっている可能性がある。

DXに関する意識調査で40代の4割が「関わりたくない」と回答し、

世代別で最多だった。中間管理職は短期で成果を求められることに加え、

失敗しても挑戦する人事制度がないことが少なくない。

前向きにDXに取り組む動機づけが課題となる。

「上から『とにかくやれ』と言われても何から手を付けていいか分からない」。

大手製造業で働く40代社員はこぼす。40代は自ら業務をこなしながら、

部下の育成や労務管理をするプレイングマネージャーは多い。

子育てや介護もある。デジタルを使った新規事業の開発など成果が出る

まで時間のかかるDXに時間を割く余裕はない。

 

人事評価システムのインスティテューション・フォー・ア・グローバル・

ソサエティ(IGS)が従業員1000人以上の企業を対象に実施した調査に

よると、40代の38%が「DXやデジタルビジネスに関わりたくない」と

答えた。20〜30代の若手だけでなく50〜60代を上回り、土本晃世HR事業

部長は「やりたくないことと、リスクを取りたくない気持ちが重なって

いる」と分析する。

日本の中堅社員のDXに対する後ろ向きな意見は世界でも突出している。

米IT(情報技術)企業のABBYYが実施した調査で自社のデジタル化について

聞いたところ、「十分に準備している」との回答は日本の中間管理職

(マネージャー)が37%と、米国(75%)やドイツ(61%)を大きく下回った。

パナソニックの玉置肇最高情報責任者(CIO)は「欧米企業は意思決定が

トップダウンに対し、日本はボトムアップも重視するからだ」と説明する。

経営者の決めた方向性に向かってベクトルを合わせて一気に走る欧米企業と

比べると日本は合意形成に時間をかけ、スピードが遅い。

経験豊かな中堅社員は仕事のやり方を変えるのが簡単ではないことを熟知

しているからこそ、後ろ向きな声が多いという見立てだ。

ただ日本の中間管理職にポテンシャルがないわけではない。

マイナビの調査によると、自己研さんとして「書籍・雑誌の購入」をして

いる大企業の40代は28.3%と、同じ大企業の50代を6.8ポイント上回った。

学習意欲はあるが、組織のしがらみに苦闘しているのが実態のようだ。

DXコンサルのあまねキャリア(浜松市)の沢渡あまね最高経営責任者

(CEO)は「経営層は人事評価制度を改革する必要がある」と指摘する。

DXを成功に導くには実績だけでなく行動を評価する仕組みづくりや

中長期でのキャリア形成支援などが重要となる。

 (DXエディター 杜師康佑)

 

● デジタルトランスフォーメーション

 

「DX(デジタルトランスフォーメーション)」は、2004年にスウェーデンの

ウメオ大学のエリック・ストルターマン教授によって提唱された概念。

その内容は「進化し続けるテクノロジーが人々の生活を豊かにしていく」と

いうものです。言い換えると、進化したデジタル技術を浸透させることで

人々の生活をより良いものへと変革すること”

「Digital Transformation」を直訳すると「デジタル変換」という言葉に

なりますが、変換”というよりも“変革”という言葉が鍵になります。

ただし、DXが及ぼすのは単なる「変革」ではなく、デジタル技術による

破壊的な変革を意味する「デジタル・ディスラプション」。

すなわち、既存の価値観や枠組みを根底から覆すような革新的なイノベー

ションをもたらすものです。

 

● DX(デジタルトランスフォーメーション)の意味

 

・デジタル技術を浸透させることで人々の生活をより良いものへと

 変革すること

・既存の価値観や枠組みを根底から覆すような革新的なイノベーションを

 もたらすもの

 

● ボトルネック

 

ボトルネックとはビジネス用語の1つで、全体の作業工程のうち、処理

能力や容量などが1番低い部分を指す言葉です。

 

● プレイングマネージャー

 

プレイングマネジャーとは、部下の育成・指導などを行う「マネジャー

としての役割と、売上に貢献する現場の「プレーヤー」としての役割を

共に担うポジションのことをいいます。 野球などのスポーツにおける選手

兼監督がよく知られていますが、ビジネスの現場でもこの言葉が使われる

ようになりました。2021/05/17

 

● トップダウン

 

トップダウンとは、日本語でいえば「上意下達」という意味です。

企業の上層部が意思決定をくだし、それに基づいて下部組織が動くという

意思決定スタイルを指します。

上層部が決定したことが、そのまま組織に伝えられるので意思決定から

行動までのスピードが早いという特徴が挙げられます。

 

● ボトムアップ

 

ボトムアップとは、日本語でいえば「下意上達」という意味です。

企業の下層部のメンバーの提案を上層部が吸い上げることで意思決定を

するスタイルを指します。

現場で実際に動くメンバーの現状や意見を反映できるので、現場に寄り

添った意思決定ができるという特徴が挙げられます。

 

● ベクトル

 

「ベクトル(vector)」は、「方向・進路・方向量」といった意味の言葉。

物理学的には「空間における大きさと方向を持った量」という意味が

あります。

語源はラテン語の「運ぶ者」。名称や、生物学・数学・物理学・電気工学

などで使われる言葉で、一般会話ではあまり使われない英単語です。

誰がきっかけか?

日本ではビジネス用語として頻繁に使われるようになり、「方向」という

意味で定着しました。

この言葉を簡単に言うと、「物事の向かう方向と勢い」ですね。

皆の方向性がばらばらだと良くないので、「ベクトルを合わして推進する」

という風に使われます。

 

● ポテンシャル

 

ポテンシャルは英語で『potential』と書きます。

『将来の可能性がある』『潜在能力がある』『発展性』などの意味を持つ

言葉です。

今は表面的に出てきていない能力が、未来で発揮されるかもしれない、

というイメージの言葉になります。可能性の問題なので、実際に能力が

発揮されなくてもかまいません。あくまでも将来に目を向けた言葉と

いえます。

人はさまざまな可能性を秘めています。地上で命をかけてマンモスを

追っていた古代から、私たち人間は知恵を駆使して空を飛べるまでに

なりました。人の秘めたる可能性、潜在能力を指して使われることの

多い言葉が、ポテンシャルなのです。

 

● 自己研さん(自己研鑽)

 

自分自身のスキルや能力などを鍛えて磨きをかけること。

 


 

私は、今「代表のブログ」で日本電産会長 永守重信氏の〝人を動かす

人になれ!〟をご紹介しておりますが、この記事の〝回答〟が網羅されて

いるように感じました。

 

例えば、企業のトップが〝時代の流れ〟を肌で感じ、〝企業の将来性〟

等々を描くことができれば、企業も社員も成長していくと思います。

しかし、現状に甘んじていれば、競争原理が働き、そのうちに淘汰されて

いくのではないでしょうか。

 

中堅管理職のみならず、企業の行末を考える立場の方々は、〝率先垂範〟

で模範を示すことが、今求められているのではないでしょうか。

 

● 率先垂範


人の先頭に立って物事を行い、模範を示すこと。

▽「率先」は先んじる、人の先頭に立つ意。

 

私は、自分が知らないこと、出来ないことは、始めに〝自分が知り、

自分が出来てから〟次に、言葉を発することが重要であると感じました。

 

 

2022.1.19

株式会社シニアイノベーション

代表取締役 齊藤 弘美

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