P.F.ドラッカー 「仕事の哲学」㉕
DRUCKER SAYINGS ON INDIVIDUALS
第11章 意思決定
成果をあげるには、意思決定の数を多くしてはならない。
重要な意思決定に集中しなければならない。
—–『経営者の条件』
□ 問題の性格を理解する
まず初めに、一般的な問題か例外的な問題か、何度も起こることか個別に
対処すべき特殊なことかを問わなければならない。
—-『経営者の条件』
□ 基本にもとづいて解決する
真に例外的な問題を除き、あらゆるケースが基本にもとづく解決策を必要と
する。原則、方針、基本による解決が必要となる。
一度正しい基本を得るならば、同じ状況から発する問題はすべて実務的に
処理できる。
—-『経営者の条件』
□ 問題を見誤ると失敗する
圧倒的に多く見られる間違いは、一般的な問題を例外的な問題の連続と
してみることである。一般的な問題としての理解を欠き、解決についての
基本を欠くために、その場しのぎで処理する。
結果はつねに、失敗と不毛である。
—-『経営者の条件』
□ 満たすべき必要条件は何か
意思決定においては、決定の目的は何か、達成すべき目標は何か、満足
させるべき必要条件は何かを明らかにしなければならない。
—–『経営者の条件』
□ 最も危険な決定
意思決定において満たすべき必要条件を理解しておくことは、最も危険な
決定を識別するうえで必要である。
すなわち、都合の悪いことが怒らなければうまくいくという種類の決定で
ある。その種の決定はもっともらしく見える。
しかし、必要条件を仔細に検討すれば、矛盾が出てくる。
—-『経営者の条件』
□ 意思決定は意見からスタートする
意思決定についての文献のほとんどが、事実を探せという。
だが、成果をあげる者は、事実からはスタートできないことを知って
いる。誰もが自分の意見からスタートする。
——『経営者の条件』
この続きは、次回に。