お問い合せ

『成しとげる力』①

本日より、〝日本電産会長 創業者 京都先端科学大学理事長

永守 重信著「成しとげる力」をご紹介致します。

 

全てをご紹介するには時間が足りませんので、私が興味をもった

文章をピックアップの上、ご紹介したいと思います。

宜しければ、購読にてお願い致します。

 

2023年2月5日

株式会社シニアイノベーション

代表取締役 齊藤 弘美


 

成しとげる力

 

日本電産会長 創業者 京都先端化学大学理事長 

永守 重信著

 

分不相応でもかまわない。

大言壮語でもいいから、

気宇壮大な夢を抱き、

その夢をあきらめずもち続けること。

そして、倦まず弛まず努力を続けることだ。

そうすれば、必ずや幸運の女神は微笑み、

努力が報われるときがくる。

 

目次

 

プロローグ

 

○ 半世紀の経営者人生を振り返って思うこと

 

○ 困難は必ず〝解決策〟を連れてやってくる

 

○ とにかく一番をめざせ、と私がいい続ける理由

 

あってはならないのは、「負け犬」になってしまうことだ。

世間の荒波に耐えきれず、うまくいかなかった理由を探し続けるばかりで、

人生を〝後ろ向き〟に歩んでいく。こういう人はいわば、戦わずして

負けている人である。せっかくの人生をそんな「負け犬根性」で生きて

いくのは、もったいないではないか。

どうせやるなら、どんな分野であっても、「一番」をめざせと私はいい

たい。一番をめざすとき、人はもてる能力を最大限に発揮することが

できる。そういう生き方をするとき、幸運の女神は微笑んでくれ、

人生は最高に輝くのである。

 

携わる人たちの意識をいかに高めるか—-それは経営やビジネスだけに

とどまらない。人が生きるあらゆる場面において、もっとも大切な

ことだと信じている。

 

○ 働く人の意識を変えれば会社はよみがえる

 

いま断言できるのは、仕事における優秀さと、卒業した大学のブランド、

そこでの成績とはまったく関係がないということである。

むしろ、一流大学を出た学生は与えられた仕事は上手にこなすが「指示

待ち族」が多く、ユニークな発想も、独自に状況を判断して動く自主性が

弱いことが多い。

一方、学業のほうはいまひとつでも、何か一つのことに打ち込んできた

者や、ほかの人がやらないことに挑戦する気概をもった〝とんがり人間〟

のほうが、仕事の場面では頭角を現すことが多いのだ。

 

昨今、頭のよさを示すIQ(知能指数)とともに、感情の豊かさを示す

EQ(感情指数)の大切さが指摘されるようになった。

EQとはつまるところ、「人間力」である。いくら知識を詰め込んでも、

学業の成績がよくても、EQ値は上がらない。

そして、いくらIQが高くても、EQをもち合わせなければ、もてる能力を

活かし切ることはできないのだ。

しかし、世の中には相も変わらず「学歴ブランド主義」が横行している。

学生たちが求めるのも一流大学を卒業したというブランドだし、企業も

また、学生たちを大学名で判断して採用する。

一流大学に入ることだけを目的にひたすら勉強に明け暮れた若者の

多くは、入学した時には精力を使い果たしてしまい、四年間をただ

遊びとアルバイトに夢中になる。そんな学生が社会に出て、いい仕事が

できるわけがない。大切なのは、頭のよさや知識の多さよりも、意識の

高さである。

 

○ 人生「七割の運」をどう呼び込むか

 

○ 「成しとげる力」をつける人の法則

 

運が七割といっても、ただ待っているだけでは運はやってこない。

運をつかむためには、いくつかの法則があると思っている。

まず、つね日頃より準備と努力を怠らず続けていることである。

努力の積み重ねがないところには運もやってこない。

じっさい、よい流れが来た時は即断即決が原則である。

チャンスは一度しかやってこないし、ものすごいスピードでやって

くるものである。そのときに迷ったり、判断を躊躇したりしていたら、

とうてい間に合わない。

さらに、「先憂後楽」の生き方をしていることである。

「先憂後楽」という言葉にはさまざまな解釈があるが、私は先に苦労を

しておけば、その苦労が報われたぶん楽しみも大きくなる。

という意味だと理解している。

先に述べたように、人生にはよいことと悪いことが同じだけやってくる。

一生の収支をとってみたら、プラスマイナスゼロである。

ここで人が選びうる生き方は、大きく二つの道に分かれる。

 

一つは、人生どうがんばってみてもつらいことはやってくるのだから、

楽しいこと、楽なことに目を向けて、生きていこうという道。

これは安易で享楽的な生き方である。

 

もう一つは、あとから大きな喜びを手にするために、先に苦難や逆境を

味わってしまおうとする道だ。これが「先憂後楽」の生き方である。

先に苦しいことを経験したぶん、あとには大きな楽しみがやってくる。

そうした心がけで人生を歩んでいる者にこそ、幸運の女神が微笑むので

ある。

そして何よりもこれが大切なことであるが、どんな時も前向きに、

未来を見据えて夢を語ることである。

だから、分不相応でもかまわない。大言壮語でもいいから、気宇壮大な

夢を抱き、その夢をあきらめずもち続けること。そして倦まず弛まず

努力を続けることだ。そうすれば、必ずや幸運の女神は微笑み、努力が

報われるときがくる。

夢が大きいほど、やってくる苦難も大きいだろう。しかし、それに打ち

勝ったぶんだけ、「成しとげる力」をつけることができる。

そして、生きる本当の喜びを感じることができるだろう。

これからの人生百年時代、あなたはどのように生きるのか。

ぜひ「成しとげる力」をつけていただきたい。

そのためのヒントを本書から読み取っていただければ、この上ない

喜びである。

 

 

この続きは、次回に。

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