「生き甲斐」「働き甲斐」「やり甲斐」を考える ㉚
2023年10月27日-日経新聞夕刊「ニュースぷらす-私のリーダー論」
アルファ・アソシエイツ社長藤原美喜子氏の記事を拝見致しました。
□ カリスマより「サーバント」
□ 上司は怒鳴らず、励ます
□ 「社員が大事」に感激
主なタイトルですが、この記事を読んで、感銘を受けました。
時間のある方は、インターネットで検索して見てはいかがでしょうか。
大変、勉強になると思います。
「自主独立の信念を持つために-こわさを知る」—
こどもは親がこわい。店員は主人がこわい。社員は社長がこわい。
社長は世間がこわい。また、神がこわい。仏がこわい。人によって
いろいろある。
こわいものがあるということは、ありがたいことである。これが
あればこそ、かろうじて自分の身も保てるのである。
(中略)
せめて何かのこわいものによって、これを恐れ、これにしかられ
ながら、自分で自分を律する事を心がけたい。
こわいもの知らずということほど危険なことはない。時には、なけ
ればよいと思うようなこわいものには、見方によっては、やはり一利
があり一得があるのである。
—–「自主独立の信念を持つために-あぐらをかく」—–
自分の地位や立場にあぐらをかいて、仕事の本来の使命を忘れ、自分
自身のことにとらわれて、なすべきこともなさぬようなことがあった
としたらじゃまや迷惑ですまなくなる。与えられた仕事が進まない
だけでなく、周囲の働きを遅らせて、ひいては社会の発展をも阻害
することになる。
人それぞれの地位や役割というものは、それぞれに担当している
仕事を、周囲の人びとと相協力して、よりすみやかに、より高く
進歩させ充実させてゆくことによって、社会の発展、人みなの繁栄
に資するために与えられているのである。そんなところであぐらを
かいていて、いいはずがない。
おたがいに自分の仕事を、自分の役割を、もう一度よくかえりみた
いものである
—–「自主独立の信念を持つために-乱を忘れず」—–
景気がよくて、生活も豊かで、こんな姿がいつまでもつづけば、
まことに結構である。しかし、おたがい人生には、雨の日もあれば、
風の日もある。
景気にしても好況のときもあれば、不況のときもある。いつも平和な、
いつも豊なときばかりとは限らない。それが人生である。世の中で
ある。
(中略)
いついかなる変事にあおうとも、つねにそれに対処してゆけるように、
かねて平時から備えておく心がまえがほしいもの。「治にいて乱を
忘れず」である。
それがわかっていながら、しかもおたがいに今ひとつ充分でないのも、
これも、人間の一つの弱点であろうか。
—–「自主独立の信念を持つために-後生大事」—–
仕事が成功するかしないかは第二のこと。要は仕事に没入すること
である。一心不乱になることである。そして後生大事にこの仕事に
打ち込むことである。そこから、ものが生まれずして、いったい、
どこから生まれよう。
おたがいに、力及ばぬことを嘆くより先に、まず、後生大事に仕事
に取り組んでいるかどうかを反省したい。
「生き甲斐」「働き甲斐」「やり甲斐」を考える参考にしたいと思います。
2023年10月27日
株式会社シニアイノベーション
代表取締役 齊藤 弘美