お問い合せ

「健康を考える」-「たんぱく質」

2024年2月21日日経新聞夕刊「がん社会を診る」の記事が掲載されて

おります。

 

私は、この記事「がん社会を診る」を大変、気に入っております。

従って、「代表のブログ」でも再三、ご紹介しております。

そして、今後も自分自身の健康に役立つと思う記事は、ご紹介させて

いただきたいと思っています。

今回は、「がん患者は高タンパク食」のサブタイトルでした。

 

私は、調理師でもあり、食生活アドバイザーでもあるため、「3大栄養素-

タンパク質、脂質、炭水化物」については、試験科目でも度々、取り上げ

られてきました。

 

大変、参考になりますので、興味のある方は、是非、ご覧下さい。


 

がん社会を診る

人生100年時代を迎え、がんはコントロールできる病気へとなってきました。

正しい知識を持っていれば、決して恐れる病気ではありません。

ヘルスリテラシーを高め、がんの壁を乗り越えていきませんか。

 

がん患者は特に「運動・筋トレ・高たんぱく食」を

がん社会を診る 東京大学特任教授 中川恵一

がん社会を診る

2024年2月21日 5:00 [会員限定記事]

 

私たちの体になくてはならない栄養分のうち、たんぱく質、脂質、炭水化物を

3大栄養素といいます。特にたんぱく質は、内臓、筋肉、骨、皮膚など体の組織

を作る主成分です。加えて、様々な酵素やホルモン、セロトニンやドーパミン

といった神経伝達物質、ウイルスなどから体を守る抗体もたんぱく質の一種です。

十分にたんぱく質を摂取することは健康の維持に欠かせません。

66歳以上の年齢層では、たんぱく質の摂取量が多い人は…


詳細は、日経電子版でご覧下さい。

それでは、記事内容を抜粋にてご紹介致します。


○ 66歳以上の年齢層では、タンパク質の摂取量が多い人は少ない人と比べて

 全死亡率が約3割低く、がん死亡率も6割も低かったというデータもあります。

 

○ 高齢者の健康寿命を左右するサルコペニア(加齢による筋肉量の減少および

 筋力の低下)の予防にも十分なたんぱく質は欠かせません。

 

○ 中高年の読者には「運動、筋トレ、高タンパク質」の3点セットがお勧めです。

 

○ 1日当たりのたんぱく質摂取量は、日本が豊かになった高度成長期に急上昇し、

 1995年に5グラムとピークを迎えた。その後も2000年くらいまでは80グラム

 前後を維持していましたが、19年は71.4グラムと激減。これは戦後間もない

 1950〜60年とほぼおなじ水準です。

 

○ 日本人の食事摂取基準におけるたんぱく質の目標量は、デスクワークがメイン

 で身体活動量が普通の50〜64歳の男性の場合に91〜130グラムとされています

 から、不足は明らかです。

 

○ ダイエットのために肉などの摂取を控えると筋肉が減って基礎代謝が低下する

 結果、かえって太りやすくなりますから要注意です。

 

○ 日本人のたんぱく質不足はもっと知られてよい問題ですが、がん患者にとっては

 さらに切実な問題です。がん患者では、サルコペニアが起こりやすく、進行

 がん患者の約半数で筋肉の減少が認められています。

 

○ 筋肉が減ると再発のリスクが高まるだけでなく、生活の質も低下し、末期がん

 に見られる倦怠(けんたい)感にもつながります。

 

○ 進行がん患者が激やせする「悪液質」では、がん細胞が作る「サイトカイン」

 という物質によって、食欲が抑えられます。このサイトカインは筋肉も減らし、

 急激な体重減小を引き起こします。

 

○ 悪液質による激やせはすい臓がん、胃がん、食道がん、肺がんなどで多く

 みられますが、乳がん、前立腺がんなどでは起こりにくい傾向があります。

 

○ 有酸素運動、筋トレ、高たんぱく食の3点セットは、一般人以上にがん患者に

 オススメだといえるでしょう。

                               (東京大学特任教授)


 

● サイトカインの働きは?

 

サイトカインの主な役割として、① 免疫細胞を目的部位に集積する働き

② T細胞やB細胞など、獲得免疫系の細胞の分化を誘導する働き、③ 獲得

免疫系および自然免疫系を活性化し、がんや病原体などの異物を排除する

働きなどが知られています。

このように、サイトカインは、私たちの身体を異物から守るうえで非常に

重要な役割を果たしています。

 

● がん悪液質

 

がん悪液質(あくえきしつ)とは、がんの病状に伴い体重減少や食欲不振、

貧血、全身の衰弱などを特徴とする合併症で、進行したがん患者さんに多く

みられる症状です。

がん悪液質の症状や影響は、がんの種類や進行度(病期)、治療方法によって

異なりますが、肺がん(非小細胞肺がん)や膵臓がん、食道がん、胃がん、大腸

がんなどの消化器がん、多発転位などで高頻度に発症します。

持続的な炎症や内分泌系や代謝系、免疫系などで異常が起こり栄養状態が悪化し、

体を動かすための「骨格筋」量の減少をもたらします。これは体力の低下、身体

の弱体化につながります。

 

● 有酸素運動とはどんな運動ですか?

 

有酸素運動とは、ウォーキングやジョギング、エアロビクス、サイクリング、

水泳など、長時間継続して行う運動を指します。これらの運動は、運動中に

筋を収縮させるためのエネルギー「アデノシン三リン酸(ATP)」を、体内の

糖や脂肪が酸素とともに作り出すことから、有酸素運動と呼ばれます。

2019/02/01

 

有酸素運動の一覧は?

 

● カロリーの消費が多い有酸素運動の具体例

 

     ・ウォーキング

     ・ランニング

     ・サイクリング

     ・水泳

     ・エアロビクスダンス

     ・縄跳び

     ・エクササイズ系のビデオゲーム

 

● 有酸素運動と筋トレの違いは何ですか?

 

有酸素運動筋肉への負荷が比較的軽い運動のことで、体内の脂質や糖質を

エネルギーとして酸素を消費します。一方筋トレ筋肉への負荷が大きく、

エネルギー消費の際に酸素を必要としない無酸素運動の一種です。

2022/10/06


 

私は、毎日、8,000歩を目標に、ウォーキングを行っております。

目的は、生活習慣病の改善のためですが、既に2年程経ち、体重減と食欲増進等の

メリットを肌で感じております。

「がん予防」も含めて、参考にしていただければ幸いです。

 

 

2024年2年26日

株式会社シニアイノベーション

代表取締役 齊藤 弘美

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