Think clearly シンク・クリアー 最終章「付録」-5
22. 思い出づくりよりも、いまを大切にしよう
23. 「現在」を楽しもう
24. 本当の自分を知ろう
25. 死よりも、人生について考えよう
26. 楽しさとやりがいの両方を目指そう
○ ポール・ドーランの解釈。「人間の体験にはつまり、快楽の要素と意義の要素が必要
なのだ。快楽主義は快楽だけを優先させる思想だ。そこに感傷的な意義の要素を加え
ようとするのだから、私の見解は感傷的な快楽主義といったところだろう。私は感傷
的な快楽主義者だが、実際のところ、私たち人間は皆そうなのだと私は考えている」
(『幸せな選択、不幸な選択—行動科学で最高の人生をデザインする』ポール・ドー
ラン著、早川書房、2015年)
○ ポール・ドーランの定義に対するカーネマンの言葉。「人間の判断が〝有意義〟か
〝無意味〟かではなく、人間の体験が〝有意義〟か〝無意味〟で考えるのは、これま
でにないアイディアだ。彼の見解によれば、人間の活動は、その体験に意義を感じら
れるかどうかで区別できるという。たとえばボランティアの仕事には意義を感じられ
るが、テレビのザッピングをしても意義を感じることはない。ドーランにとっては、
意義と快楽はともに幸福の基本的な構成要素なのだ。大胆で斬新な発想である」
(『幸せな選択、不幸な選択—行動科学で最高の人生をデザインする』ポール・ドー
ラン著、早川書房、2015年)
27. 自分のポリシーをつらぬこう
○ もしあなたが社会を変えるのが自分の使命だと感じているなら、あなたは頑として
現状を変えようとしない公共機関やたくさんの人々と対峙しなくてはならない。
その場合、あなたが目標とする変革範囲はできるだけ狭くしておいたほうがいい。
現在の支配的な社会構造にあらゆる面から一人で立ち向かうのは無理がある。
社会はあなたより強力だ。変革範囲を明確にし、あなたの目的に一番合致する狭い
分野に限定しておかなければ、勝利をおさめることはできない。
○ キング牧師の発言「何かに命をかける覚悟のない人間は、人生に未熟である」の出典
(1963年6月23日、デトロイトで行われた平和の行進における演説より)。
28. 自分を守ろう
○ ストックデールの発言。「その夜、体を横たえると、私は涙を流した。
彼らに抵抗するだけの力が自分にあったことが嬉しくてならなかったのだ」
(前掲動画より。9分50秒から13分30秒まで)
○ ヴチッチについての記述。「単なる憶測にもとづく論評に腹を立ててヴチッチは、
あるインタビューの最中、それを書いた張本人である国営テレビの編集長に、その
屈辱的な論評を自分で声に出して読んでみるよう求めた。編集長は言われたとおり
それを声に出して読みはじめたが、恥ずかしさのあまり、途中で読むのをやめて
しまった」(http://www.nzz.ch/international/wahl-serbien-durchmarsch-von-vucic-
ins-praesidentenamt-ld.155050)
この続きは、次回に。
2025年3月16日
株式会社シニアイノベーション
代表取締役 齊藤 弘美