Think clearly シンク・クリアー 最終章「付録」-4
17. 静かな生活を大事にしよう
○ 「派手に動き回れば良い考えが浮かぶとか、休みなく何かに取り組めばその何かに
対する理解が深まるとか、積極的に働けば結果がともなうというような相関関係は
存在しないのだ」という記述事項。
18. 天職を追い求めるのはやめよう
○ バートランド・ラッセルの言葉「神経衰弱に陥りやすい人の特徴のひとつは、自分の
仕事を極端に重視していることだ」の出典(『ラッセル幸福論』バートランド・ラッ
セル著、岩波書店、1991年、https://en.wikiquuote.org/wiki/The
_Conquest_of_Happiness)。
○ 「自分の秀でていることに情熱を持って取り組むのが一番。もしウォーレンがバレエ
をはじめていたとしたら、誰も彼の名前を知る人はいなかっただろう」
19. SNSの評価から離れよう
20. 自分と波長の合う相手を選ぼう
○ 長年心理学者たちは、人の性格は、30歳前後を過ぎるとコンクリートで固めたよう
に変化しないと考えていた。人間の性格にはビッグ・ファイブと呼ばれる5つの特性
(経験への開放性、勤勉性、外向性、協調性、情緒不安定性)があり、それらの割合は
不変だと思われていたのだ。しかし今日では、私たちの性格は年月とともにかなり
変化することがわかっている。ただ、その変化は私たちの内側で起きているうえに、
ほんの少しずつしか変化しないため、自分ではそれに気づかない。
それでも10年以上の月日がたてば、その間に空港がすっかり様変わりしてしまうの
と同じように、性格の変化も目につくようになってくる。そう、私たちの性格はコン
クリートで固められているわけではないのだ。もしコンクリートで固められているも
のがあるとしたら、それは人間の性格ではなく、政治的な見解のほうだ。
私たちは、地球は太陽の周りを回っていると学習できるし、新しい意見を受け入れる
こともできる。でも、政治に対する考えは別だ。すべての政治家の方々に私から忠告
しておこう。有権者の考えを変えるのに、お金を費やすのはやめたほうがいい。
まずうまくいかない(人間の政治的見解に関しては次を参照。『社会はなぜ左と右に
わかれるのか—対立を超えるための道徳心理学』ジョナサン・ハイト著、紀伊國屋
書店、2014年)。
○ 「社の気質に合う人を雇い、スキルはトレーニングで身につけさせる」の出典。
○ バフェットの言葉。「私たちは人を変えようとはしない。まずうまくいかないからだ。
(中略) ありのままのその人を受け入れるだけだ」
21. 目標を立てよう
○ 「すべての行動は、ひとつの目標に向けられていいなければならない。そのためには、
常にその目標をしっかり見据えておくことだ」。セネカのこの言葉は、新訳ではこん
なふうに表現されている。「どんな作業にも、何らかの目標と関連性がなければなら
ない!」
○ 「ひとつの目標に向けて努力をしよう。そして、その目標を常に念頭に置くようしよう」
○ 「人生の目標が持つ意味はきわめて大きい」という記述の出典。
○ 「達成困難な目標を立てている人は、人生に不満を感じるものだ」という言葉の出典。
この続きは、次回に。
2025年3月14日
株式会社シニアイノベーション
代表取締役 齊藤 弘美