「小さいことにくよくよするな! 」⑪
23. 頭の片隅を活用する
頭の片隅—-バック・バーナー—-は、なにかを思い出したり考え事をするための優秀な
道具だ。
真っ向から取り組むとストレスになるが、頭の片隅を使うと苦労しないで効果が出せる。
つまり、忙しくなにかをしながらでも頭の片隅で問題を解決することができるのだ。
(中略)
これと同じように頭の片隅に悩みや事実、思いついた代案や解決策をまぜておいて
おくと、ことの大小にかぎらず多くの問題を解消することができる。
(中略)
ある問題を解決しようとしたり、人の名前が思い出せないようなとき、頭の片隅は
いつも助けになってくれる。すぐに答えが出ないようなことにたいして、そっと柔軟
に、ときにはもっとも知的な知恵袋になってくれるのだ。
頭の片隅は、否定や引き延ばし作戦のための場所ではない。考えごとをチョロ火で
温めておく場所だ。
このシンプルなテクニックは多くの問題を解く助け同時に、ストレスをぐんと減らして
くれるだろう。
◆バック・バーナー
『小さいことにくよくよするな』
( リチャード・カールソン、サンマーク文庫、p69 )
頭の片隅――バック・バーナー――は、なにかを思い出したり考えごとをするための
優秀な道具だ。
真っ向から取り組むとストレスになるが、頭の片隅を使うと苦労しないで効果が出せる。
つまり、忙しくなにかをしながらでも頭の片隅で問題を解決することができるのだ。
頭の片隅は、ガスレンジの奥の(バック)バーナーと同じはたらきをする。
弱火にかけた鍋の中で材料がまざり、くつくつ煮えておいしい料理ができあがる。
作り方は簡単、鍋にいろんなものを入れ、ちょっとかきまぜ、火にかけて、あとは
ほうっておけばいい。手をかけないほうがおいしくできる。
これと同じように頭の片隅に悩みや事実、思いついた代案や解決策をまぜておいて
おくと、ことの大小にかぎらず多くの問題を解消することができる。
スープやソースを作るときと同じように、頭の片隅に入れた考えやアイデアは、自然に
煮えるまでほうっておかなければならない。
ある問題を解決しようとしたり、人の名前が思い出せないようなとき、頭の片隅はいつ
も助けになってくれる。すぐに答えが出ないようなことにたいして、そっと柔軟に、
ときにはもっとも知的な智恵袋になってくれるのだ。
頭の片隅は、否定や引き延ばし作戦のための場所ではない。考えごとをチョロ火で
温めておく場所だ。
このシンプルなテクニックは多くの問題を解く助けになると同時に、ストレスをぐんと
減らしてくれるだろう。
24. ほんの一瞬だけ、だれかに「ありがとう」
ほんの数秒しかかからないこの簡単な戦略は、私にとってもっとも効果的なものの1つだ。
私は感謝したい人を思い浮かべることで一日を始めるようにしている。
私にとって、感謝することと心の平安は切り離せない。人生で与えられるものに感謝
すればするほど心の平安が深まる。だから、感謝の気持ちを持つ練習はやりがいが
ある。
(中略)
ほうっておけば、自分はすぐに否定的な感情にひたってしまうことを私はずいぶん昔に
学んだ。そうなると、まず最初に感謝の気持ちが消えていく。感謝すべき人を思い浮か
べても、愛情のかわりに憤りや欲求不満がこみあげてくる。
この練習は、人生のいい面だけを見つめるのが目的だ。感謝したい人を一人思い浮かべ
ると、次にはべつの人の顔が浮かんでくる。そうなればしめたもの、感謝したいことが
次々に頭に浮かぶ—-自分の健康、子供たち、家庭、仕事、私の本の読者たち、自由と
いったぐあいに。
これはひどく単純な提案に思われるかもしれないが、実に効果的だ! 朝一番に感謝の
気持ちをもったら、穏やかな感情以外の感情を抱くのは、ほとんど不可能だ。
この続きは、次回に。
2025年5月21日
株式会社シニアイノベーション
代表取締役 齊藤 弘美