お問い合せ

「小さいことにくよくよするな! 」㉙

62. 一度に1つのことしかしない

 

(中略)

 

一度にいろんなことをしようとしたことは? 手間を省くために携帯電話が開発されたが、

そのせいでますます暮らしが繁雑になった。

 

(中略)

 

私たちは人と話しながら頭ではほかのことを考えていたり、3つ4つのことを同時に

やろうとする。

一度に多くのことをやろうとすると、目の前のことに意識が集中しなくなる。

そうなると、いましていることに楽しみが見いだせないばかりか気が散って

能率が上がらない。

時間をくぎって一度に1つのことだけをする練習をしよう。同時には、何もしないのだ。

皿を洗う、電話で話す、車を運転する、子供と遊ぶ、妻や夫と話す、雑誌を読む—-

なんでもいいから、そのことだけに専念し集中する。

すると2つのことが起きるのに気づく。まず、皿洗いやクローゼットの整理といった

退屈なことでも楽しんでやっていることに気づく。

それがなんであれ、気を散らさずに集中すれば没頭できて興味がわいてくる。

次に、能率よくさっと仕上がることにびっくりするはずだ。

私は目の前のことに集中する癖をつけてから、書いたり読んだり、家の掃除や電話で

話したりといった生活のすべての技術が向上した。

あなたも同じことができる。一度に1つのことしかしないと決めるだけでいい。

 

63. 10まで数えろ!

 

子供のころ、父は私や妹たちを怒ったときに、よく声に出して10まで数えていた。

そのころの親たちは、次の行動に出る前に頭を冷やそうとしてよくそうやっていた

ものだ。

私は呼吸法を取り入れて、これを改善してみた。

怒りを感じたら、まず深呼吸しながら心の中で1つと言う。次に息を吐きながら全身を

リラックス。2つ、3つと続けて少なくとも10まで繰り返す(ものすごく腹がたっている

ときは25まで)。

 

なにをしているかというと、小型の瞑想で心を落ち着かせるわけだ。深呼吸しながら

数えると気持ちが穏やかになって、しまいには怒っていることも忘れるほどだ。

ゆっくり肺に酸素を取り込むと、怒ったときから数え終わるまでに客観的な視点を

取りもどすことができる。すると—–さっきまでの「大ごと」が「小さなこと」に

変わってしまう。 

この練習はストレスや欲求不満をなだめるにも効果的。ちょっと気持ちが荒れたとき、

ぜひ試してほしい。

実を言うと、この練習は怒っていないときでもすばらしく効果的だ。リラックスできるし、

楽しいので私は日ごろからこれをやっている。

これが身につくと、怒りのほうから遠ざかってくれる。


 

この続きは、次回に。

 

2025年7月7日

株式会社シニアイノベーション

代表取締役 齊藤 弘美

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