知の巨人 ドラッカーに学ぶ ⑥
第2部 このドラッカー本を読め
「すでに起こった未来」 1992年/日本版 1994年
上田惇生+佐々木実智男+林正+田代正美訳
哲学者ドラッカーの真骨頂
政治、経済、社会、企業のトレンドについて、すでに起こった、未来を「観察した」ものである。
いずれも、現代の激動と大転換の本質を知るうえで重要なヒントを与えてくれる。
「ネクスト・ソサエティ」2000年/日本版2002年
上田惇生訳
変化している社会だ!遺言というべき遺作。
長年のコンサルタントとしての経験から、きわめて現実的であり、かつ実際的である一方、
未来社会に対する展望が見事に描かれている。
`「経済人」の終わり’1939年/日本版新版1997年
上田惇生訳
判断力をもちたい者必読の書
資本主義および社会主義への信仰が危機的な状況にあり、その原因に対処する必要が
あることを描写した本である。
「新訳 現代の経営」1954年/日本版新訳1996年
上田惇生訳
世界中の経営者に影響を与えた名著
ドラッカーは、本書を世界で最初の経営書であると自負している。
マネジメントを独立した機能として捉え、マネジメントすることを特別の仕事として理解し、
経営管理者であることを特別の責務として捉えた最初の本だというのである。
「新訳 経営者の条件」1966年/日本版新訳1995年
上田惇生訳
マネジメントを理解するための究極の教科書
世界最初の経営書「現代の経営」の内容をさらに具体的にした本である。
とにかく「成果をあげる」ことの重要性を訴え、そのための方法論を提示している。
「新訳 イノベーションと起業家精神」1985年/日本訳版1997年
上田惇生訳
起業家を志すなら、読破せよ。
いまやイノベーションと起業家精神のついての最高のバイブルである。
ドラッカーによれば、イノベーションと起業家精神には原理と方法があり、才能や気質では
ないという。その原理とその方法を示しているのが、起業家の性格や心理についてではなく、
その姿勢と行動について述べている。
「企業とは何か」1946/日本版新訳2005年
GMをモデルにした組織論の名著
ドラッカー経営論の原点として知られていた。
経営学者の間では、本書は組織原理の一つである「分権化」を提唱した書物として
知られている。
「断絶の時代」1968年/日本版新訳1999年
上田惇生訳
歴史がこの本の正しさを証明した。
ドラッカーの代表的なベストセラーの一つである。
本書は、四つの分野で断絶が起こったことを明らかにした。
第一 新技術、新産業の出現。
第二 グローバル化と南北問題の顕在化。
第三 政治と社会の多元化。
第四 知識社会の出現と社会的責任への意識の高まりである。
「ポスト資本主義社会」1993年/日本版1993年
上田惇生・佐々木実智男・田代正美訳
名著「ネクスト・ソサエティ」の先駆けの書
「21世紀の組織と人間はどう変わるか」をサブタイトルとする。
「未来への決断」1995年/日本版1995年
上田惇生・佐々木実智男・田代正美訳
同族企業にとってのバイブル
同族企業、マネジメント、情報型組織、経済、社会—についてのさまざまの問題を扱っている。
現実の問題解決に役立つ。
この続きは、次回に。