「新訳」 イノベーションと起業家精神 上-17③
訳者あとがき
本書は、何かを生み出したい人、何かを根本的に変えたい人にはぜひ
お読みいただきたい本である。
経営学の父P・F・ドラッカーの名著Innovation and Entrepreneurship
(旧訳『イノベーションと企業家精神』1985,ダイヤモンド社刊)の前半、
イノベーションの部の新訳である。
続いて発行予定の後半部分、起業家精神と起業家戦略の部と併せて
お読みいただければ幸いである。
(新訳ではentrepreneurshipの訳語を企業家から起業家に変えた)
ドラッカーは、経営学の古典『現代の経営』において、
「企業には二つの基本的な機能が存在することになる。
すなわち、マーケティングとイノベーションである。
この二つの機能こそ、まさに企業家的機能である」といった。
さらに、イノベーションとは、「より優れた、より経済的な財やサービスを
創造することである。
企業は、単に経済的な財やサービスを供給するだけでは十分ではない。
より優れたものを創造し供給しなければならない」といった。
しかも今日では、同じことが政府機関やNPO(非営利組織)についてもいえる。
ドラッカーは、イノベーションと起業家精神には原理と方法があるという。
才能や気質ではないという。
その原理と方法が本書である。
今やイノベーションと起業家精神の古典といってよい。
広く読まれ、実際に利用されている。
総括
いかがでしたか。
昨日、友人と6ケ月ぶりに酒を飲みました。
友人は、6ケ月前東京から鹿児島へと転勤致しました。
仕事は、赤字製造会社の再建とのこと。
私が若い時、「赤字店舗-コーヒーショップ」を黒字化するように会社から辞令を受け、
働いたことがあります。その時に心に決めたことは、
① 一生懸命に働くこと。
② スタッフを指導し、技量を見極め、仕事に不適切なスタッフは交代させ、
良いブレーンで人員構成を図る。
③ お客様の顔を早く覚え、来店チャンスを増やす。
以上は、当たり前のことですが、売上高が2~3倍になりました。
理由は、1日1度しか来店しなかったお客様が1日2~3回来店してくれるように
なったからです。私はこれまで、仕事をする上で大事な事は、一生懸命働く、
日々勉強し続ける、嫌なことでも進んでする、人に好かれるようにする(ゴマをする
ことではありません)等々です。
当時勤務していた会社は、業績もよく、私の上司も信頼できる方でした。
会社の為、上司の為に頑張ろう、そして結果として自分に跳ね返ってくると
信じて、その当時は1日12時間以上働いておりました。
その反面、会社の業績が悪く、スタッフの士気も下がり、明確な再建計画もなく、
日々時間だけが過ぎていく状態が続けば、結果は自ずと見えてきます。
明確な再建計画とスケジュールを立て、有能なスタッフで、早急に、時間をかけずに
取り組むなどの「決意」と「覚悟」が必要です。「傷を舐めあう」ことはマイナスです。
友人の今後の頑張りに期待したいと思います。
結果をイメージし、イメージに沿った実現に向けて、自分の思うがままに、全力で
取り組んで下さい。
この続きは、次回に。
「新訳」イノベーションと起業家精神 下 —となります。