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まんがで見につく 孫子の兵法 ③

3話 低価格米にネット商品、手ごわい敵との戦い

           〜知将は務(つと)めて敵に食(は)む〜

 

うまくいっている事業も、いつかは廃れるもの。

時代が変われば、方法を変えていかなければなりません。

第3話では、新しいビジネスへの参入のしかたを学びます。

 

全日本食糧という敵の前に、団結するべき社内が割れていく。

戸惑いながらも、舞は一歩を踏み出す。

 

用兵の法は、その来たらざるを恃むこと無く

吾が以て待つこと有るを恃むなり。」

 

訳—

用兵の原則としては、敵がやって来ないだろうという憶測をあてにするのではなく、

敵がいつやって来てもよいだけの備えがあることを頼みとすることが肝要だ。

 

「智将は務めて敵に食む。」

 

訳—

敵地に遠征している優れた将軍は、敵地での食糧調達を考えるものである。

 

「敵を殺す者は怒なり。敵の貨を取る者は利なり。」

 

訳—

敵を殺してしまうのは、思慮を失い憤怒に駆られたものであり、敵の物資を奪い取って

利用するのは、その利益を冷静に判断するものである。

 

 

4話 大手の価格攻勢に、最大のピンチ!

         〜呉越同舟(ごえつどうしゅう)〜

 

ビジネスと同様、人生にも数々の困難が訪れるもの。

第4話では、思うようにいかない場面に出くわした時、打開する方法を学びます。

 

全日本食糧の強力な営業・山崎の猛攻が突くなか、麗子という強い味方を得た舞。

そんな時、オクダ食糧に最大のピンチが訪れる—。

 

「呉人と越人の相い悪むも、其の舟を同じうして済り、

風に遭うに当たりては、相い救うこと左右の手の如し。」

 

訳—

呉の人と越の人は互いに憎み合う間柄だが、同じ舟に乗って河を渡ろうとして、嵐に遭遇したと

すると、まるで左右の手のように連携して助け合う。

 

「昔の善く戦う者は、先ず勝つ可からざるを為して、

以て敵の勝つ可きを待つ。

勝つ可からざるは己に在り、勝つ可きは敵に在り。」

 

訳—

昔から、戦いに巧みな者は、まず敵が自軍を攻撃しても勝てないようにしておいてから、

敵が弱点を露呈し、自軍が攻撃すれば勝てるようになるのを待ち受けたものである。

負けないようにすることは自分自身によってできることだが、自軍が敵に勝つかどうかは

敵軍によって決まることだからだ。

 

「兵とは詭道なり。故に、能なるも之に不能を示し、用いて之に用いざるを示す。

近くとも之に遠きを示し、遠くとも之に近きを示し、

利して之を誘い、乱して之を取る」

 

訳—-

戦争とは、相手を欺く行為である。

したがって、戦闘能力があってもないように見せかけ、

ある作戦を用いようとしている時には、その作戦を取らないように見せかける。

近くにいる時には、遠くにいるように見せかけ、遠く離れている時は、

すでに近くに来ているように見せることが必要だ。

相手が利を求めている時には、それを見せて罠にかけて誘い出し、

混乱に乗じて相手を撃つべきである。

 

「百戦百勝は、善の善なる者に非ざるなり。

戦わずして人の兵を屈するは、善の善なる者なり。」

 

訳—

百回戦って、百回勝利を収めたとしても、それは最善の策とは言えない。実際に戦わずに、敵を屈服させるのが最善の策である。

 

この続きは、次回に。

 

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