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ブランディングが9割 ①

ブランディングが9割

なぜか小さい会社でも勝てる不思議なカラクリ

高くても売れるのはなぜか?

〝イイもの〟でも売れない時代に10年後も生き残れるかどうかは、

「ブランディング」にかかっている。

 

著者 乙幡 満男


 

当社は、小さい会社です。

新事業をプランニング中ですが、この書籍に興味があり、購入致しました。

いろいろと勉強して、良い事業プランを構築したいと思います。

私が気になった箇所を抜粋してご紹介致します。

皆さんもご参考にしてみて下さい。

また、詳細は、購読にてお願い致します。

 

 

2020.8.29

株式会社シニアイノベーション

代表取締役 齊藤 弘美

 


 

目 次

 

はじめに

 

「それ、ブランドの力を借りれば、もっと高く売れるのに!」

 

今まで私がブランドコンサルタントとして100社以上のメーカーと仕事をし、

様々な商品を見てきた中で、幾度となく思ってきたことです。

モノの品質の「差」が小さくなって、さらに質を上げたり、価格を抑えたり

するだけでは、もはや売上を伸ばすことが難しくなっているのです。

そこで必要なのが、「ブランド力」を高めることです。

 

100点の実力を持つ商品が50点にしか見られていないときに、100点以上に

見てもらう工夫をするのがブランディング、といったところです。

中身はまったく同じ商品なのに、ブランドと訴求(販売や広告などでの

打ち出し方)を変えて「価値」をしっかり伝えただけで、売上が何倍も伸び、

販売単価も上がったという商品が実際にあります。

 

「人に見た目が9割」と言う人がいますが、もともと中身が良かったのが

上手に伝わっていなかったところ、デザインを変え、ブランドを変えたら

売上が上昇したということは、「ブランディングが9割」と言ってもいい

はずです。

ブランディングには「こうするとうまくいく」という定石があります。

ポイントをおさえれば、小規模・小予算でも、ブランド戦略を構築し実践

することで、売上を増やすことはできるのです。

 

ドラッカーのマネジメント理論やアーカーのブランド理論、コトラーの

マーケティング理論といったスタンダードな理論をもとに、「デザイン

思考」の考え方を若干取り入れつつ、私自身が実践して成功したブラン

ディングを取り入れました。

 

ブランディングの本というと、企業(コーポレート)ブランディングの本が

多いのですが、本書は実際の商品やサービスのブランディングを軸にして

いるので、「ブランドマーケティング」という呼び方が近いかもしれません。

そのような内容にしたのは、「いかにブランドの力で(価格を)高くできるか」が

重要だと考えているからです。

 

日本では、「儲けること」は好ましくないことのように思われる節が

ありますが、そんなはずはないと、多くのビジネスパーソンが実感して

いるのではないでしょうか。儲けることができず、次々と企業が倒産して

しまう方が、社会にとってよほど「悪」のように感じられます。

 

本書が発売される2020年6月には、新型コロナウイルス禍に直面して

戸惑っておられる方も多いことと思いますが、そのような非常時に、

資金不足でたちまち倒産してしまったらどうでしょうか。

困るのは債権者だけではありません。

その商品やサービスを必要としていた顧客や、忠誠を尽くしてきた従業員、

あるいは地域社会にまで影響が及ぶこともあるでしょう。

 

そうした非常時に重要なことは、時代の波に流されるのではなく、底流の

大きな流れを捉え、先手を打って波に乗るのです。

たとえ値段が高くても、人は意味の感じられる「価値」には対価を支払います。

企業にとって重要なことは、その「価値」をしっかり築き、収益を上げていく

ことです。そしてその「価値」は、ブランドによって築くことができるのです。

 

ブランド力のある企業は「見えない価値」を築き、収益を上げているからこそ、

このような事態のなかにあっても強く生き残っていけるのではないかと

思います。

 

新型コロナウイルス禍がいつ終息するのか、今はまだ誰にもわかりません。

こんなときにこそ、自社の目指す姿を見直して、「見えない価値」で

ブランド力を高め、より強くなる企業が増えていってほしいと願って

います。本書がそのきっかけとなれば幸いです。

 

乙幡 満男

 

 

この続きは、次回に。

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