Coffee Blake-11月7日(土) 「日経新聞 私のリーダー論」
日経新聞 2020.11.6 夕刊の「私のリーダー論」を再読しておりましたが、
気に入った言葉-文章がいろいろとありました。
もし、宜しければ、ご参考にと思い、概略ですがご紹介致します。
2020.11.7
株式会社シニアイノベーション
代表取締役 齊藤 弘美
私のリーダー論
三菱鉛筆 数原 英一郎会長
● 数原会長は「技術者が自由な発想で話し合うことが大切」と仕組みづくりを
重視するとともに「仕事を自分の問題として捉えることが大事」と社員の
主体性の重要性を語る。
新しいことは外から来る
—-社員はどのように育てていますか。
● 「社員には『新しいことは外から来るよ』と話しています。
新しい価値を創造するためには頭で考えるだけでなく、外からの
刺激が大事です。
● 「テレビ会議システムを使えば事務処理や情報の伝達はできますが、
新しい価値を創造するのは難しい。
もちろん感染対策には十分気をつけることが前提ですが、知識やアイデアを
思いつくために外に出て人と接することが大事です」
—–今につながるような成功体験はありますか。
● 「これが成功だったと、あまり思わないようにしています。
リーダーにとっての成功体験は必ずしも良いことばかりではないと
思います。リーダーが成功体験を得たと思うと自信過剰になってしまい
ますし、周りの人は意見など言いづらくなります」
失敗はとても勉強になる
—–失敗の経験から学んだことは何でしょうか。
● 「自分の能力や体力以上の事にチャレンジするのは危険だという事です」
● 「失敗は多くすべきですが、経営は『負け』てはいけないからです。
その時に、大きなチャレンジをするには人的・財政的な体力の両方を
つけることが重要だと身にしみました」
「私の課題は何か」を考える
● 技術力が我が社の強みなので、技術者の採用や教育を重視してきました。
現在約600人の社員のうち、45%が技術系です。
この技術者全員が主体性を持って研究開発に取り組んでほしいと思って
います。筆記具以外の分野に応用するため、技術者のアイデア会をやって
います。
—アイデア会を始めたきっかけは。
● 「大学時代に授業を受けた先生の言葉です。
先生は最初の授業で『あなたたちは問題を与えられた、とは決して
言わないでください。私の課題は、と言ってください』と言ったのです。
当時はちょっと理解できなかったのですが、今はその意味が良くわかります。
アイデア会を立ち上げたのも、開発職の幹部から『何をやれば良いか
言ってくれたら開発します』と言われてとても悲しかったことがきっかけ
です」
各世代の苦悩、情報交換
● 「仕事は主体性を持ってやることが大事だと伝えたくてアイデア会を
始めました。立ち上げ当初は慣れないこともあって稚拙な提案も目立ち
ましたが、最近はよく練ってアイデアを持ってきてくれるので感心して
います。技術職に限らず、働く際には仕事を自分自身の問題として捉える
のが大事なことだと思います」
● 「私たちのような団塊の世代が生きた右肩上がりの時代と違って、
若い世代は世の中の厳しい変化を見て育っています」
● 「電子化が進む時代に文具はなくなるかもしれない、という危機感は
常に感じています。大事なのはコンテンツです。
会社として創造性を発揮して新しいものを生んでいこう。
そのアイデアは経営者だけでなく社員一体となってボトムアップで
作り上げる。それが理想です。
年寄りではなく若い人たちの柔軟な思考が絶対必要ですね」
【 感 想 】
私がこの記事を読んで、気に言った言葉-文章がいろいろとありました。
敢えて、ピックアップするならば、
□ 仕事に関して、
- 「仕事を自分の問題として捉えることが大事」
- 「仕事は主体性を持ってやることが大事」
- 「働く際には仕事を自分自身の問題として捉えるのが大事」
- 創造やアイデアに関して、
- 「新しい価値を創造するためには頭で考えるだけでなく、
外からの刺激が大事」
- 「知識やアイデアを思いつくために外に出て人と接することが大事」
□ 会社として、
- 「失敗はとても勉強になる」
- 「自分の能力や体力以上の事にチャレンジするのは危険だという事」
- 「大事なのはコンテンツ」
私は、「仕事」「創造やアイデア」「会社」の3つに分けましたが、
すごく印象に残った言葉-文章でした。
少しでも、ご参考になれば幸いです。
2020.11.7
株式会社シニアイノベーション
代表取締役 齊藤 弘美