Coffee Blake-令和3年3月31日(水)「和製英語」
今日は、令和3年3月31日。3月も今日で終わり、明日から4月を迎えます。
企業にとっては、年度末にあたる企業も多くあるでしょう。
また、明日からは新年度ということで、心新たにする企業や新社会人の
人たちも大勢いらっしゃると思います。
昨年からの新型コロナウイルス の影響拡大で、業績が低迷した企業も
あれば、“巣ごもり”の影響で業績拡大の企業もあるなど、多種多様と
なります。
明日-令和3年4月1日からの新年度を迎えるにあたり、何か一つ“決意”を
立ててはいかがでしょうか。
例えば、私は、英語を話すことができませんが、英語を話すことができ
れば、いろいろな方々とよりコミュニケーションが取れて、ものの価値観や
人間力がもっと幅広くなっていたのではないか、と思っています。
さて、『日経新聞 NIKKEI プラス1 ネーティブには通じない「和製英語」』の
記事が掲載されておりました。
折角、“決意”したのに、間違った知識や行動では何の意味もありません。
少しでも、“上を見て、上に向かって頑張っていきましょう”
それでは、日経新聞の掲載記事をご紹介致します。
2021.3.31
株式会社シニアイノベーション
代表取締役 齊藤 弘美
NIKKEIプラス1
ネーティブには通じない
「和製英語」
日本で生まれた和製英語は外国人に通じない。
クイズで約1000人の読者に尋ね、正しい英語だと勘違いした人が多い順に
ランキングした。
〜 何でもランキング 〜
1位.リフォーム(住宅などの)
住宅や建物の改修は、renovation、改築、改装はremodelingを使う。
リフォーム(reform)は、英語では「改革」の意味で習慣・制度などを刷新
する場合に使う。
「家の改修、改築の意味で、リフォームをネーティブに対し使う『家の
改革』となり通じない」(専修大准教授の宮田 宗彦さん)
30代男女の正答率が最も高く、50%を超えた。50代男女は40%台。
70代男女が最も低く、20%台だった。高齢になるほど住み慣れた我が家の
リフォームをする機会が多くなる。
テレビCMなどでよく使われる「リフォーム」を正しい英語と誤認する
年配者が多くなったようだ。
正しい用法としては、例えば、
This house was completely renovated last tear (この家は昨年、全面的に
リフォームした)、
The National Diet passed the tax reform legislation (国会は税制改革法案を
可決した)など。
2位.リストアップ(候補者など)
「『列挙する』は英語で make a listと言う」(日本の英語を考える会、
以下『考える会』。
リストは「一覧表」で、動詞なら「表にする」の意味だが、英語の upと
一緒に使うとネーティブには通じない。
最も正答率が高かったのは40代女性の53%で唯一、50%を超えた。
男女別では女性の正答率は44%と男性の39%を上回った。
正しい用法は We made a list of candidates (候補者をリストアップした)、
Can you list the items that are missing? (不足している項目をリストアップ
してもらえますか?)など。
日本人は up をよく使うが間違いが多い。和製英語のレベルアップは本来は
improve、キャリアアップは career advancement だ。
3位.ライブハウス
「コロナ禍で『ライブハウスでクラスター発生』という報道があったが、
このまま英語にしても通じない」(考える会)。
ライブハウスは英語では「live house (生きている家)」となり、ホラーの
世界になってしまう。正解は a live music venue。
30代男性の正答率が71%で最も高く、50代男性が63%で続いた。
男女別では男性57%、女性46%でトップ10では男女差が最大だ。
正しい用法は A COVID-19 cluster was found at a live music venue (ライブ
ハウスでコロナウイルス感染症のクラスターが発生した)、I’ll be
playing at a live music club next month (来月、ライブを行います)など。
4位.フライング
陸上や水泳競技で合図のピストルが鳴る前に飛び出すという時の「不正な
スタート」の意味で使われる和製英語。正しくは a false start と言うべき
ところ。
「英語でフライングスタート( flying start )と言うと、『飛ぶようなスタート』、
つまり出だしの良いスタートという意味になる」(宮田さん)。
40代男性が70%で最も正答率が高かった。
このほか、より過激なスタートを意味する「ロケットスタート」も和製
英語でネーティブには通じないから注意。
正しい用法は I made a false start and was disqualified (フライングで失格に
なった)。
5位.マンツーマン(レッスンなど)
日本でマンツーマンは「一対一で」のニュアンスがあるが、もともとは
スポーツ由来の言葉。
アメリカンフットボールやバスケットボールの「マンツーマン・ディフェ
ンス( man-to-man defence )」のように一対一で争う防御戦術を意味する。
「問題文のように集団ではなく、『個人で』という場合には、private
lesson を使うべきだ」(考える会)。一対一で面と向かって話す事を強調
する場合には米国は one-on-one、英国やオーストリアは one-to-one を
使うことも。
日本のビジネスシーンでも最近は「ワンオンワン・ミーティング」という
表現が広まりつつある。性年代別では30代男性の正答率が100%だった。
6位.キーホルダー
キーホルダーは鍵を意味するキー( key )とホルダー( holder、入れ物)を
くっつけた和製英語。日本語の発想から英語にそのまま直訳して作られた
和製英語だが、「英語話者は壁にかけられるフックのようなものを想像
するかも」(考える会)。
正しくはキーチェーン( key chain )もしくはキーリング( key ring )と
表現する。
最も正答率の高かったのは30代女性の78%。70代は男女とも30%台だった。
応用例として、My daughter gave me a six-ring key case for my birthday
(娘から誕生日に6連のキーホルダーをもらった)。
7位.アフターサービス
日本ではアフターサービスは商品の購入後に売り手から提供される点検や
修理といったサービスを意味するが、英語話者には通じない。
正しくは after-sales service。これが略されて日本ではアフターサービスと
言われるようになったようだ。英国や豪州では post-sales service と言う。
「パーソナルコンピューター( personal computer )をパソコン、エアコン
ディショナー( air conditioner )をエアコンと言うなど、和製英語にはこの種の
省略後が多い」(宮田さん)。
正しい用法としては例えば What kind of after-sales service do you offer?
(どんなアフターサービスがあるのですか)。
8位.ワインクーラー(卓上用)
「米国でワインクーラーと言うと、扉のついた冷蔵庫型の保冷庫を指す」
(考える会)。卓上のワインを冷やす容器は正しくは、a wine bucket。
日本でもワイン愛好者が増え、ワインクーラーを使うことも珍しくなった。
パーティーに外国人の友人などを招いた時などは「ワインバケット」と
正しく使いたい。
正しい用法としては例えば、Do you carry a wine bucket? (ここでワイン
クーラーは買えますか)、Keep the chilled wine cold in a wine bucket (冷えた
ワインをワインクーラーで冷やしておきましょう)など。
30代男性の正答率が最も高く、93%だった。
9位.フライドポテト
英語で fried potatoes と注文すると、油で揚げたジャガイモ料理が店で
出てきてしまうので注意したい。正しく米国では French fries もしくは、
Belgium fries、英国では chips を使うのが一般的だ。
米国ではひところ、フレンチフライを「フリーダムフライ( freedom
fries )」と呼ぶことがちょっとしたブームになった。
「フランスがイラク戦争への加担を拒否したため、一部の米国民が反仏
活動を行い、『自由のフライ』と言い換えた」(考える会)。
戦争の終息とともにフレンチフライに戻った。
正答率は30代男性の71%が最も高かった。
10位.コンパニオン(パーティーなどの)
日本では「コンパニオン」は宴会やイベントなどで接待にあたる女性を
指すが、英語の companion はもともと「仲間」「連れ添い」という意味で
接客や接待をする職業という意味は全くない。
正しくは a promotional model 、a banquet attendant と言う。
正しい用法としては例えば She acted as a promotional model for the
motor show (彼女はモーターショーのコンパニオンを務めた)、
She left behind her companion of thirty years (彼女は30年来の伴侶を残し
て亡くなった)。
< 和製英語だと分かった人が多いベスト3 >
1. ベーパードライバー
a person with a driver’s license but no practice
2. サラリーマン
Company employee, office worker
3. ガソリンスタンド
Gas station
〜 英語学習にはマイナスの和製英語 〜
和製英語は英語を取り入れて作られた日本語で、日本語の語彙や表現を
豊かにする反面、正しい英語を学ぶ上では障害になる。
すっかりおなじみになった「Go To トラベル」もその一つ。
「日本語の直訳からの連想で『旅行』『に』『いく』の各語に英単語を
あてはめ、Go To トラベルとしたのだろうが、英語としては成立しない
典型的な和製英語」と「日本の英語を考える会」の鶴田知佳子さんは話す。
この場合の「to」は方向を示す前置詞なので場所や地名が続くのが正しい
用法という。
政府もカタカナや大文字のアルファベットを織り交ぜ、正しい用法では
ないことを注意喚起はしているようだが「小中学生に与える影響は計り
知れない。子どもたちは Go To トラベルを英語だと思い込み、英作文でも
書いている」(鶴田さん)。
経済のグローバル化で、英語で話すことが必須になりつつある。
ビジネスシーンで戸惑わないよう、ふだん何気なく使っているカタカナ語が
通じるかどうか、時には辞書やネットにあたって調べてみたい。
〜 世界の英語力ランキング(国別) 〜
● トップ10
1位.オランダ、2位.デンマーク、3位.フィンランド、4位.スウェーデン、
5位.ノルウェー、6位.オーストリア、7位.ポルトガル、8位.ドイツ、
9位.ベルギー、10位.シンガポール、
● アジア
10位.シンガポール、27位.フィリピン、30位.マレーシア、32位.韓国、
38位.中国、50位.インド、55位.日本、60位.ネパール、61位.パキスタン、
63位.バングラディッシュ、
〜 私の英語勉強法 〜
・洋画を字幕なしで見て、再度字幕を見ながら見る(70代男性)
・何回も音読し、テキストを伏せて文章を書く(80代男性)
・海外ドラマを日本語字幕付きで見る→英語字幕付きで見る→字幕なしで見る(30代女性)
・短い日常生活の表現を丸暗記して覚える(60代女性)
・ネーティブとスポーツをする(50代男性)
・ネーティブや英語の得意な人のメールの言い回しをコピーして、自分で使う(50代女性)
・iPhoneの翻訳アプリに向かって話して、英語の発音をチェックする(60代男性)
・iPhoneのSiriを英語に設定した(50代女性)
いかがでしたでしょうか。
普段何気なく使っていた「和製英語」でしたが、ネーティブの方には
通じないと知り、以前買った翻訳機をひっぱりだして勉強して見たいと
“決意”致しました。
2021.3.31
株式会社シニアイノベーション
代表取締役 齊藤 弘美