お問い合せ

Coffee Blake-令和3年7月15日(木) 読売新聞「あすへの考」④ 

記事内容-③

 

では日本経済が復活するための処方箋は何でしょうか。

 

まずは、日本企業の生産性を高めることです。

例えば、同じ金額を稼ぐのに、日本は米国に比べ、より多くの人が働いて

います。日本人は勤勉で、ダラダラ仕事をしているわけではないのに、

どうしてなのか。

 

日本企業は基本的に雇用が過剰だからです。

ある調査によれば、日本企業には「仕事はないが、会社に籍がある」と

いう従業員が400万人もいるといいます。全従業員の1割に相当します。

この「社内失業者」が転職し、別の仕事に従事すれば、その分、生産性を

上げることができるのです。日本は「終身雇用」「年功序列」が根強く、

多くの人は転職に抵抗感があるかもしれません。

しかし、人材が流動化すればもっと多くのサービスを創出できるはずです。

そのためには、転職しやすい環境を作る必要があります。行政による支援は

必須です。スキルアップが簡単にできる「職業訓練プログラム」の充実を

政府は成長戦略の柱にすべきです。

 

もう一つの処方箋は「薄利多売」をやめることです。

生産性は、企業が生み出した「付加価値」を「労働量」で割ったものです。

生産性を上げるには、「利益を増やす」か「社員数を減らす」かの二つ

しかありません。

日本では「大量生産全盛時代」の名残なのか、安い商品をたくさん作って

しまう傾向が、いまだにあります。

しかし、消費者マインドをつかむ商品なら、高くても買います。

企業の利益は増え、その分、賃金は上昇し、購買力も増加する。

その好循環で全体の個人消費も拡大する。

生産性を上げることで、経済が回るわけです。

 

● 終身雇用

 

終身雇用(しゅうしんこよう)は、同一企業で業績悪化による企業倒産が

発生しないかぎり定年まで雇用され続けるという、日本の正社員雇用

おいての慣行である。

長期雇用慣行(ちょうきこようかんこう)ともいう。

 

● 年功序列

 

年功序列とは、年齢や勤続年数に応じて、役職・賃金を上昇させる人事

制度のこと。「年功」とは「長年にわたる功労や功績」という意味で、

年功序列制度は「勤務年数や年齢が高くなるほど経験やスキル、ノウハウが

蓄積される」という考えに基づいて運用されています。2020/03/17

 

● 流動化

 

流れ動くようにすること。 流動させること。

流動」とは、停滞することなく移動すること。

 


□  私見

 

私が若い時代(いつも若い時と言ってますが)は、「パート」「アルバイト」で

働く人たちは少なかったような気がします。実際は、どうかは分かり

ませんが。

 

「非正社員雇用」

 

我が国経済における正規雇用は、1950年代から高度経済成長期にかけての

出稼ぎ労働者や臨時工、1960年代後半以降に増加した有配偶女性のパート

タイム雇用、1980年代後半以降の派遣労働者、 有期契約労働者の増加など、

その雇用形態を変化させつつも増加してきた。

 

私が生まれる前から、「非正社員雇用」があり、私が満25歳の1980年代

後半以降から増加傾向にあるんですね。

私は、定年退職までは「正社員雇用」で働いてきました。

現在、「生産性を高める」「ジョブ型雇用」等々、これまでの「終身雇用」

「年功序列」等に対する見直し案が、新聞等々でよく拝見します。

企業にとっては、「存続」「継続」を基本にするならば、「売上拡大」

「利益増加」「コスト削減」等を常に考えます。

ついては、「人員削減」「リストラ」等による安易な対策が増えていると

思います。

私は、全てに「細分化」すぎると思います。

会社であれば、事業部制や営業部制の「細分化」。A事業部、B事業部等、

第一営業部、第二営業部等。各部署における業務担当者の「細分化」。

例えば、経理担当者(経費精算担当者)、総務担当者(電話受付担当者)等。

重要なのは、「オールラウンドプレーヤー」が少なく、「スペシャリスト」が

多すぎる、のではないかと思います。

 

□ オールラウンドプレーヤー(all-roundplayer)

 

スポーツで、どんなポジション、役割でもこなせる選手。

また、一般に、何でもこなす多才な人。万能選手。オールラウンダー。

 

□ スペシャリスト【specialist】

 

 特定分野を専門にする人。特殊技能をもつ人。専門家。

「労務管理のスペシャリスト」

 

疑問点は、「スペシャリスト=特定分野を専門にする人」が多い割には、

スペシャリストではない人が多すぎると感じます。

私が思うスペシャリストは、簡単には「士業」といわれる方々です。

例えば、弁護士、公認会計士、税理士、社会保険労務士等々ですね。

従って、企業にはスペシャリストではなく、「ベテラン」の方が多いと

言えるのではないでしょうか。

生意気ですが、「スペシャリスト」でもなく、「ベテラン」でもない方も、

多いのではないでしょうか。

 

□ ベテラン

 

 ベテランというのは、ある特定の領域や分野において、豊富な経験を

持っている人や、優れた知識や技術を持っている人のことを指します。

2021/06/06

 

まとめますと、

①  政府のハローワーク 等々の「職業訓練プログラム」や「求人募集」

      等々は、全く機能していないと思います。

    その点、「民間」=一般企業の方が、機能していると思います。

 

② 「薄利多売」は、ビジネスをする上では、当然のことだと思います。

  企業努力で、「ハイクオリティで、適正価格で、提供している」訳です

  から。言葉がいけませんね「薄利多売」は。「品質が悪く、安い」と言う

  イメージがあります。

  企業は、「競争」です。慈善事業ではないのですから。

 

□ ハイクオリティ

 

クオリティ(quality)は「品質・質」という意味の言葉です。

クオリティの高い製品」で「品質の高い製品」という意味になります。

よく聞く「ハイクオリティ(high quality)」は「高品質」という意味

です。2017/07/11

 

③  「〝中枢〟にいて、〝末端〟を知らず」ではないのですが、何事も

  経験・体験してみることが大事です。

   〝机上の空論〟ではないのですが、言葉に重みが出ると感じます。

  〝現場(現状)を知らず、理想を掲げる〟のは、たやすいことです。

        「転職」は賛成です。「副業・兼業」も多いに賛成です。

 

● 末端

 

組織などの中央から最も遠い部分。「意図を末端にまで徹底させる」

 

 

「反省点」

いつも、文章が的確ではなく、長くなってしまいます。

申し訳ありませんが、お付き合いして下さい。

 

 

この続きは、次回に。  

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