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Coffee Blake-令和3年7月23日(金) ④

● 定年後の「再就職」とは?

 

 

ここからは、もう一方の「再就職」について解説していきます。

まずは定年後に再就職するいくつかの方法と、再就職後の働き方の変化

などを紹介します。

 

(1)再就職の方法について

 

再雇用と違って再就職は、定年退職後に自分で求人を探す必要があります。

求人を探す方法についてはいくつかありますので、それぞれ簡潔に特徴を

紹介します。

 

1:ハローワーク(公共職業安定所)

ハローワークは厚生労働省が管轄する職業紹介所で、全国に544ヶ所

(※令和2年1月時点)設置されています。専用端末で求人を検索できる

ほか、相談員への就職相談、職業訓練などが利用できます。

なかでも「65歳以上」を対象にした「生涯現役支援窓口」が設置されて

いるところもあり、高齢者の再就職支援に力を入れているのが特徴です。

※参考:公共職業安定所(ハローワーク)の主な取組と実績|

厚生労働省(PDF)

 

2:シルバー人材センター

シルバー人材センターは、会員登録した定年退職者向けに職業紹介を

行う団体で、全国の市区町村に設置されています。

その他の人材サービスと比べて、「臨時的・短期間」かつ「軽作業」中心の

求人なのが特徴です。そのため、生活費を稼ぐというよりは、労働によって

「生きがい」を得るという目的で利用するのに適しています。

 

3:人材紹介

人材紹介は、企業と求職者をマッチングさせる民間の人材サービスです。

大きな特徴として、求人紹介だけでなく、キャリアコンサルタントによる

履歴書の添削、面接対策などのサポートが受けられます。

最近ではシニア向けの人材紹介サービスも展開されており、活用することで

より自分の年齢に適した求人を紹介してもらえます。

 

4:転職サイト

転職サイトは、さまざまな業界の企業が求人を掲載しているWebサイトで、

最近ではシニア層向けの転職サイトも豊富にあります。

サイトから自分の希望に合う職種を探し、応募することが可能です。

基本的には履歴書の作成から企業とのやりとりまでひとりで進めるので、

自分のペースで再就職活動を進めたい場合に適しています。

 

5:再就職支援

再就職支援とは、早期退職や定年退職に伴って再就職を目指す人向けの

人材サービスです。キャリアコンサルタントによる求人紹介、履歴書添削、

面接対策、さらには退職後の精神的なケアや豊富な研修も受けられます。

再就職支援サービスを利用するには、出身企業が再就職支援会社と契約

している必要があるので、退職前に企業へ確認するようにしましょう。

シニアの再就職に強いサービスなので、活用することでより有利に活動を

進められます。

 

(2)再就職後の働き方は?

 

ここでは、定年後の再就職によってどのように働き方が変化するのかを

厚生労働省の調査に基づいて紹介します。

 

1:雇用形態

60代を対象とする求人は正社員雇用が少ない傾向にあり、契約社員や

パート・アルバイトなど非正規雇用の求人が多くの割合を占めます。

参考までに「入職者に占めるパートタイム労働者の割合(※)」を見て

みると、60歳~64歳の男性は「44.5%」、女性は「73.7%」がパート

タイム労働者として働いています。

これが65歳以上になると、割合は男性「69.2%」、女性「89.8%」まで

上昇し、どちらもパートタイムで働く入職者が大半を占めます。

そのため、たとえ正社員での再就職を希望したとしても、それがかなわない

ケースも考えておくべきでしょう。

※参考:2019 年(令和元年)雇用動向調査結果の概況-|

厚生労働省(PDF)

 

2:賃金水準

定年後の再就職では、勤務時間の短縮や雇用形態の変化から、再雇用と

同じように賃金水準が下がる傾向にあるようです。

参考までに「転職入職者の賃金変動状況(※)」を見てみると、60歳~

64歳の「67.6%」が「(前職より)賃金が減少した」という結果になり

ました。また、なかでも「1割以上減少した」人の割合が「61.2%」を

占めており、再就職によって定年前よりも大きく給与水準が減少して

いる傾向が見てとれます。

※参考:2019 年(令和元年)雇用動向調査結果の概況-

|厚生労働省(PDF)

 

 

 

この続きは、次回に。

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