お問い合せ

Coffee Blake-令和3年8月16日(月)「メンタルヘルス」①

皆さんは、「メンタルヘルス」という言葉を、一度は聞いたことがあると

思います。

 

始めに、メンタルヘルスとは、どういう意味でしょうか。

 

精神面における健康のこと。

日本語では精神(的)健康、心(こころ)の健康と称されることが多い。

精神疾患からの回復だけではなく、社会・職場・家庭等の環境に適応

できているか、いきいきと仕事ができているかといったポジティブな

部分も含めた意味合いで使われることが少なくない。

 

次に、ストレスとは、

 

外部から刺激を受けたときに生じる緊張状態のことです。

外部からの刺激には、天候や騒音などの環境的要因、病気や睡眠不足などの

身体的要因、不安や悩みなど心理的な要因、そして人間関係がうまくいか

ない、仕事が忙しいなどの社会的要因があります。

 


メンタルヘルス・マネジメント

  検定試験 公式テキスト II種ラインケアコース 第3版

  大阪商工会議所編

 

はじめに

厳しい経営環境下、成果主義の徹底やマネジメントの強化、さらには

複雑化する人間関係などから、働く人々の職場でのストレスと心の病は

年々増大する傾向にあり、産業界のみならず社会全体の深刻な問題となり

つつあります。

そこで政府は、メンタルヘルスに関する措置を受けられる職場の割合を、

2020年までに100%にすることを目標に掲げるなど、メンタルヘルス

対策の取り組みを強めています。

一方、企業においても、安全配慮義務の履行やリスクマネジメント、

労働生産性の向上に加え、CSR(企業の社会的責任)などの観点から、

職場のメンタルヘルス対策に取り組む必要性は一層高まっています。

(中略)


 

以上より、〝ストレス〟を感じたなと思ったら、いろいろな対処法で

ストレスの軽減を図ります。そして、〝精神衛生〟〝心の健康〟に導く

ことを〝メンタルヘルス〟といいます。

それでは、2回にわたり「メンタルヘルス」について、ご紹介致します。

1回目は、日経新聞「元気の処方箋」です。

 

2021.8.16

株式会社シニアイノベーション

代表取締役 齊藤 弘美


 

 

元気の処方箋

     神田東クリニック 院長 高野 知樹

 

 

五輪選手に学ぶメンタル術

 

東京五輪が幕を閉じた。

感動的なシーンの数々が我々の記憶に刻み込まれた。結果を出せた選手も、

悔しさが残った選手もいただろう。ただ誰もが本番の厳しい場面を想定し、

試行錯誤して準備してきたはずだ。そうした選手の姿はメンタルヘルスの

視点からも参考になることが多い。

 

まずはモチベーションの維持。

楽しさよりも苦しさを感じる時間が長いであろう練習をどうやって継続

するか。青山学院大学を駅伝の強豪に育てた原晋監督は自分の位置を理解

するのを大切にしていると聞く。

精神科医で心理学者のアルフレッド・アドラーも、できない自分を責める

より、今の自分を認める勇気が重要と指摘している。

できていないことだけでなく、できていることも把握する。

これがモチベーションを保つうえで重要なのだろう。

 

次に呼吸。

緊張する場面では呼吸も鼓動も速くなる。自律神経の働きによるものだ。

これから起きることに備え、体中の筋肉に酸素の多い血液を巡らせて

準備する。アスリートはここぞという場面で呼吸を整える。

意識して呼吸することで自律神経が少し勘違いしたような格好になり、

過緊張から適度な緊張状態に移行する。結果として、積み重ねてきた

練習の成果が発揮できるというわけだ。

 

最後に信じる力。

キャリア論で知られる学者のジョン・D・クランボルツはキャリアの

8割が予想しない偶発的なことによって決定されると説いた。

ここでいう偶発はただの偶然ではなく、好奇心持続性楽観性柔軟性

冒険心の5つが備わったときに起こるのだという。

五輪の卓球混合ダブルスで金メダルを獲得した水谷隼選手、伊藤美誠選手は

準々決勝でドイツに大量リードされ、マッチポイントを握られながらも

逆転勝利した。何かが起こる、選手がそう信じることで導かれた偶発に

思えた。

パラリンピックも始まる。こういった視点で選手たちをみていると学べる

ことがありそうだ。

 

● 想定

 

ある条件や状況を仮に設定すること。

「火災を想定して避難訓練をする」

 

● 試行錯誤

 

新しい物事をするとき、試みと失敗を繰り返しながら次第に見通しを

立てて、解決策や適切な方法を見いだしていくこと。

▽「試行」は試しに行うこと。「錯誤」は誤り・間違い。

 

● 視点

 

 物事を見たり考えたりする立場。観点。

「視点を変えて考える」「相手の視点に立つ」

 

● 自律神経

 

末梢神経は意思によって身体の各部を動かす「体性神経」と意思に関係

なく刺激に反応して身体の機能を調整する「自律神経」に分けられます。

暑いときに手で仰ぐのは体性神経、汗が出るのは自律神経の働きです。

この自律神経は、交感神経と副交感神経という逆の働きをする2つに

分かれています。

 

● 偶発的

 

偶然に発生する様子。 たまたま起こる様子。

偶発的に発生した」などと使う。

 

● 好奇心

 

好奇心(こうきしん)とは、物事を探求しようとする根源的な

自発的な調査・学習や物事の本質を研究するといった知的活動の

根源となる感情を言う。

 

● 持続性

 

持続性意味や定義とは? 性格検査における持続性とは、一度始めた

ことをあきらめることなく継続して行動し、完遂しようとする姿勢を

意味する言葉です。 持続性は性格の一側面ですので、高いから良い・

低いから悪いというものではありません。2019/08/13

 

● 楽観性

 

パーソナリティ特性としての楽観性は,「物事 がうまく進み,悪いこと

よりも良いことが生じるだろうという信念を一般的にもつ傾向」

(Scheier & Carver, 1985, p. 219 ; 戸ヶ崎・坂野,1993,p. 1) と定義される。

 

● 柔軟性

 

その場や状況に応じて行動や機能などを素早く変化して対応することが

できるような性質のこと。 臨機応変な性質。

 

● 冒険心

 

冒険好きな。 新しい、未知の物事に好んで取り組む精神。

 

 

 

この続きは、次回に。

 

トップへ戻る