お問い合せ

Coffee Blake-令和3年9月1日(水)「リーダーの本棚」

この頃は、本を読む時間が随分、少なくなりました。

これは言い訳で、読書する時間を作らず、ダラダラと過ごしております。

 

定年退職前までは、通勤時間を利用して、随分、本を読んでいました。

また、その当時は、満員電車でも、新聞を読んでいる人も、ちらほら

おりました。今はあまり見かけません。

電子書籍も普及しているためか、本を読んでいる方も少ないように感じ

ます。

 

今回、ご紹介する「リーダー本棚」を読んで、経営者の〝心情〟にふれ、

本を読むことで、自分自身の悩みや不安を克服しようとする、日々の

努力に感銘を受けました。

そして、実践し、心意気、優しさ、励み等々の〝肥しにしている〟さまを

感じた次第です。

〝このような方でも、こんなことがあったのか〟という親近感も感じます。

 

それでは、少しでもご参考になれば幸いです。

また、時間がありましら、読書を心掛けたいと思います。

 

20201.9.1

株式会社シニアイノベーション

代表取締役 齊藤 弘美


 

2021.8.22 読売新聞「リーダー本棚」より、

リーダー本棚

      ポピンズホールディングス会長

      中村 紀子氏

 

前へと進めてくれた本

 

 

1987年に創業した時。経営について何も分からず、尊敬する経営者の

本にすがりつきました。

 

元松下電器産業(現パナソニック)創業者の松下幸之助さんの『商売心得帖』と

『経営心得帖』を枕元に置き毎晩、寝る前に1、2ページずつ読み、言葉を

頭に閉じ込める。それを10年間以上日課にしていました。

やさしく語りかけるような口調で、とても読みやすいです。

社会にとって本当に必要なものを作れば、その社会貢献の度合いに応じて

利益がついてくるという。

その考えはポピンズの経営に大きな影響を与えました。  (中略)

 

経営者として「今のままの経営方針でいいのか」と迷いが出てきた時、

一冊の本に救われました。

 

アップル創業者の伝記『ステーブ・ジョブズ』です。

私は多読派ではなく、これだっと思った一冊を自分のものにするまで

何度も繰り返し読むタイプ。松下さんの経営本も、この本もボロボロに

なるまで読み、現在、3冊目になります。

特に印象に残っている言葉は「完璧を求める」「直感に従う」。

社員が辞めようが、むちゃな注文を出し続けたそうです。

周囲はさぞかし大変だったことでしょう。でも完璧を求めたからこそ、

イノベーションを起こしました。

自分の心と直感を信じて生きている人でした。(中略)

ジョブズは毎晩、鏡の前で「今日が人生最後の日だとしたら、これから

やろうとしていることを本当にやりたいと思えるだろうか」と問いかけて

いました。この言葉からインスピレーションを受け、自分の生き方を言語化

してみました。それが「人生は永遠のように夢を描き、今日終わっても

良いように行動する」です。毎日のように自分に言い聞かせています。

(中略)

 

華やかで余裕のある経営者を演じてきた自分。

ある本を読んでから自然体でいられるようになりました。

 

米国を代表する絵本作家ターシャ・テューダーが書いた『ターシャの

庭』という本があります。

50代後半になってバーモント州のはずれに移り住み、92歳で亡くなる

まで、自給自足にちかい暮らしをしながらたった一人で

理想の庭をつくりました。そんな彼女が晩年に言った「今が一番幸せ」と

言う言葉に衝撃を受けました。

「思うとおりに歩めばいいのよ」「生きていることを楽しんで」。

自分の思う通りの生き方をしてきたからこそ、その年になってもそう

言えるのだと思います。

さて自分はどうかと立ち止まって考えました。誰かに何と言われようと、

最高水準の保育サービスをめざし、がむしゃらに突き進んではきました。

しかし人生という舞台の上で、社員の前では余裕があり楽しそうにして

いる経営者を演じてきた自分がいました。

この本を読んでからは、以前のように演じなくなりました。

今が一番幸せといえる生き方をしていきたい。

最近は孫に落語の絵本の読み聞かせをしています。

落語というのは、人間の機微を実にうまく言い当てています。

読みながら思わずクスッと笑ってしまいます。    (中略)


 

いかがでしたか。

 

私は、本を読んで、感銘を受けたことや勇気づけられたことなど、多々、

あります。また、何気ないことでも、ちょっとしたきっかけで、〝本に

救われた〟という経験も、多くあります。

社会人時代は、ビジネス書を数多く読んでいた為に、友人、知人から、

「考え方が偏っている」と言うアドバイスを受けて、人生訓や生き方等の

本も読むように心がけてきました。

本のみならず、友人、知人からも、同じように感銘を受けたり、勇気づけ

られたことも数多くあります。残念ながら、新型コロナウイルス の影響

拡大で、このような機会もほとんどなくなり、メールか電話連絡等に

代わってしまいました。

早く、「非日常」から「日常」に戻って欲しいと願っています。

このような時期だからこそ、〝読書〟をお勧め致します。

 

〝感銘を受ける、勇気づけられる本〟に、

  出会うことを願っています。

 

 

2021.9.1

株式会社シニアイノベーション

代表取締役 齊藤 弘美

 

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