Coffee Blake-令和3年11月2日(火)「農業効果」
読売新聞 2021年(令和3)年10月26日(火曜日) 「安心の設計 フレイル講座」の
記事で、「農作業」の効果について紹介しておりました。
私の実家-秋田県横手市は「兼業農家」です。
以前は、「兄」が引き続き行っておりましたが、今は息子が継いでいる
のかどうかは定かではありません。
「農業」には、いろいろな課題があり、継続し続けるのは大変、難しい
面があります。
そんな思いの中に「農業効果」の記事を見つけ、まじまじと読んでしまい
ました。
それでは、ご紹介致します。
2021.11.2
株式会社シニアイノベーション
代表取締役 齊藤 弘美
始めに、皆さんもご存知の「フレイル」とは、
「健康」と「要介護」の間にある心身の調子が崩れた状態。
「虚弱」を意味する英語「frailty(フレイルティ)が語源で、
65歳以上の1割が該当し、75歳以上で大きく増えるとされる。
農作業は
「運動」「栄養」「交流」の三拍子
コロナ時代のフレイル予防策として、農作業が注目されている。
運動不足を解消できるだけでなく、野外での作業が中心となるため、
室内の活動よりも感染リスクが少ない。
農作業がフレイルからの改善につながるというデータも出ている。
京都市左京区岩倉地区の地域包括支援センター「高齢サポート・岩倉」では、
毎週土曜に、70〜80歳の高齢者ら約20人が地域の農地を借りて農作業を
している。毎週参加しているという北原恵美子さん(79)は「雑草抜きから
収穫まで、一連の成長を見ているのが楽しい」と話す。
中腰の作業が難しいといった体力的な問題がある人も、交流目的で参加
しているという。
同センターでは、新型コロナウイルス の感染拡大で昨年4月頃から室内
での集いの開催が難しくなったため、「密」になりにくい農作業以外にも、
集まって作物を販売したり、調理や試食をしたりしているといい、松本
恵生センター長(51)は「人と人が交流する機会があることが大事」と意義を
強調する。
東京都三鷹市は、高齢者の健康維持・増進に効果があるとして、60歳以上の
高齢者専用の農園を貸し出している。料金は1区画約10平方メートルで
年間4000円。利用者同士の交流もさかんで、今年9月末現在、全446区画の
うち95%以上が利用されている。
本格的に農作業を体験したい場合は、滞在型市民農園(クラインガルテン)も
おすすめだ。山村のコテージと農地を合わせて年間数十万円の利用料で
契約するタイプが多く、居住しながら農体験ができる。
改善効果「1.7倍」
蜜も避けやすい利点
フレイルに効果的だという調査結果もある。
東京都健康長寿医療センター研究所が、兵庫県の65歳以上の男女を5年間
追跡調査したところ、農作業をした場合には、しない場合より1.7倍も
フレイルからの改善効果があったという。
これは、知的活動をした場合(1.6倍)とほぼ同等の効果だった。
農作業は「運動」だけでなく、収穫物から摂取する「栄養」、仲間との
交流による「社会参加」というフレイル予防に必要な3本柱を組み合わせ
やすい。体力や環境にあわせて取り組めるのも魅力的。
同研究所の阿部巧研究員は「農作業は収穫の楽しみもあり、高齢になっても
取り組みやすい。プランターを使えば、農作業に近い活動ができる。
気軽にフレイル予防を始めるきっかけになるのではないか」と指摘して
いる。(栗原守)
この「フレイル講座」の記事には、
① 「働き盛りから始める予防」の見出し記事や② 「40歳は筋肉の曲がり角
■筋トレが効果的」の記事③ レッツトライ!「脚の横上げ」も掲載されて
おります。
時間がありましたら、是非、ご覧になって下さい。
● 地域包括支援センター
地域包括支援センターは、高齢者の暮らしを地域でサポートするための
拠点として、自治体などにより設置されている機関です。
似たような施設に居宅介護支援事業所があります。
この居宅介護支援事業所は要介護認定を受けている高齢者のケアプランを
作成する施設ですが、地域包括支援センターは、すべての高齢者の相談を
受け付けています。
● クラインガルテン
賃貸型市民農園の一形態。ドイツ語で「小さな庭」を意味する。
ドイツでは、住宅地や線路脇、郊外の空き地などが平均300平方メートル
ほどに区画されて希望者に貸し出され、野菜や花を育てたり、芝生や樹木を
植えたりして自然に触れる場所として利用することが定着している。
農園にはラウベLaubeとよばれる簡易な小屋を建て、農具や収穫物の収納、
休憩に用いるのが一般的である。もともとこのような貸し農園は、19世紀に
ドイツのライプツィヒで失業対策事業や都市化に伴う生活環境の悪化に
対する手段として、子供の遊び場や緑地を提供することから始まった。
その後、この貸し農園の設置を国で制度化したクラインガルテン法が
1919年に制定され、ドイツ全土で整備が進んだという歴史がある。
日本では、1990年(平成2)の市民農園整備促進法制定や2005年(平成17)の
特定農地貸付法改正などにより、都市圏における日帰り農園や、郊外や
地方で休閑地を利用した宿泊型農園が積極的に整備されるようになった。
これらの貸し農園がクラインガルテンという名称でよばれ、人気を得ている。
私の年齢(満66歳)ですと、やはり「健康」には興味があります。
また、「老後」についても、今から〝準備すべき事柄〟が多くあります。
〝病気がち〟よりは、〝健康増進〟を目的にいろいろな知識で予防を
心がけたいと思います。
昔の人がよく言いました。
〝お金がなくても、健康でさえあれば何でも出来る〟と。
決して、負け惜しみではなく、〝健康〟であれば〝お金を稼ぐこと〟は
出来ます。しかし、〝病気がちで、働くことさえ出来なければ〟—–。
改めて感じました。
20201.11.2
株式会社シニアイノベーション
代表取締役 齊藤 弘美